【谷島英里子】土浦第五中学校(同市手野町)で父親の有志団体「おやじの会」が奮闘している。学校行事の協力や奉仕活動に関わり、父親同士の交流の場にもなっている。
会の発足は15年前。現在のメンバーは40~50歳代の25人ほどで、子どもが学校を卒業したが地域貢献をしたいと継続するOBもいる。会長の新井正一さん(55)によると主な活動は、PTAと協力しバザーの開催や除草作業、通学路の危険箇所の確認など。保護者から相談事があれば学校につなぐ。会をきっかけに地区以外の人との交流につながり、親同士が仲良くなると子どもにも良い影響を与えることができると話す。
8日開かれた同中の体育祭では、おやじの会オリジナルTシャツに袖を通し、早朝から交通整理や準備を行い、安全な運営に努めた。明るく目立つ黄色に裏側には「GOCHU」(五中)と数字の語呂合わせで「082」(おやじ)とデザインされ、生徒たちから「すごい、かっこいい」と反響があった。
サプライズで出場したリレーでは、生徒たちの若さに負けじと力を振り絞る姿が見られ大きな歓声が上がっていた。
同校の花沢浩校長は熱心な活動に「さまざまな協力に感謝している。地域に支えられていると実感している」と語る。
今年入会した八釼正樹さん(45)は「PTAは女性が多いので、力仕事はおやじたちに任せるなど協力し合えるといい。皆で学校と地域を盛り上げていきたい」と話していた。