【池田充雄】土浦で最大規模の野外音楽フェスティバル、第4回霞ケ浦KOHANロックが8・9日、霞ケ浦総合公園で開催されている。ロック、ジャズ、弾き語りなど幅広いジャンルのアーティストが2日間で40組以上出演し、霞ケ浦湖畔の美しい自然の中で一日中音楽に浸って過ごせる。入場無料で、駐車場も同公園内の5カ所合計約800台の無料駐車場が利用可能という、完全なるフリーコンサートだ。
会場は同公園内にある入浴施設「霞浦の湯」周辺。ネイチャーセンターとの間に広がる芝生広場を「グランドREINBOWステージ」とし、主にバンド形式のアーティストが出演する。また、人工砂浜がある水辺広場を「水際熱風ステージ」と名付け、こちらはアコースティック系のアーティストが多く登場する。
入場無料ながら、音楽イベントとしての質の高さにもこだわっている。たとえば8日のメーンを務めたのは萩谷清。土浦市出身のジャズ、フュージョンギタリストで「ルパン三世のテーマ」で知られる大野雄二バンドの一員でもあった。渡辺貞夫やロン・カーターら内外の大御所とも多数共演し、ソロ名義や自身のバンド「SPB」名義で数々のアルバムを発表している。
9日のトリは内海利勝。1972年に矢沢永吉らと伝説のバンド「キャロル」を結成、現在もロック・レジェンドらとのスーパーバンド「BACABACCA」や「GEMINI」、またソロで聞かせる渋いアコースティックブルースなど、多彩かつ精力的に活動している。ほかにもオニツカサリー、石塚美咲、日々かりめろ、イバラッパーなど地元茨城を中心に活動するアーティストが多数参加し、充実したラインナップを誇る。
今年は飲食ブースが約10店舗に増え、また手作り雑貨などの「KOHANマルシェ」も同時開催され、楽しみ方の幅が広がった。さらに新たな試みとして、2日間とも終演後に同公園内の「レストハウス水郷」で打ち上げイベント「Night Party」を開き、出演アーティストと観客の交流の機会を設けている。
実行委員長の山田径子さんは「音楽イベントとしてさらに純度を高めることができた。将来的には全国に知られるフェスティバルに成長させ、地域活性化に貢献するとともに、多くの人が霞ケ浦の素晴らしさを見直すきっかけにしたい」と話す。
▼第4回霞ケ浦KOHANロック。9月8・9日午前10時~午後6時、霞ケ浦総合公園内霞浦の湯前広場
▼KOHANロックプレゼンツNight Party。9月8・9日午後6時30分~、霞ケ浦総合公園内レストハウス水郷。※9日は内海利勝、ミクロwithSOUL粉もん’Sら出演。当日7,500円。