【谷島英里子】土浦市の中心を流れ桜の名所として知られる新川堤に菜の花を咲かせて、より彩りをもたらそうと、つくば国際大学高校(土浦市真鍋1丁目)の取り組み「つく国新川堤と菜の花満開プロジェクト」が25日、本格始動した。
新川は両岸に約200本のソメイヨシノが植えられている。同校の前を流れていて、春になると満開の桜が生徒や市民を迎える。歴史ある桜がより一層映えればと企画された。同校近くの新川橋から城北橋までの左岸約400㍍に菜の花の種をまいて桜の季節に咲かせる予定。
25日午前7時から、生徒や教職員、市民有志ら約60人が除草作業を開始。桜の根を傷つけないように、鎌や熊手を使って雑草の根や小石を取り除いた。空き缶やペットボトルのごみもあり、ごみ袋50枚がいっぱいになった。
作業に汗を流した2年の塚田大貴さん(17)と光田隼人さん(16)は「雑草の根が強く何回も除草しないといけないと思った。桜と菜の花を楽しみに頑張りたい」と口を合わせていた。
今年6~7月、菜の花の種が保護者などからの寄付で約50㌔分集まった。今後も雑草の刈り取りを行い、9~10月にかけて種をまく。県土浦土木事務所や市などの理解や協力を得ていて、同校は来春、桜と菜の花の開花に合わせてイベントを開催するという。
プロジェクト代表の横島義昭副校長は「地域も盛り上がるだろうし生徒にとっても地元愛や奉仕の精神が高まると思う」と話していた。
