【鈴木萬里子】土浦市大岩田の霞ケ浦総合公園・水生植物園内の花蓮園で白、紅、桃、黄色の花ハス約200種類が見頃を迎えている。ハスの花は夜明けとともに咲き出し、午前7~9時頃に満開となり、その後閉じてしまう。開花も4日間だけと短い。開花の瞬間を逃さないように、カメラ愛好者や早朝散歩の市民らが多く訪れている。
ハスは極楽浄土に咲く花とされ日本人になじみのある花の1つ。土浦はレンコン(ハスの茎)生産量日本一を誇ることから、園内には土浦在来の花も多く見られる。
花蓮園には、種類ごとに分けて池に植えられた約60品種と、たるの容器で栽培されている約140品種の計約200品種の花が咲く。例年は6月下旬に咲き始め7月下旬から8月にかけて最盛期を迎える。今年は6月中旬に開き始め、7月中旬の今が最盛期だという。
土浦市の男性(80)は「今年の来園は6月から今日で6度目。異常気象のせいか今年の花は昨年に比べて少ないし、勢いがないような気がする」と話していた。
花蓮園は土浦市建設部公園街路課が管理している。ハス池の水は霞ケ浦の水を引き込み、オランダ型風車でろ過し、水生園の小風車で霞ケ浦の水を再び混ぜて使っている。ただし今年はポンプの故障で井戸水を使っているそうで、担当職員の萩島徹さんは「水の違いが花に影響しているのかもしれない」と話していた。
22日 はす博士の解説会
同園では22日(日)午前7時から、第2回「はす博士の解説会」が開かれる。同市公園管理アドバイザーで元日本花蓮協会学術研究主幹の香取正人さんがハスとスイレンの違いや、花ハスの花の咲き方、花色による分類などについて、実際の花を見ながら解説する。第1回の7月8日は都合により中止となった。22日も中止となる場合もあるので、心配な人は問い合わせてほしいそうだ。萩島さんは「花ハスの品種が多い水生園に、是非足を運んで実際の花を見てください」と呼び掛けている。
◆問い合わせは同市公園街路課公園緑地係・萩島さん(電話029・826・1111内線2258)。平日のみ。