日本国際学園大学の学園祭「第35回KVA祭」が24日、つくば市吾妻、同大つくばキャンパスで催された。VR(バーチャルリアリティ、仮想現実)空間を体験しながら認知や身体感覚の不思議に迫ったり、留学生それぞれの出身国の文化に触れるイベントなど、さまざまな催しが行われた。
認知の不思議に迫る企画を出展したのは、認知心理学が専門の横澤一彦教授率いる横澤ゼミの学生と卒業生。3年の亀山拓己さん(20)は、モニター画面に横縞模様のドレスと、カラーの靴ひものスニーカーを映し出し、それぞれ何色に見えるかと来場者に質問。人によって色の見え方が異なることを実証し、来場者を驚かせた。亀山さんによると、周囲の明るさなどを手掛かりに、脳が本当の色を無意識に補正し推測して色処理するため、人によって色の見え方が異なるのだという。3年の高橋晴南さん(20)は、モニター画面で仮面や人のシルエットを回転させ、錯視といわれる現象を説明した。現在はそれぞれIT企業に勤める同ゼミ卒業生の犬嶋美雨さん(24)と鈴木瑞穂さん(23)も応援に駆け付け、VRゴーグルを着装して仮想空間の街中を散策しながら、来場者に距離や大きさなど空間認識の違いを体験してもらうなどした。
横澤教授は「当たり前と思っている色や動きの見え方や空間認識が、実は当たり前ではないこと、どう認識するかは人によって違うことを、実験データに基づいて知り、人間とはどういうものかを知って、学生たちが社会に出て生かしてくれれば」と話す。

ほかに、同大の留学生でつくる留学生同好会が、さまざまな国旗を見せて、国名と世界地図上の位置を当てるクイズを出したり、留学生それぞれの出身国の伝統衣装や楽器、貨幣などを持ち寄って展示したり、試着体験会を開くなどした。ウズベキスタン出身の留学生、ジヨダさん(32)は「入学を希望する外国人も見に来てくれた。そういう人には、入学した後は一人じゃないということを伝えたい」と話した。

メディアデザイン部は、オリジナルデザインのトートバックや缶バッチ、ステッカー、ポストカードを販売。茶道部は、来場者に抹茶をふるまうなどした。アルバイトをしながらエステティシャンの民間資格を取得し、卒業後は起業してサロンを開くことを目指している4年の田井真央さん(22)は、てのひらや指先をマッサージしたりケアするハンドエステの体験会を開いた。

市内から家族で来場した50代女性は「皆、頑張ってるなと感じた。準備も大変だったと思う」と話していた。現在、子供が同大に通っているという。
KVA祭実行委員会委員長で4年の小林亮太さん(21)は「この大学は留学生が多く、世界のさまざまな言語や文化に出会える大学なので、今年のテーマを、さまざまな色の花が咲き乱れるという意味の『千紫万紅(せんしばんこう)~開け!世界への扉』とし、さまざまなバックグラウンドをもつ学生が一つの同じ目標を目指して、つくっていくということを意識した。今年3月から、テーマや企画を考え、つくってきた」と話している。(鈴木宏子)





