広島・長崎の原爆被害の実相を多くの市民に知ってもらおうと「ヒロシマ・ナガサキ原爆パネル展」(土浦市主催)が5日から、土浦駅西口前の土浦市民ギャラリーで始まった。原爆投下直後の広島、長崎の街の様子や放射線被害の実情などを紹介した写真パネル30点と、戦争を知らない若い世代に向けて、16の問いで構成された「核兵器と戦争に関する16の問い」のパネル17点の計47点が展示されている。会場では、被爆直後の広島の映像と被爆者の証言、被爆体験を語り継ぐ取り組みなどを紹介した広島平和記念資料館制作の動画「ヒロシマ 被爆者からの伝言」が上映されている。
同市は1988年に非核平和都市を宣言し、93年から毎年、原爆パネル展を開催している。翌94年からは、8月6日に広島市で催される平和記念式典に、中学生と市民代表を派遣している。今年も原爆パネル展の開催と併せて、市内8校の中学生16人と市民代表2人など計21人を広島平和使節団として5日から7日まで広島に派遣している。

原爆パネル展は、全国の非核平和宣言都市でつくる日本非核宣言自治体協議会(事務局・長崎市平和推進課)からパネルを借り受け、展示している。原爆投下直後の街の様子については、燃え残りの火がくすぶる爆心地から500メートルの広島市中心部の写真や、臨時救護所に収容された負傷者の写真などが展示されている。米国が、広島と長崎に原爆を投下した理由については「投下により戦争を終結できれば、戦後、ソ連(当時)の影響が広がるのを避けられ、膨大な経費を使った原爆開発を国内向けに正当化できる」からだったなどと説明している。
「16の問い」は、「あなたに思い出したくない辛い過去はあるか」「核兵器廃絶は実現できるか」などの問いについて「正解はないが、あなたの答えを探してほしい」と呼び掛け、核兵器廃絶の取り組みについて「人々の声が、核兵器を禁止する新しいルール『核兵器禁止条約』をつくった」などと紹介している。
同展を主催する同市総務課は「会場にお越しいただいて、平和の大切さや戦争の恐ろしさ、核兵器使用の悲惨さなどについて考えるきっかけにしていただければ」と話し、来場を呼び掛けている。(鈴木宏子)
◆同展は16日まで、土浦市大和町1-1 アルカス土浦1階、土浦市民ギャラリーで開催。入場無料。開館時間は午前10時~午後6時。月曜休館。






最近のコメント