第108回全国高校野球選手権茨城大会は10日目の18日、4回戦が行われた。ノーブルホームスタジアム水戸の第2試合では、春の大会を制した土浦日大が、昨夏の覇者、明秀日立と対戦、3―4で敗れた。今大会優勝候補の土浦日大は4回戦で姿を消し、3年ぶりの優勝はならなかった。
18日 4回戦 ノーブルホームスタジアム水戸 第2試合
土浦日大 110000001 3
明秀日立 300000001× 4
ここまで明秀日立は2試合で42得点。強力打線を相手に土浦日大の小菅勲監督は「受け身にならずに自分たちの野球をやろう」と選手たちに伝えた。土浦日大は1回、伊勢山暖が、明秀日立先発投手の山田悠月からレフト前ヒットで出塁すると、藤沢佑樹がバントで送り、3番吉田惺南がストレートをレフト前にタイムリーヒットを放ち先制した。

しかしその裏、土浦日大先発の板橋悠希は、明秀日立打線に4安打1死球で3失点した。この回、1死二塁のピンチで、エース小池陽斗がマウンドに上がり、後続を抑えた。「板橋が先発だと前日から言われていたので、いつでも行ける準備はしていた」と小池。
土浦日大は2回、四球で出塁した林悠哉を二塁に置いて、高石涼太がライト線にタイムリーツーベースを放ち、1点差に迫る。

エース小池は2回に1死一、二塁のピンチを招くが、白竹浬久虎を併殺打に打ち取りピンチを切り抜けると、その後はスライダー、チェンジアップ、ストレートを軸に、ランナーを出すも気迫のこもった粘り強い投球で明秀日立打線を抑え、味方の反撃を待つ。

土浦日大は5回2死後、明秀日立2番手の徐上力から、藤沢佑樹と吉田惺南の連打で一、三塁とするが、根津然斗がセカンドゴロに倒れ無得点。

9回、土浦日大は2死から、河津直登がツーベースヒットで出塁すると、続く伊勢山暖がセンター前へタイムリーヒットを放ち、土壇場で同点に追いつき、意地を見せる。

しかしその裏、2死三塁、明秀日立の宮楠到弥の打席で、小池がワイルドピッチで中澤祐誠が生還し、サヨナラ負けとなった。
最速149キロの速球を記録した小池は「自分のせいで負けてしまって申し訳ない気持ちでいっぱい。一球の怖さを改めて知った」と涙ぐんだ。

小菅監督は「1点差の勝負になると思っていたが、初回の3点が大きかった。打線の流れ、勢いが重くなってしまい、普段の力を出し切れなかった。9回に追いついたのは、ここまでやってきた練習の成果。これを乗り切れば甲子園へのターニングポイントになったが残念」と述べ「最後までチャレンジャーの気持ちは失わなかった。夏は勝ったチームが強い。改めて高校野球の難しさを味わった試合だった。3年生にはベンチに入れる選手、入れない選手といたが、全員が一体、一丸となってよくやってくれた」と選手たちをねぎらった。(高橋浩一)






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