11日から中国 杭州
つくば市を拠点に活動する3人制バスケットボール、3X3(スリー・エックス・スリー)男子の「つくばアルボラーダ」が11〜12日に中国・杭州で開催される国際大会「FIBA 3×3 ワールドツアー」(国際バスケットボール連盟主催)に出場する。世界大会の出場権を賭けた「3×3グランプリつくば2025」が9月6日つくばカピオで開催され、つくばアルボラーダが優勝し出場権を得た。
つくばアルボラーダは、アウトサイドからの攻撃を得意とし、戦術の遂行力が高いことが特徴。選手はU-18日本代表候補になった藤原叶夢(とむ)選手、中学生時代からチームに所属する増崎雄大選手、筑波大医学部出身で医療関係の仕事をしながらプレーする八幡原礼音選手、筑波大出身で教員の資格を持つ喜入大地選手などがいる。中国での戦いについて「格上のチームが相手なので苦戦が続くと思うが、自分たちの戦術がどれだけ続くか挑戦していきたい」と意気込みを語る。

筑波大出身者が設立
チームを運営する一般社団法人アルボラーダ(中祖嘉人代表)は、筑波大学体育専門学群出身でプロバスケットボールチームのアシスタントコーチを務めていた中祖さん(44)と、筑波大バスケットボール部選手だった吉村拓さん(39)が、選手の育成や普及を目指し2012年に設立した。
チームは男子トップチームの「つくばアルボラーダ」のほか、女子トップの「モーリスラクロア」、U-18男子、U-15男子と女子、U-12男子と女子があり、小中学生を対象としたスクールを開くなどの活動を続けている。現在、小学生から社会人まで約150人が所属する。
これまで男女とも日本代表選手を輩出している。谷田部地区出身の小澤峻選手はU-15時代からアルボラーダに所属し、アジアの男子得点王になった。現在はプロバスケットボールB3リーグの「しながわシティ」に所属する。女子の鶴見彩選手は埼玉県出身、5人制バスケの社会人チーム日立ハイテクで活躍し、現在女子トップチームのモーリスラクロアに所属する。
「筑波山麓秋祭り」に協力

理事の吉村拓さん(39)は「今まで育成に力をいれてきたが、バスケットに夢中で、地域のことをあまり知らなかった。地域あってこそのチームなので、これからは地域を応援しながら認知度を上げていきたい」と話す。
手始めに10月下旬から始まる「筑波山麓秋祭り」に協力する。きっかけは、女子チーム「モーリスラクロア」が出場する女子の国内プロリーグが11月1日、同市北条の筑波総合体育館で開催することが決定したこと。同時期に山麓秋祭りが開催されることを知り、コラボ出来ないか検討した。秋祭りは、山麓のさまざまな場所で広範囲に開催されることから、アルボラーダが地区ごとに動画を撮影して秋祭りのPRに協力することになった。吉村さんはさらに月1回開催される秋祭りの打ち合わせ会議にも出席、地元と協力関係が芽生えている。(榎田智司)