つくばエクスプレス(TX)を運行する首都圏新都市鉄道(東京都千代田区、渡辺良社長)は開業20周年を迎える24日から、新マスコットキャラクター「ユニール」をデザインした特別ラッピング車両「ユニール号」を来年3月下旬まで期間限定で運行する。
20周年の節目を祝い、利用客への感謝の気持ちを込めて企画された。運行開始を前に23日、つくばみらい市筒戸のTX総合基地で報道関係者にユニール号がお披露目された。

ユニール号はつくば-秋葉原駅間を運行する。最新の3000系の車両で6両編成。車両の前面に「ユニール」をあしらった特製ヘッドマークが装着され、車体の側面に敬礼やスマイルなどさまざまなポーズをとる縦横70センチのユニールのステッカーが計88枚貼られている。車両全体でにぎやかで楽しい雰囲気を表現しているという。

車内には、TXのロゴと20周年の文字が焼き印された木製の特製吊り手が取り付けられている。
ユニール号は24日午前11時30分、秋葉原駅を出発する。24日は上下線各6本、25日は上り9本、下り10本を運行する。今後の1日の運行本数は保守点検の関係上、未定だが、運行時間は1週間単位で首都圏新都市鉄道のホームページで公表するという。

新マスコットキャラクターのユニールは、幸運を呼ぶといわれているユニコーンがモチーフで、初代キャラクター「スピーフィ」に憧れて2025年4月に入社し、角を触ると幸せになれるという噂が広がり、全国からファンが集まるという設定になっている。
記念乗車券を2000セット限定販売
24日には併せて、開業20周年記念乗車券2000セットが限定販売される。つくば、流山おおたかの森、八潮、秋葉原駅からの硬券乗車券4枚(計1200円分)を専用台紙に入れた記念乗車券で、乗車券には8月24日の日付けと開業20周年記念乗車券の文字が印刷されている。専用台紙には2005年8月24日の開業から20年間の歴史を振り返る年表や、過去の周年ヘッドマーク車両の写真などがデザインされている。
価格は1セット1200円(税込み)。販売場所はつくば、守谷、北千住、秋葉原駅4駅の定期券売り場で、販売時間はつくばと秋葉原駅が正午~午後8時、守谷と北千住駅が午前7時~午後8時。 販売期間は9月30日までだが、無くなり次第、終了する。1人5セットまで購入できる。