土曜日, 10月 10, 2026
ホームスポーツつくばから世界へ チアリーディング2チームが世界選手権に挑戦

つくばから世界へ チアリーディング2チームが世界選手権に挑戦

5月に米国で開催されるクラブチーム対抗の世界大会、チアリーディング世界選手権大会「ザ・サミット2025」に、つくば市内で活動する小学生から高校生までの2チームが出場する。同市二の宮を拠点に活動する「つくばオールスターチア」(奥寺由紀代表)と、みどりの南の「フェニックス チアリーダーズ」(横田久美子代表)だ。大会を前に、2チームとも練習に熱が入る。

2度目の出場 つくばオールスターチア

世界選手権に向けて練習に励む「つくばオールスターチア」のトップチーム

「つくばオールスターチア」は2023年に次いで2度目の出場となる。トップチームメンバーは小学5年から高校2年まで19人。そのうち8人が2年前にも世界の舞台を経験した。今年は新たなメンバーを加え、8位だった2年前を上回るさらなる上位入賞を目指す。

筑波大出身で団体代表を務める奥寺由紀さんが2004年にチームを創設した。奥寺さんは同大学院修士課程でスポーツ健康科学を学び、修了後、チアリーディングの本場、米オレゴン州立大学に留学した。帰国後つくばで教室を開き、2009年に日本初のチアリーディング専用ジムを開設したパイオニアだ。

「子育ての一環として、楽しみながら子供たちの成長を助けることができれば」と2003年にチアリーディング教室をスタートさせたのが始まり。現在、県内外の4歳から大学生まで220人が専用ジムに通う。一般クラスの生徒たちは筋トレなどの基礎トレーニングや組体操、床運動などの練習を通して体力をつけ、地域のイベントや祭り、スポーツ大会などにも出演して演技を披露し、観客や選手を応援し励まし元気づける。

世界に挑むトップチームのコーチは、つくばオールスターチア1期生で米国オレゴン州立大チアリーダー出身の井出華絵さんだ。演技指導のほか、選手に合わせた振り付けや演技の構成も指導する。選手は現在、週3回のチーム練習を重ねる。

今年のトップチームについて井出コーチは「まじめで、チアのことをよく考えて研究し、上手になろうと熱い気持ちをもって練習している子が多い」と話し、「大会では、上手な演技にとどまらず、見る人が感動や元気をもらえるような演技ができたら」という。

キャプテンで土浦三高1年の鈴木亜弥奈さん(16)は「今までの練習の成果を発揮し、自分たちの納得する演技を世界に見てほしい」と意気込みを話す。

5月の世界選手権大会を前に、選手たちは今月9日に国内大会の予選に出場する。決勝は3月30日に行われ全国優勝を目指している。

念願の出場権 フェニックス チアリーダーズ

世界大会に向けて練習に打ち込む「フェニックス チアリーダーズ」の選手たち

「ゴー フェニックス! ジャスト ドゥ イット!」

全体練習を前に選手たちの掛け声が会場に響く。円陣を組むのは、つくば市みどりの南を拠点に活動するチアリーディングチーム「フェニックス チアリーダーズ」の選抜メンバー16人。ユニティというチーム名で、5月に開催される世界大会へ向けて、練習に熱を込める。

フェニックス チアリーダーズは2016年につくば市で生まれたクラブチーム。同市みどりの南にある専用練習場、ニューバランスアリーナで練習を積んでいる。現在、3歳から高校生・大人のクラスまで全部で70人ほどの生徒を抱える。当初は5人から始まり、設立8年目を迎えた昨年11月に開催された国内大会で2位を獲得し、念願の世界大会「ザ・サミット」への出場権を得た。

クラブチームを立ち上げた同団体代表でヘッドコーチの横田久美子さんは競技の魅力を「人を応援し、励まし、元気づけるスポーツ」だと言い、「『スタンツ(組体操)』や『タンブリング(床運動)』など華やかで高度な技が見る人を魅了するが、技の後ろに選手が積み上げた多くの努力がある。ここに至る過程も感じられる演技をすることで、見る人が元気になる演技をしたい」と言い、「子ども達にとって一生に一度あるかないかの経験。ただ出るのではなく、これまでのプロセスや本番に臨むメンタルが人生の糧になるはず。彼女らと時間を一緒に過ごせるのは私にとっても幸せなこと」と夢の舞台への思いを語る。

キャプテンの柴原あかりさん(14)は「(世界大会出場が)決まった時は、夢の舞台に立てるとうれしさが込み上げた。本番ではこれまでの練習の成果を発揮して、みんなの気持ちを一つにし、いい演技をしたい」と意気込みを語った。

チアの聖地で開催

世界選手権大会は、世界各地で行われる予選大会を経て出場権を獲得したクラブチームによるもので、チアリ―デングの聖地、米国フロリダ州オーランドにあるディズニーワールドリゾートで開かれる。2チームは小学6年から高校1年などが対象となる16歳以下の部に出演する。1チーム16人以上で構成するのが条件で、2分30秒の競技時間内に音楽に合わせて繰り出す技の完成度や美しさなどを競い合う。演技中の表情や声も重要な審査の対象になる。(鈴木宏子、柴田大輔)

◆つくばオールスターチアは世界大会出場のサポーターを募っている。詳しくはチームの公式サイトへ。フェニックス チアリーダーズは、大会に参加するため選手16人、コーチ3人が米国への渡航等にかかる費用約1100万円への寄付を募っている。クラウドファンディングも準備中。活動の詳細はチームの公式サイトへ。

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