立春の3日、土浦市木田余の宝積寺(飯山孝之住職)で2年ぶりの節分会が催され、同市出身の元大関 高安と田子ノ浦親方らが豪快に豆まきした。節分より1日遅れての開催となった。
灰色の着物姿の高安らが本堂の舞台に上がり、「福は内」の掛け声と共に、福豆や福銭、菓子、おひねりなどを勢いよくまいた。境内には地域住民や地元 真鍋小の児童、相撲ファンなど約200人が集まり、歓声を上げながら笑顔で福豆などに手を伸ばしていた。
同寺の節分会は伝統文化を子どもたちや地域住民に体験してもらおうと、木田余地区区長会、同子ども会育成会、同資源保存会が始め、毎年の恒例行事となっていた。ここ数年はコロナ禍のため開催を見送っていた。
飯山住職は「地域の皆さんや、団体の方の協賛で無事、節分会を開くことができた。今年の開催時間では5年生、6年生がまだ下校してないので、もっと子どもたちに集まってもらうため、来年は開催時間を後にしたい」と述べた。
近くの同市大岩田から来た大の相撲ファンだという酒井和夫さん(75)は「宝積寺の節分会に来たのは2回目。市内で、こんなに近くから高安関を見ることが出来てとてもうれしい。今場所は勝ち越したので、とても良かった。今年高安関も35歳になるので、長く相撲がとっていられるよう見守っていきたい」と話した。(榎田智司)