スタジオ’Sでクリスマス展開幕
筑波大学で芸術を専攻する学生に教わりながら、子供たちがさまざまなアート技法を体験するイベント「冬のキッズアート体験2024」が14日、つくば市二の宮、関彰商事(関正樹社長)つくば本社で開催された。会場には、卵型の発砲スチロールに和紙を貼ってオリジナルのクリスマスツリー飾りを作るブース、野菜の皮を使った染料でハンカチを染めるブースなど8つのブーズが設けられ、子供たちが楽しみながら積極的にアートに挑戦する様子が見られた。
併せて同本社のギャラリー、スタジオ’Sでは同日から、筑波大大学院日本画領域の大学院生と卒業生8人によるグループ展「クリスマス展」が始まった。25日までの12日間、クリスマスにちなんだ新作が展示される。
キッズアート体験は、関彰商事と筑波大学との芸術分野における連携「スタジオ’S with T」による小学生向けのイベントで、2016年から年2回開催している。参加者に好評でリピーターが多いのが特徴だ。
14日は午前、午後合わせて小学生ら計67人が参加した。筑波大生18人が直接指導にあたり、子供たちは保護者が見守る中、楽しそうに自分だけの作品を作っていた。
同市みどりのから参加した羽鳥眞白さん(10)は「参加したのは2回目。丁寧に教えてくれ、話をちゃんと聞いてくれて良かった。自分の思うような作品作りが出来てとても楽しい」と話していた。指導にあたった同大大学院の中津端樹さんは「子供たちは積極的に作業をしてくれて、素直でとてもかわいい」と感想を述べた。
中津さんは14日から始まった「クリスマス展」にも「イブ」というタイトルの絵画を展示している。「実家で過ごしたクリスマスイブに姉に手紙を書いてもらった幼少期のことを思い出して描いた」という。同展では会期中、出展者が在廊する日に、会場でポストカードやハンドメイド作品、絵画の小作品などを販売する。(榎田智司)
◆クリスマス展の開館時間は午前11時~午後6時。入場無料。