土曜日, 7月 11, 2026
ホームつくば茎崎地区、市政満足度 際立って低く 地域格差【アングルつくば市長選’24】下

茎崎地区、市政満足度 際立って低く 地域格差【アングルつくば市長選’24】下

つくば市政に対する満足度について、市民の意見を把握するため市が2年に一度実施している「市民意識調査」がある。目立つのは、茎崎地区住民の市政に対する満足度が他地区と比べて際立って低いことだ。

調査は市の現状やまちづくりについて42項目を質問している。18歳以上の3000人を対象に、地区や年齢の偏りを無くし無作為抽出で行っている調査で、今後の施策形成と市政運営の基礎資料となる。昨年8月に実施した最新の調査では48.2%が回答した。

つくば市の住み心地を訪ねた設問では「住みやすい」「どちらかといえば住みやすい」と合わせた回答が市全体で83.3%と8割を超えているのに対し、地区別の集計で茎崎地区は63.2%と、市平均より20ポイント低く、地区別では最も低い。住みにくい理由としては、「交通の便が悪い」「日常生活が不便」「公共施設が不足」などが挙げられている。

「つくば市は自分らしく自分のやりたいことができるまちであるか」と設問に対しては、市全体で「そう思う」「どちらかといえばそう思う」を合わせた回答が56.6%なのに対し、茎崎地区は最も低い42.8%。ほかに豊里、筑波地区も50%を下回っている。つくば駅周辺の研究学園地区が66%、TX沿線開発地区が55.4%であるのと比べると、茎崎地区は12~23%満足度が低い。

「市政に市民の声が生かされているか」の設問に対するしては、市全体で「そう思う」「どちらかといえばそう思う」を合わせた回答が26.9%。「そう思わない」「どちらかといえばそう思わない」を合わせた回答は市全体で31.2%あり、「わからない」が39%ある。地区別では、こちらも茎崎地区の満足度が最も低く「そう思う」「どちらかといえばそう思う」は17.3%と市全体と比べ9.6ポイント低く、「そう思わない」「どちらかといえばそう思わない」が39.1%と4割を占める。

「つくば市には子供を安心して生み育てられる環境が整っているか」に対する回答も茎崎地区が際立って低いのが目立つなど、市政に対する市民の満足度には、地域格差が歴然とあることが分かる。

茎崎地区は、首都圏に通勤する主に団塊世代のサラリーマン世帯が、1970年代から80年代に一戸建て住宅を購入し、移り住んだベッドタウンで、今、高齢化が進んでいる。今年3月策定の第9期市高齢者福祉計画によると、茎崎地区の高齢化率は38.07%で、筑波地区の38.13%に次いで高い。TX沿線地区への人口増加が進む谷田部地区の高齢化率12.48%と比べ、高齢化率は3倍になる。

市民意識調査で際立つ茎崎地区住民の市政満足度の低さについて、同地区の一戸建て住宅団地、桜が丘に住み、地域の通学路の草刈りやごみ拾い、防犯パトロールなどに取り組むNPO桜が丘おはな会の小原利治さんは「茎崎地区は高齢化が進み、外に出ない人が増えている。交通の便も悪く、陸の孤島にいるように感じている人もいるのではないか。空き家対策に取り組み、企業を誘致し、若い人たちが入ってくるようなまちにしてほしい」と話す。

同地区に約60年前に転居し、住民運動などを通して長年まちづくりに取り組んできたてきた女性(90)は「合併前の茎崎町だったころと比べて、ものを言うリーダーが少なくなったように感じる」と話し「茎崎地区は6号牛久土浦バイパスの工事が進み、常磐線とつくばエクスプレスの両方の駅、常磐道と圏央道の両方のインターチェンジが近く交通の便がいい。まちに企業を誘致し、若い人が住みやすい市営住宅を用意するなど、若い人が希望をもてるまちづくりを構想することが必要」と話す。

茎崎地区について▽市長選に立候補している五十嵐立青氏は、給食レストラン整備、茎崎保健センターの市民利用施設への改修、牛久沼の生態系を生かした活性化などを掲げる▽星田弘司氏は、龍ケ崎、牛久、つくばみらいなどとの連携を強化した牛久沼周辺の活用などを掲げている。(鈴木宏子)

終わり

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

19 コメント

19 Comments
フィードバック
すべてのコメントを見る
スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img

最近のコメント

最新記事

土浦工、石岡商に初戦敗退【高校野球茨城’26】

第108回全国高校野球選手権茨城県大会は6日目の11日、2回戦が行われ、J:COMスタジアム土浦の第1試合では土浦工が石岡商と対戦した。土浦工は全力を尽くすも力及ばず、初戦敗退となった。 11日2回戦 J:COMスタジアム土浦 第1試合石岡商 200200001 5土浦工 000001100 2 土浦工の先発投手は前島悠輝。1年生の秋からエースナンバーを背負ってきたが、最後の夏のマウンドはやはり特別な場所だった。「応援席から大声援を浴びて全身が熱くなり、胸の高鳴りを抑えられなかった」と、初回先頭打者からデッドボールを連発。2死満塁とされ単打と四球で2点を献上した。2、3回は打たせて取るピッチングを続けていたが、4回にも2安打に野手エラーがからみ、再び2点を失った。 土浦工の反撃は6回。2番・糸賀周大が左前打と盗塁で二塁に達し、4番DH(指名打者)樽見侑汰のショート頭上を抜くライナーで1点を返した。また7回には、ポジション変更により7番に入った前島が四球で出塁、8番・巨泉拓巳の右翼線三塁打で生還し、1点を加えた。8回には1番・長南琉愛が敵失で出塁し、ボークと盗塁で三塁に達したが、樽見が三振に倒れ、追加点はならなかった。「6回の打席はいい集中ができ、変化球をうまく捉えられた。8回の打席では高めに抜けた変化球にバットを止めたが、ハーフスイングになってしまった」と樽見の振り返り。 最終回は6番・助川誓哉が左前打で出塁し望みをつないだが、後続2人が三振に倒れてゲームセットとなった。「石岡商には練習試合でも一度も勝ってなく、今日こそは絶対勝ってやると意気込んで臨むも及ばなかったが、チーム一丸となって熱く戦うことができた。ここまで熱い試合ができたことがうれしい」と助川主将。 石岡商は前任校 一からチームつくる 「3年生にはこれが高校最後の試合。一昨年、当時は選手が5人しかいなかった部に入り、厳しい時期もあったが誰一人逃げ出さずついてきて、一からチームをつくり上げてくれた。だから一人でも多く試合に出してあげたかったし、少しでも長く野球を楽しませてあげたかった」と久保田昌倫監督。 実は久保田監督にとって石岡商は前任校。同校も5年前に合同チームから再出発し、みるみるうちに力を付け、今年は藤代を倒すほどの強豪校になった。そして久保田監督も、その姿を追いかけるかのようにして土浦工を鍛え上げ、この日の試合を迎えたというわけだ。 「今年こそ強い相手に本気の勝負を挑み、勝つんだという思いでやってきた。もう少しギャンブルができれば良かったが精一杯やれた。しっかり練習してきた成果を駆使し、素晴らしい試合ができた」と久保田監督。「次はここからさらに強くなる。土浦工が地域の誇りになれるようなチームを目指していく」と、さらに先を見据えている。(池田充雄)

土浦三、シード校相手に先制も3回戦進出ならず【高校野球茨城’26】

第108回全国高校野球選手権茨城大会は6日目の11日、2回戦が行われた。ひたちなか市民球場では、土浦三がシード校の鹿島学園と対戦。先制したが逆転され、1-4で敗れた。土浦三は1回戦で牛久栄進に8回コールド8ー0で勝ち、勢いに乗っていたが、3回戦進出はならなかった。 11日2回戦 ひたちなか市民球場 第1試合土 浦 三 000100000 1鹿島学園 00004000× 4 土浦三の竹内達郎監督は試合前、選手に「強気で集中して最後まで力を出し切ろう」と選手を鼓舞して送り出した。 土浦三は4回1死後、増田誉が、鹿島学園先発のエース前田渓斗からライト前ヒット放ち出塁。次の村塚陽斗は四球を選び、1、2塁のチャンスをつくる。続く高野真啓は狙っていたスライダーを振り抜き、打球はレフトオーバーのタイムリー2塁打となり先制した。高野は「(先発の)星加が、苦しい中でも鹿島学園打線を0に抑えていたので、しっかりシャープなバッティングを心掛けてスイングした。感触は良かった」と振り返る。さらに2塁、3塁とするが続く田中凛太郎、坂本純希が凡退し追加点を奪うことが出来なかった。 土浦三先発のエース星加塁は、初回から制球が定まらない中、ヒット、四死球で4回まで毎回ランナーを背負うが、粘り強い投球を続け、真っすぐ、スライダー、フォークで要所を抑え、無失点で切り抜ける。 一方の鹿島学園は、5回に5安打と、土浦三の守備の乱れから4点を入れ逆転した。土浦三の打線は、8回2死、浅倉陽向がセンター前ヒットで出塁するが、1塁けん制でアウトとなる。その裏、鹿島学園はヒットとエラーで無死2塁、3塁とするが、星加が後続を抑えた。 星加は8回を投げ切り「良くも悪くも自分のピッチング、自分らしい投球が出来た。自分のベストの状態で、自分の実力を出し切ることが出来た。4失点したのは自分の実力」と振り返った。 9回土浦三は、この回から登板した鹿島学園2番手、文元響太から、先頭の増田誉が四球で出塁するも、村塚陽斗の代打飯田陽斗がショート併殺打。続く高野真啓がサードゴロに倒れ、Bシード鹿島学園の前に姿を消した。 土浦三の竹内達郎監督は「守備のチームなので、5回の守備の乱れがもったいなかった。それでもシード校鹿島学園相手に前半我慢して先制点を取り、相手を焦らせるゲームの入りは出来た。5回の4失点を除けば終始三高らしい野球が出来た」と述べ「シード校に相手に立派に戦った。選手の成長は目を見張るものがあった。一人一人よく成長してくれた。星加は打者にひるまず投げ込んでいき、コーナーを大胆につき、腕を振るい、あっぱれの投球だった」と評価した。 先制タイムリーを放った高野真啓は「星加が素晴らしい投球をしていた。自分たち打線が応えられなくて悔しい」と話す一方、「3年生が(マネージャーを含め)20人いて、誰1人最後まで欠けることなく今までやってきて、最後まで走り切ることが出来た」と3年間を振り返った。(高橋浩一)

霞ケ浦、注目の四谷学院をコールド【高校野球茨城’26】

第108回全国高校野球選手権茨城大会5日目の10日、2回戦が行われ、J:COMスタジアム土浦の第2試合で霞ケ浦が初戦を迎えた。1回戦でつくば秀英を破った四谷学院の挑戦を受け、9-1の7回コールドで退けた。 10日第2試合、J:COMスタジアム土浦四谷学院 0001000 1霞 ケ 浦 611100X 9 四谷学院は今大会が初参加。1年生だけの15人のチームながら、1回戦ではつくば秀英を7-0の8回コールドで破り注目を集めた。だが2回戦では、優勝候補の一角を占める霞ケ浦が格の違いを見せつけた。 「四谷学院とは初対戦。1回戦を見たところ、そこそこバットを振れるし良い投手もいるが、3カ月前まで中学生だった子たちに負けるわけにはいかない。ただし1、2年してチームがまとまってきた時は、うちもうかうかしていられない」と霞ケ浦の高橋祐二監督。 1回裏の霞ケ浦の攻撃、四谷学院の先発投手はエースナンバーの松本颯志だが、体のどこかに痛みを抱えたような投げようで先頭から2四球を出し、3番・秋山桜介の右越え二塁打で早くも1点を先制。ここで四谷学院の投手は2人目の小野朔太郎に替わる。四球と中飛の後、6番・渡邉航太の右犠飛で1点を追加。7番・佐藤大亜は左前への2点適時打を放ち、さらに8番・西野結太の右中間三塁打と9番・相田歩希の右越え三塁打で1点ずつを加え、この回打者一巡で6点を奪った。 ところが2回以降は単発で良い当たりは出るものの、思うように得点を伸ばせない。2~4回は1点ずつで、5回以降は無得点。「前半は自分たちの野球ができたが、3回以降は守備から攻撃へのリズムをつくれなかった。点を取ったことでほっとしてしまい、自分たちから攻撃を仕掛けられなかった」と村上聖主将。また先発投手の小林将大は「自分の投球ができずボール先行になってしまった。最初はストレート中心で押す考えで、2巡目くらいから変化球も使っていったが、相手の中軸打者はしっかりスイングして対応してきた。自分はテンポよく投げることが大事なので、ストライク先行でリズムを出して投げていきたい」と反省する。 一方、収穫と言えるのが下級生の活躍で、その一人が2年生の佐藤大亜。ボールを捉える能力が高く、この日は1回の左前打、3回の内野安打、4回の左翼線三塁打と3安打3打点の活躍だった。また1年生の秋山も、さまざまな球種やコースに対応でき、やはりこの日3安打。第1打席では高めの直球を叩いて右翼フェンスを直撃、第2打席はインコース気味の直球に内からバットを出して左翼線へ運び、第4打席はインコースの甘い球に詰まったが、押し込んで中堅へ持っていった。「1年生だが6月から一桁の背番号をもらい、クリーンナップを打たせてもらっている。プレッシャーはあるが自分の役割を果たし、3年生の役に立てるよう頑張りたい」と秋山は話す。 霞ケ浦の次戦は15日、太田一と対戦する。球場未定。(池田充雄)

ハチに刺され救急搬送 小中高生など15人 つくばの遊歩道

10日午前7時50分ごろ、つくば市千現1丁目の遊歩道(ペデストリアンデッキ)で、通学途中の小中学生や高校生と社会人計15人が、街路樹に営巣していたハチに刺され、救急車で市内の病院に搬送された。15人はいずれも軽症という。 市道路管理課と市消防本部によると、消防に通報があり、救急隊員が救急車6台で市内の病院4カ所に救急搬送した。15人は9歳から53歳で、入院した人はいないという。ハチの巣は消防隊員が駆除した。 ハチはアシナガバチで、街路樹の桜の幹が空洞になった、高さ1.2メートルほどの洞(うろ)に巣をつくっていた。撤去した巣の大きさは直径20センチほどだったという。なぜ襲ってきたかは不明。 現場は、つくば駅から約1.5キロの市道つくば公園通りの遊歩道で、市は周辺の街路樹に「ハチに注意してください」と書かれた張り紙を掲示し、注意を促している。巣があった桜の木には、粘着シートを設置し、巣に戻ってくるハチの駆除を続けている。 今後の対策として、遊歩道を管理する市道路管理課は「ペデストリアンデッキ(遊歩道)を重点的にパトロールし、市民が安心安全に利用できるようにしたい」としている。五十嵐立青市長は「被害に遭われた皆様に心からお見舞いを申し上げ、多くの方にご心配をお掛けし申し訳なく思います。今回の事案を受け、市民が安心して安全に利用できる環境の維持に努めます」などとするコメントを発表した。