20日告示されたつくば市長選は、現職で3期目を目指す五十嵐立青氏(46)=無所属=と新人で前県議の星田弘司氏(50)=無所属、自民推薦=が立候補し、現職と新人の一騎打ちになった。五十嵐氏は同市小野崎のホテル東雲で、星田氏は同市さくらの森のショッピングセンターで、いずれも午後3時から支持者を集めて出陣式を開いた。

五十嵐氏の出陣式には立憲民主党の青山大人前衆院議員、小沼巧、堂込麻紀子参院議員、長田麻美、ヘイズジョン県議、県内の市町村議員の他、同日告示された市議選の立候補者14人らが駆けつけた。青山氏は五十嵐氏の支援者に向けて「8年間の実績と成し遂げたい理念を1人でも多くの方に伝えてほしい」と呼び掛けた。
五十嵐氏は、2期8年間の市政で達成した「待機児童ゼロ」「全ての小中・義務教育学校に設置した校内フリースクール」「医療福祉費支給制度の拡大」などの福祉政策をはじめ、増加した企業や雇用、税収、日本一となった人口増加率などの実績を強調。「このような変化を生み出せたのは皆様のおかげ」とし、「困っている人、弱い立場にある人、困難な状況にある人のためにこそ政治は必要」と述べると、新たに掲げる99項目の公約に触れながら、「多くの政策が、教育、子育て、福祉。何があっても私がつくば市長としてこの仕事を続けなければいけない」と支持を訴えた。

星田氏の出陣式には、自民党の国光あやの前衆院議員、上月良祐、加藤明良参院議員、いばらき自民党の県議団や県内の市町村議員など総勢78人の議員らが駆け付けたほか、同日告示された市議選の立候補者ら12人が集まり、国光氏は「星田さんと一緒につくばを変えたい」などと訴えた。
星田氏は「地域の皆さんのどんな相談でも対応した現場主義が私の政治活動の源になっている」と話し、「つくば市の周辺市町村では、さまざまなプロジェクトが実現している。裏にはリーダーが皆、汗をかいて努力していることがある。私はトップセールスをして、これまで逸してきたチャンスをものにして、国、県、市との連携を再構築し、さらなる発展を目指したい」と述べ、さらに「各地域をくまなく歩き、特に周辺地域では『市民の声がつながる市政を実現してくれよ』という悲痛な声がたくさん寄せられた。現実に立って、市民の声をしっかり実現できるつくば市を目指していきたい」などと訴え支持を求めた。