第106回全国高校野球茨城大会が6日、水戸市のノーブルホームスタジアム水戸で開幕し、95校88チームの選手らが行進した。甲子園への切符を賭けた熱戦が27日まで繰り広げられる。
開会式は午前9時、大洗高校マーチングバンド部ブルーホークスの演奏が響き渡る中、水戸女子高校の生徒がプラカードを掲げ、昨年優勝の土浦日大を先頭に元気良く足並みそろえて入場した。スタンドからは大きな拍手が響き渡った。
県高校野球連盟の深谷靖会長は「チーム全員で困難を乗り越え、仲間と共に過ごす時間や互いに励まし合いながら成長する過程も大切。高校野球を通じて得られる経験は勝敗を通じて大きな財産になる。日々の練習の成果を存分に発揮して高校野球の魅力を発信してほしい。感謝の気持ちを忘れず全力でプレーしてほしい」と述べた。
選手宣誓は古河二高の池田魁主将が「高校野球のFマークに込められたファイト、フレンドシップ、フェアプレーの精神の下、私たちはこの晴れ舞台で最高のパフォーマンスをするために努力してきました。互いに支え合いながら友情を深め、多くの方たちに支えられて野球に打ち込めたことに感謝の気持ちでいっぱいです。私たち高校球児は野球が出来ることに感謝し、支えてくれる方々の思いを胸に精一杯、全力で白球を追い続けることを誓います」と力強く宣言した。
昨年の優勝校、土浦日大の中本佳吾主将は「いよいよ夏が来た。昨年の記録を塗り替えて、チームが一つになり茨城を制覇したい」、準優勝の霞ケ浦高校、市川晟太主将は「昨年悔しい負け方をしたので、その悔しさを胸にチーム一丸で、チーム力を発揮して甲子園で校歌を歌いたい」とそれぞれ意気込みを語った。
開会式の司会は鉾田一高3年の麻生さくらさんと水戸商業3年の長嶋美和さんが務めた。2人とも「最初はどうなるかと緊張したけど、2人力を合わせて頑張り、自分なりに上手く出来たし、いい経験になった」と話した。
プラカードを掲げた水戸女子高3年で生徒会長の菊池葉月さんは「昨年開会式をスタンドから見て興味が湧いた。観客が多く練習の時より緊張したけど練習通り出来て良かった。いい思い出が出来たしやり切った」と話した。 (高橋浩一)