土曜日, 12月 28, 2024
ホームスポーツ夏に向けチーム状態上向き アストロプラネッツ、福島に勝利

夏に向けチーム状態上向き アストロプラネッツ、福島に勝利

プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの茨城アストロプラネッツは29日、つくば市流星台のさくら運動公園野球場で福島レッドホープスと対戦、4-1で勝利した。茨城の通算成績は10勝19敗で7チーム中5位。6月はここまで3勝3敗で中止が3試合だった。30日は古河市駒ケ崎のヨシダスタジアムで福島と再戦する。

【ルートインBCリーグ2024公式戦】
茨城アストロプラネッツ-福島レッドホープス
福島 010000000 1
茨城 20010010X 4
(6月29日、さくら運動公園野球場)

茨城は先発の福田拓也が6イニングを好投。2回に単打と二塁打で1点を失い、3回に1四球を与えた以外は、すべて三者凡退で退けた。「真っ直ぐのキレが良く、変化球ではフォークをコーナーに投げ分けられた」と本人の評。ポップ成分が多く伸びがあるストレートが武器で、ボールの下を叩かせて多くの打者をフライアウトに打ち取った。「相手打線は中軸に良い打者を揃えているので、甘い球を投げないことを意識し、腕を振って強い球を投げた」とも話した。

先発し6イニングを2安打1失点、4奪三振で勝利投手となった福田(同)

打線は初回に2点を先制。まず1死一塁から牽制悪送球で走者の北原翔が三塁へ進み、3番の原海聖が左翼線へ二塁打を放ち1点目。「相手投手はカーブにキレがあったが、直球に自信を持っている様子だったのでそれを待ち、高めの球を外野へ運ぶことを意識した。ちょっと詰まったかと思ったが、振り抜いて強いライナーを打つことができた」と原の振り返り。

これで相手投手はリズムを崩したか、3者連続四死球となり押し出しの1点を加えた。

4回には先頭の8番マーティンが四球を選び、9番ジョ・ミンヨンが中越えの二塁打。これを中堅手がファンブルする間にマーティンが本塁へ還り、ジョは三塁へ到達した。「2ストライクまではバントを狙っていたが、最後にストレートが来て良い打球が打てた。自分は打球の飛距離と打球速度が売り。最近はタイミングが合ってきているので、このままあせらずやっていけば、ずっと良い打球が打てると思う」と活躍をもくろむ。

7回裏1死三塁、大友の犠牲フライで1点を追加(同)

7回には代打の眞城敬朋が右翼線へ二塁打、原の内野ゴロで1死三塁となり、4番・大友宗が右翼への犠牲フライで1点を追加した。「打ったのはカーブ。芯に当たらず詰まったが外野まで飛んでくれた」と大友。帝京大学から日本通運を経て今季茨城へ。ホームランは現在8本でリーグ首位へあと1本と迫る。「開幕直後に肉離れで3週間休んだが、徐々に調子を戻してきた。打席で自分のスイングができれば、パワーはあるので飛ばすことができる。引っ張りすぎないようセンターを意識し、右方向へのホームランも増やしていきたい」との考えだ。

リリーフ陣は富樫晃毅、浅野森羅、根岸涼が1イニングずつ務め、根岸にセーブポイントが付いた。「試合間隔が空いて3人とも万全の状態で、危なげなく力を発揮してくれた。いい雰囲気が続いているのでそれを崩さないよう、勝つための投手リレーをした」と巽真吾監督。

8回のマウンドに立ち、3者凡退に抑えた浅野(同)

上向きのチーム状態に加え、開幕前からのトレーニングが実を結び、暑さに強いチームづくりができている。このまま夏バテせずに伸びていけば、7・8月でさらに勝ち星を重ねられると巽監督は見ている。「そのためには若い選手たちの突き上げも必要。長いシーズンに慣れていないと、その日の結果で一喜一憂してしまいがちだが、明日にはまた次のチャンスが来る。試合に出てたくさんバットを振り、時には辛抱して塁に出るのも仕事の一つ。そして甘い球が来たときには1球で仕留めてほしい」と期待をかける。(池田充雄)

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

6 コメント

コメントをメールに通知
次のコメントを通知:
guest
最近NEWSつくばのコメント欄が荒れていると指摘を受けます。NEWSつくばはプライバシーポリシーで基準を明示した上で、誹謗中傷によって個人の名誉を侵害したり、営業を妨害したり、差別を助長する投稿を削除して参りました。
今回、削除機能をより強化するため、誹謗中傷等を繰り返した投稿者に対しては、NEWSつくばにコメントを投稿できないようにします。さらにコメント欄が荒れるのを防ぐため、1つの記事に投稿できる回数を1人3回までに制限します。ご協力をお願いします。

NEWSつくばは誹謗中傷等を防ぐためコメント投稿を1記事当たり3回までに制限して参りましたが、2月1日から新たに「認定コメンテーター」制度を創設し、登録者を募集します。認定コメンテーターには氏名と顔写真を表示してコメントしていただき、投稿の回数制限は設けません。希望者は氏名、住所を記載し、顔写真を添付の上、info@newstsukuba.jp宛て登録をお願いします。

6 Comments
フィードバック
すべてのコメントを見る
スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img
spot_img

最近のコメント

最新記事

宍塚・吉瀬にスマートIC《宍塚の里山》119

【コラム・森本信生】国土交通省は、常磐自動車道路「(仮称)土浦スマートインターチェンジ(IC)」の新規事業化を、2024年9月6日に決定した。土浦市は、すでに2024年度予算でスマートICの調査委託费として3070万円を計上し、2024年4月に、都市計画課内にスマートIC整備推進室も設置、4人の専任職員を配置している。 ICは、土浦市とつくば市の境で、常磐高速道路と交差する土浦学園線(県道24号線)北側に設置し、接続道路は、宍塚、吉瀬あたりの土浦学園線とされている。上の写真は、土浦学園線の桜橋から、常磐自動車道路を見たところであるが、この周辺にICが建設されると考えられる。 詳細な場所は、土地買収などに支障をきたす恐れがあるため、現時点では公表できないとのことだ。建設費用は、高速道路から料金所までを東日本高速道路株式会社が負担、料金所から土浦学園線までを地元自治体が負担する。自治体負担の費用は国の補助が2分の1程度交付される可能性がある。 今後、土浦市では測量を行い、計画を策定する予定ということで、国、東日本高速道路、茨城県などの関係機関と調整しながら、線形などの詳細検討を実施し、具体的な計画が推進される運びとなったら、地元地区への回覽や地元説明会の開催など、段階を踏んで説明していくとのことである。 生物相などへの影響調査が必要 ICの整備は、中心市街地へのアクセス向上およびアクセス圈の拡大に伴う観光振興の支援、新たな土地利用の創出による企業誘致の促進や物流の効率、救急医療の支援、さらには、大規模災害時のリダンダンシー(冗長性)の確保や早期復旧活動の支援などの効果が期待できるとしている。 国交省事の業認可発表時(9月6日)資料では、IC整備効果として「中心市街地へのアクセス向上と防災機能の強化」「物流の定時制向上•物流の効率化の支援」の2点があげられている。 具体的には、「土浦駅・つくば駅」の中心市街地への渋滞箇所を回避や、土浦市上高津地区やつくば市中根金田台地区への所要時間の短縮、定時制の向上があげられている。しかし、すでに建設されている巨大流通施設(ZOZOBASEつくば2、Amazon Flex茨城つくばDS)がある、つくば市の流星台とさくらの森の境に位置する4車線道路である藤沢荒川沖線が、土浦学園線に接続される。 さらに、新たな流通拠点や企業誘致に成功すれば、土浦学園線の交通量は飛躍的に増加するだろう。現時点でも、「つくば市~土浦市間の一部道路区間においては、ピーク時以外でも渋滞が発生」(『TX県内延伸調査の結果について』茨城県政策企画部交通政策課2023年3月31日)とういう認識となっており、さらに深刻な渋滞を招くだろう。 このようなことから、IC利用が想定される地域の開発の進行、それに伴う交通量の昼夜の推定、大気汚染、騒音、振動、道路で削られる予定地の生物相などのIC設置による影響調査が必要だ。(宍塚の自然と歴史の会 理事長)

片っ端から喫茶店②スターバックスひたち野うしく店《遊民通信》103

【コラム・田口哲郎】 前略 片っ端から喫茶店、第2回はスターバックスひたち野うしく店です。ひたち野うしくのふれあい通りに面し、JR常磐線ひたち野うしく駅から徒歩9分ほどのところにあります。スターバックスらしいレンガ風の外観、そしてギリシャ神話の人魚サイレンがモチーフのロゴマークの看板を見ると、あの深煎りのコーヒーの香りが漂ってくるようです。 店内は清潔で明るく、ソファ席、テーブル席があり、外にはテラス席も。いつも賑わっている印象で、比較的若い層が多い気がします。店員さんたちは笑顔で人当たりよく、親切です。スタバといえば期間限定フラペチーノです。今はクリスマス・年末らしく、いちごとチョコレートをメインにしたもののようです。 スターバックスは米国のシアトルで1971年に開業し、日本に上陸したのは1996年、銀座の松屋通り店。松屋百貨店のすぐ裏にあります。20代のころは大学の帰りによく行きました。学生の私にとってはスタバに行くために銀座に行く感じでした。 日本にスタバを持ってきたのは、サザビーですから、当初はちょっとおしゃれなカフェといった感じでした。96年というと、東京では空前のカフェブームが起き、カフェが従来の喫茶店に代わって増えたあたりですね。 いまや茨城には42店舗も 関東ですと、スタバは東京にしかないというイメージでした。とんねるずの石橋貴明さんが十数年前、テレビ番組で、赤坂(おそらくTBSの近く)のスタバのドライブスルーの話をしていたことを覚えています。 石橋さんのことですから、スタバのドライブスルーが当時の最先端のトレンドであることを意識しての発言だったと思います。そのドライブスルーも、ひたち野うしく店にあり、車が並んでいることも多いです。 スタバは東京だけのものではなく、店舗数も増えて、いまや茨城県には42店舗あるそうです。ひたち野うしく店ができたのは、2009年あたりと記憶していますが、そのときは、茨城にもスタバができるなんてすごいと思いました。 現在、我が家からスタバが徒歩圏内ですが、東京の郊外に住んでいる知人の家よりも最寄りのスタバが近かったりすると、ちょっとした優越感を覚えるのは不思議です。それほど、スタバは都会の証という印象があるのです。 ひたち野うしく店は、ほどよくお客さんがいて、東京の店舗のように混雑していて座れないということもあまりなさそうですし、いつ行っても、ゆっくり休める場所としてとてもよいですし、テイクアウトして歩きながら、公園で一服もできますね。 行けば、シアトルスタイルのコーヒーはもちろん、フラペチーノ、多彩なフードも楽しめる都会的なカフェ、スターバックスは郊外住宅地ひたち野うしくでも魅力的な所です。ごきげんよう。 草々 (散歩好きの文明批評家)

悠仁さま「寮に暮らしていただきたい」 筑波大進学で永田学長

秋篠宮家の長男、悠仁(ひさひと)さまが筑波大学生命環境学群生物学類の推薦入試に合格し、来春入学することについて、同大の永田恭介学長は26日の定例記者会見で「合格おめでとうございますというスタンス。他の学生もそうだが、入ったからには筑波大学での勉学、筑波大学という場所での勉学を十分に伸び伸びとやっていただきたい」と話した。 宮内庁が、赤坂御用地からの通学を検討していると発表していることについては「ご家族がお決めになることだと思っていて、現在のところどうなるかは我々として知り得ぬところ。実際にはご相談は何も受けてない」とする一方「希望を言えば、本当は寮に暮らしていただけるといいなあということもある」とし、仮に寮に入る場合でも既存の寮で対応でき、特別な寮を学内に建てるなどはないとした。 警備については、悠仁さまの警備によって「(一般学生の)通常の学生生活が阻害されるような警備や、開かれた大学が壊れるような警備はしないと思う」とも話した。 キャンパスの環境整備については、街灯の数が少なかったり、樹木が大きくなり根が舗装道路を持ち上げてがたがたしている自転車道などがあるので「この際、今まで不備があったところは手を入れたい」と話し、学生がよく通るところを中心に補修したいと述べた。 悠仁さまが入学する生物学類は定員80人。推薦入試は64人が受験し悠仁さまも含め22人が合格した。同大は学際的な学びを重視しているため、入学後は、自分が入学した学類以外の科目を6単位以上とらなくてはならないという。実習については、特に生物学類は学内の演習もいろいろあるほか、下田臨海実験センター(静岡県下田市)で海の生物に関する実習や、菅平高原実験所(長野県上田市)で授業や研修をすることもあるという。

小学生時代の昆虫食体験《くずかごの唄》145

【コラム・奥井登美子】スーパーで干し柿の「市田柿」を見ると、つい買ってしまう。この柿には、私の異文化体験の思い出がぎっしり詰まっているのだ。 小学6年生のとき、空襲に備えて、都内の小学3~6年の子どもは強制的な疎開。田舎に親戚のない私は、学校単位で集団疎開したものの、あまりの過酷さに耐えられず、父に迎えに来てもらった。そして、父の知人の知人を頼って、長野県の下伊那に疎開できた。 天竜川が流れていて、両側はかなり急斜面の山間の村。おいしい干柿で評判になった市田村のお隣が山吹村だった(両村は後に合併して一つの町になった)。私は山吹小学校6年に転入した。クラスの友だち数人で、山の中のキャンプ場になりそうな空き地で食事会をしてくれるという。 昔からの昆虫食文化が残っている地域だ。田んぼが少ない。蚕(カイコ)に食べさせる桑(クワ)の木がいたるところに植えてあって、どこの家でも蚕をたくさん飼っていた。 蚕の蛹(サナギ)は子供たちの大事な蛋白(タンパク)質源だ。蚕の蛹を油炒めすると、キトキトと動くのが気になったけれど、食べてみたら魚の煮干しの味だった。会食のとき、男の子が蛇を採ってきて、きれいに皮を剥(む)き、5センチくらいに切ってフライパンの中に入れた。 蛇は怖くない 山の友達だ 私は生きた蛇を初めて見たので、ついつい「蛇が怖い…」と泣いてしまった。次の日、私が蛇が怖くて泣いた、という話がクラス中に知れてしまった。女の子は私を優しくかばってくれるが、男の子は、服装も言葉も違う疎開者をからかったり、いじめてみたりしたいらしい。 学校の帰り、生きた蛇をぶっつけられたこともある。蛇を怖がっていたら道も歩けない。草むしりもできない。私は怖くないフリをするしかない。「蛇は怖くない。山の友達だ」と、1人で唱えているうち、だんだん蛇の行動や性格がわかるようになった。 蜂(ハチ)の子は大ごちそう。高価なので子供たちの食事には出してもらえなかったが、私も教えてもらいながら、「蜂の子取り」に参加させてもらった。 蜂の足に真綿の目印をつける。山の中のどこを飛んでいるかよくわかるので、その真綿を目当てに、3~4人で追いかけて地蜂の巣を見つけ、それを掘り取って貴重な蜂の子をゲットする。蜂の幼虫は、チーズに蜂蜜をかけたような風味のある食べ物だった。 この村で味わった昆虫食体験は、今ではとても貴重な体験だったと思っている。(随筆家、薬剤師)