【コラム・田口哲郎】
前略
先日、知り合いから、「牛久市にあるラーメン屋に行ったよ」と言われました。その人は東京都に住んでいますから、「わざわざ牛久にまでどうして? 牛久シャトーか牛久大仏に来たの?」と言ったら、「え、知らないの?」と驚かれました。
彼は「ラーメン山岡家牛久店」に行ったそうです。中根町の国道6号線沿いにあり、JR常磐線と国道の間にありますので、電車の車窓からも見えます。山岡家は24時間営業のラーメン店で、昭和63年創業とあります。全国にチェーン店を展開する発祥が牛久店だそうです。
豚骨ベースのスープはしっかりしているけれどあと味さっぱりだそうで、国道沿いだから運送業、建設業の方々に重宝されてきました。その評判が広まり、いまや山岡家目当てに牛久を訪れる人が多いといいますから、すごいですね。
噂のラーメンショップ牛久結束店
その知人から、もうひと店舗教わりました。ラーメンショップ牛久結束店。牛久自然観察の森の近くにあるお店です。ラーメンショップは1960年代に東京大田区で創業したチェーン店です。こちらは、その中でおいしいと評判になり、多くのお客さんが訪れている店舗です。特にチャーシューが格別とのことです。
「名店の近くに住んでいるのに、行ったことがないなんて、もったいないよ。牛久に住んでるのは、ラーメン好きからするとうらやましいのに」と言われました。東京に住んでる人に茨城県に住んでるのをうらやましがられたのは、私は初めてでした。
大洗町に住んでる人が、人気アニメーション「ガールズ&バンツァー」のファンから大洗町に住んでるなんてうらやましいと言われたと聞いたことがあります。女子高校生が戦車を乗り回すフィクションの舞台が大洗町だからです。いわゆるガルパンは大洗町の町おこしにひと役買ったそうで、住民の協力もあり、ファンがリピートして訪れる聖地になっています。
つくば市はパンとラーメンの街をアピールしています。つくばにも名店が多いのでしょう。しかし、牛久も負けていません。牛久もラーメンを名物として打ち出して、ワインとラーメンの街としてプロモーションするのもよいかもしれませんね。ごきげんよう。
草々
(散歩好きの文明批評家)