ライフスタイルの中のSSへ、新しい形態目指す
セキショウグループのセキショウカーライフ(つくば市、萩原孝弘社長)は25日、つくばエクスプレス(TX)沿線のつくば市みどりの地区にガソリンスタンド「つくばみどりの店」(菊地東人店長)をオープンした。コインランドリーを併設し、最新型のドライブスルー洗車機と、9台分の屋根付き拭き上げ場を備える。敷地面積は約4084平方メートルで、県内のほか栃木、群馬、福島に計54店を構える同社のガソリンスタンドの中で最大。同社が新店舗を開所するのは5年ぶりという。
菊地店長は「若い世代が多い地域なので、例えば季節によって餅つきや豆まきなどのイベントを開いて、地域住民の新たなコミュニティーをつくる場となれば」と話し、「今までのサービスステーション(SS)とは違った目線で、カーライフの中にあるSSから、ライフスタイルの中のSSというような新しい形態をつくっていくことができれば」と話す。

市内のTX沿線を結ぶ新都市中央通り線と国道354号の交差点に位置する。24時間営業、セルフサービスのガソリンスタンドで、8台分の乗用車給油レーンと、ドライブスルー洗車機2台、タイヤなどの下回りを予備洗いする高圧洗浄機、洗車後に水滴などを拭く屋根付きの拭き上げ場が9台分ある。オイル交換など車の整備をするカーメンテナンス場は設置しておらず、整備や修理は近くのみらい平店と連携して実施する。
併設のコインランドリーもセルフ式、24時間営業で、通常の洗濯や乾燥のほか、羽毛布団やスニーカーなどを洗濯、乾燥する機械を備える。

オープンに先立って25日、同所で竣工式と開所式が催された。関彰商事の関正彬取締役は「新店舗を運営できるのはうれしい限り。今回はセルフ式の新店舗となる。お客様の利便向上を目指し、地域のお客様に選ばれる店舗運営を目指したい」とあいさつした。
エネオス関東第1支店の小金丸大輔副支店長は「国内は経済的に活況を呈しているが、資源高やインフレが続き、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出ゼロ)は以前にも増して議論が活発になっている。先行きが読めない中、関彰商事は将来に目を向けて手を打ってこられた。つくばみどりの店もそういう店。道路の開通や住宅増加を見越してこの場所につくってくださった。単にセルフSSではなく、新しいサービスとして地域密着で近接性の高いランドリーを設置いただいた。エリアナンバー1のSSとなるようけん引していただければ」と話した。
◆つくばみどりの店はつくば市谷田部871(陣場F-22街区7)。4月5日(金)~7日(日)の3日間、オープンイベントを開催する。問い合わせは電話029-886-6722(同店)