火曜日, 4月 21, 2026
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「野村花火」の魅力 (上) 《見上げてごらん!》22

【コラム・小泉裕司】野村花火工業(水戸市)社長、野村陽一さん(73) の「追っかけ」歴20年。今回と次回は「野村花火」の魅力を探ってみたい。

1875(明治8)年に創業した老舗煙火店の4代目として、1989(平成元)年に社長に就任。それ以降、土浦全国花火競技大会で12回、大曲の全国花火競技大会(秋田県大仙市)で9回、計21回、花火師の最高位となる内閣総理大臣賞を受賞するなど、名実ともに日本一の花火師である。

野村花火は、今年8月の「大曲」でも、高得点が出にくいと言われる早い出番(5番)だったにもかかわらず、4部門のうち2部門で優勝、1部門で準優勝と、圧倒的な成績で内閣総理大臣賞に輝いた(全国花火競技大会公式HP)

数日後、お祝いを伝えに水戸市内の工場を訪ねたところ、社長室は、大曲から持ち帰った各賞のトロフィーや賞状で座る隙間もないほど。人材育成に傾注する野村社長は、今大会に出品した作品づくりの難しさに言及しながらも、打ち上げを担当した若手花火師の成長がことのほかうれしいと目を細めた。

以下、野村社長の話。

至極の五重芯花火

10号玉と言えば、至難の業と言われる「五重芯花火」。五つの芯がクリアに開き、外側の親星を含めて六重の真円が目視可能であることが求められる。まだまだ完成の域には達しておらず、試行錯誤、少しずつ改良に挑戦しているという。

スターマインの今

スターマインは、音楽付きとなってから、物量で見せる時代は終わったと思っている。なぜなら、コンピュータプログラムの普及によって、煙火業者それぞれの打ち上げ技術に大差ない状況で、迫力だけなら誰でも出せるようになった。観客の満足度を高めるには、情感豊かなタイトルやストーリー性、高質な花火が重要だと考えている。

競技大会と会社経営

100年以上の歴史を有する競技大会があるからこそ、これまでの技術の進化があった。一方で、競技大会だけでは会社は成り立たない。昨今の薬品や部品の高騰をはじめ、経営面での負担も重くのしかかっている。このバランスの取り方は、今後も難しさがつきまとうのだろう。

競技大会の審査

審査員として誰が適任なのか、答えはない。花火は芸術。芸術に対する感性は百人百様で数学的な答えはない。だからこそ、審査結果は潔く受け入れる。AIによる審査が実現するときは、芸術が滅ぶときであり、人間の存在価値がなくなるとき。

野村花火=高質な花火

競技大会に限らず、様々な人たちからの期待を裏切るような花火は見せられない。常に緊張感を持って花火大会に臨んでいる。

花火は有料で見るもの

コロナ禍後の花火大会は、運営経費の高騰などから、新たに有料席の値上げや新設に踏み切るケースが増え、話題となっている。花火大会の長期的な継続性を考えると、運営側にとっても、煙火業者にとっても、この流れは必然と考えている。

10月28日、4年ぶりに開催された常総きぬ川花火大会(常総市)では、野村社長の隣席(有料席)で「野村花火」を見る光栄に浴した。本日は、この辺で「打ち留めー」。「ドン ドーン!」。(花火鑑賞士、元土浦市副市長)

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フル女子優勝は県勢の沼田夏楠さん かすみがうらマラソン

昨年を大きく上回る2万人がエントリー 第36回かすみがうらマラソン兼国際ブラインドマラソン2025(土浦市など主催)は16日、土浦市川口の川口運動公園J:COMフィールド土浦を発着点として開催された。フルマラソン女子では地元茨城県東海村の沼田夏楠さん(34)が2時間44分30秒で初優勝を飾った。フルマラソン、10マイル(約16キロ)、5キロ各部門のエントリー総数は2万0625人で、昨年の1万5832人を約4800人上回った。 フルマラソン女子の沼田さんは2位に3分20秒の大差をつけて優勝した。前半は男子の集団に入って飛ばし、後半はペースを落としながら粘った。「ハーフ過ぎあたりで、これ以上押したらつぶれると思い、あえて集団を離れた。後半は追い風になるのも知っていたので、前の選手に付いて抜いてを繰り返しながら自然に走れた」と沼田さん。スタート時点の気温は約22度で雲もなく、強い日差しに気温はますます上昇。「暑いのは得意。もっと暑くなれと思いながら走った」。数日前から意図的に摂取水分量を増やし、マラソン中も全ての給水所で水を取った。「目標は2時間45分を切ること。寒くても暑くても達成したいと思っていた。切れて満足」と、充実した表情を見せた。 沼田さんはひたちなか市出身。田彦中で陸上競技を始め、名門の茨城キリスト教学園高に進み、高3のとき卒業記念で出場した勝田マラソンで優勝。茨城大を経て実業団の日立製作所に入団。現在は笠松走友会で市民ランナーとして活動しながら、マラソンやトレイルの魅力をSNSで発信している。 フルマラソン男子は蜂須賀源さん(31)が2時間20分24秒で優勝。「暑さがある中、前半は集中しすぎず体力を温存した。25キロあたりから自然にペースが上がり、ついてくる選手がいなかったので、このまま最後まで押していこうと考えた」という。「1キロ1キロ、無理せず自分のペースで頑張っていれば、やがてゴールにたどり着く。それがマラソン。だが力みが出るときつくなる。最後はゴールはまだかまだかと思いながら走っていた」 蜂須賀さんは国学院大で箱根駅伝に3回出場、4年時は主将も務めた。実業団ではコニカミノルタで活躍し、昨年から千葉県立流山おおたかの森高校教諭。クラス担任として、また陸上競技部顧問として、生徒たちに背中を見せる気持ちでこの大会に参加した。「生徒たちの背中を押すため、タイムよりもインパクトがある順位にこだわった。自分のベストを尽くせば優勝できる自信はあった。自分の人生を自ら豊かに切り開く生徒を育てたい」と話す。 5キロ男子は1位の佐々木詩音さん(26)、2位の柱欽也さん(38)がコースレコードを塗り替えた。「かすみがうらは初めて。風が強いと聞いていたが強くなく、晴れて走りやすかった。チームメートと助け合い、引っ張り合いながらいいレースができた」と佐々木さん。「フルマラソンと10マイルは出たことがあるが、今年はスピードをつけたいと初めて5キロに出た。最後まで優勝争いを演じ、粘りの強化ができた。2位は悔しいが達成感はある」と柱さん。 同3位は伊藤遼佑さん(29)。この部門では常連で、昨年の15分52秒より33秒タイムを縮めたが、大会新の2人にはかなわなかった。「極力ついていこうと粘ったが、3キロあたりから離された。優勝が目標だったが、少なくとも今の力を出しきることはできた」と納得の表情。 そのほか、主な成績は以下の通り。敬称略 【フルマラソン男子】1位 蜂須賀 源(千葉県・ONESHIP)2時間20分24秒2位 三野貴史(33、千葉県・松戸市陸協)2時間21分10秒3位 滑 和也(39、埼玉県・作.AC北海道)2移管21分49秒【フルマラソン女子】1位 沼田夏楠(34、茨城県)2時間44分30秒 2位 沿道知佐(37、東京都・PACERTRACKCLUB)2時間47分50秒3位 舛田果那(37、石川県)2時間48分08秒 【10マイル男子】1位 大野聖登(千葉県・順天堂大学)48分56秒2位 出仙龍之介(25、東京都・警視庁)49分10秒3位 山城弘弐(24、東京都・警視庁)49分25秒 【10マイル女子】1位 小野寺美麗(21、宮城県・石巻専修大学)1時間00分43秒2位 小輪瀬明希(20、東京都)1時間00分48秒3位 西島百香(28、東京都・ステラキャンプ)1時間03分36秒 【5キロ男子】1位 佐々木詩音(26、東京都・警視庁)14分46秒2位 柱 欽也(38、東京都・警視庁)14分49秒3位 伊藤遼佑(29、筑西市・つくばウェルネス整形外科)15分19秒【5キロ女子】1位 片桐紫音(23、埼玉県・埼玉医科大学G)17分42秒2位 ハル・ティファニー(29、東京都・Namban)17分53秒3位 米津利奈(33、東京都・ディべロップ)18分25秒