つくば市は1日、市立保育所の敷地から同日昼、3歳の園児が抜け出したと発表した。園児は10分後に約50~60メートル離れた隣接の公共施設の駐車場で無事保護された。けがなどはなかった。
市幼児保育課によると、同日午前11時50分、保育士が、3歳児の一人が室内にいないことに気付き、施設内と園庭を探した。10分後の正午、隣接の公共施設を利用していたグループが駐車場で園児に気付き、声を掛けて保護し、隣接の保育所に知らせた。
3歳児のクラスはこの日20人が登園していて、担任の保育士と保育補助3人の計4人がみていた。当時、昼食を終えた直後で、園児らはトイレに行くなど、それぞれ席を離れてばらばらに過ごしていた。
園庭に出る際は保育士が付き添うことになっているが、抜け出した園児は一人で園庭に出て、門扉につながる柵の下が20センチほど空いていたことから、柵の下をくぐって敷地外に出たとみらるという。
今後の対応として同課は、柵の下から園児が出られないよう同保育所の柵の下をふさぐと共に、市内の公立、私立全保育所を対象に危険個所がないか保育環境を再点検し、全保育士に改めて園児の見守りを徹底するよう指導するとしている。