31日のハロウィンを前に、つくば、土浦で住民団体によるハロウィンイベントが週末の28、29日に開催される。子供たちが仮装して街を歩く。
ごみを拾いながら つくば
つくば市では、研究学園駅周辺地区で活動する「けんがくまちづくり実行委員会」(島田由美子代表)が29日、同駅周辺と近くの学園の杜公園で「けんがくハロウィン2023」を開催する。昨年初めて開催し(2022年10月19日付)、今年2回目。仮装した子供たちが、ハロウィンかぼちゃと同じオレンジ色のごみ袋を持ってごみ拾いをしながら、駅周辺の店舗を回りお菓子をもらう。
駅前の不動産会社、ホテル、飲食店など、昨年より3店舗多い約26店舗が子供たちにお菓子を配る。ほかに、オレンジ色のごみ袋に色紙を貼ってハロウィンかぼちゃの顔を描いたり、賞品が当たる仮装コンテストなども催す。今年は新たに、かぼちゃをデザインした袋でランタンを作り、学園の杜公園に150個つるし、雰囲気を盛り上げる。
現在約2万人が住む研究学園駅周辺の開発地区は、市内外から新たに転居してきた住民がほとんど。代表の島田さんによると、同地区では多様な住民団体がさまざまな活動をしているが、住民同士や住民団体同士の交流が少ない、地元商店などとの関わりが少ない、駅前飲食店街はごみのポイ捨てがあるなどの課題がある。
島田さんは「新しくできた街はコミュニティが熟成されるのに時間がかかる。(研究学園駅周辺の)けんがく地区には課題やテーマごとに活動している住民団体のコミュニティがある。多様な団体が連携し、強み、得意を生かすことで、街の成長につながっていくのではないか」と話す。
ハロウィンイベントは、同駅周辺でごみ拾いをしている住民団体「研究学園グリーンネックレス タウンの会」(島田代表)の活動から発生した。ごみ拾いに協力した子供たちに、駅前の商店が詰め合わせのお菓子などを店頭でプレゼントしたことが始まりという。
第1回の昨年は地域住民約600人がハロウィンに参加。イベントを主催した同実行委は、イベントを通して住民団体同士の緩やかな関係や地元商店との協力関係を構築し、にぎわいを生み、ごみ拾いにより美しいまちづくりにも貢献したなどとして2022年度の「つくばSDGsアワード」を受賞した。
島田さんは、今年はさらに参加者が増えると期待しており、昨年4月から始まった「研究学園さくらまつり」(22年3月30日付)と併せて、「けんがくハロウィン」を春と秋の二大イベントとして定着させたいという。
◆つくば市の「けんがくハロウィン2023」は29日(日)午後2時~4時45分、同市研究学園5丁目の学園の杜公園に集合。参加は事前予約不要。駅周辺の店舗でお菓子をもらえる「トリック・オア・トリート」の対象は中学生以下の先着300人。ほかに仮装コンテスト、ハロィンゴミ拾い、ハロウィンクラフトなど。詳しくは同実行委のインスタグラムへ。
スタンプラリーで街歩き 土浦
「土浦ハロウィン」は、コミュニティバス「キララちゃんバス」を運行するNPOまちづくり活性化土浦が、28日午後1時30分から、土浦駅前の「アルカス土浦ひろば」などで開催する。「ゴイスーな仮装で大賞をGET!」「土浦の街をスタンプラリーで歩いてお菓子をもらおう」などの企画がある。昨年を上回る150人の参加者があり、すでに定員に達している。(榎田智司)