男子プロバスケットボールBリーグ1部(B1)の茨城ロボッツは21、22日、水戸市緑町のアダストリアみとアリーナで大阪エヴェッサと対戦し、21日は83対100、22日は85対93で両日とも敗れた。Bリーグ2023-24シーズンは5日開幕、茨城はこれで開幕6連敗で東地区8位、大阪は6連勝で西地区首位。
2023-24 B1リーグ戦(10月22日、アダストリアみとアリーナ)
茨城ロボッツ 85-93 大阪エヴェッサ
茨城|24|23|13|25|=85
大阪|19|27|25|22|=93
21日は第1クオーター(Q)の失点が尾を引いて敗れた茨城ー。22日の試合は「ファーストパンチしていこう」と臨み、立ち上がりの約5分間で中村功平やチェハーレス・タプスコットの3点シュート、山口颯人のバスケットカウントなどで11得点を重ねた。この間、相手の攻撃に対しては24秒のショットクロックオーバーを2回起こさせ、奪われた点はフリースローによる3点のみ。前日は18得点14リバウンドの活躍を許した大阪のショーン・ロングに対しても、アンガス・ブラントやタプスコットらがよく封じ込め、厳しく守ることができた。
だが大阪は、途中出場の西川貴之や多嶋朝飛らの3点シュートがよく決まり、第2Q残り9分で逆転。その後も得点を伸ばし、残り3分で38-46と茨城に8点差をつけた。「相手はガードにもいいシューターがいて、ロングからのキックアウト(中から外へのパス)で3ポイントを確実に決めてきた。両方を止めるのは難しい」と、茨城のジェームズ・アンドリセヴィッチ スーパーバイジングヘッドコーチ(SHC)。
第2Q終盤で茨城は激しく追い上げ、最後のワンプレーで47-46と再逆転を果たす。残り2秒でのプレー再開から、鶴巻啓太が放った3点シュートが決まった。「スクリーンをかけてビッグマンをゴール下へ走らせるプランだったが、自分がノーマークになっていたので打った」と、彼の機転が生きた。
第3Qも途中までは競り合うことができていたが、残り3分ほどから引き離され最後は11点差。第4Qの奮闘でも点差は埋められず、試合終了となった。
「昨日と比べてエナジーレベルは良かったが、リバウンドやターンオーバーの数などが大きかった」とアンドリセヴィッチSHC。後半、シュートやフリースローが入らない場面が続いたことについては、ベンチメンバーによる得点が茨城の24に対し大阪は51という「ベンチの深さ」の違いを挙げた。「われわれはメーンの6、7人をローテーションで回している状態。終盤は疲れてしまいシュート確率が低くなった。40分間いかに高いエナジーで戦い続けられるかが今後の課題」と話す。
幸い、平尾充庸らけが人も徐々に戻りつつあり、戦力は上向いている。次節での初勝利に期待したい。(池田充雄)