つくば市最大の祭り「まつりつくば」(つくば市など主催)が26日、4年ぶりに開催された。つくば駅近くの土浦学園線には午後5時半過ぎ、11基のねぶたが登場し「ラッセーラッセーラッセーラ」の掛け声と共に通りをパレードした。27日までの2日間、つくば駅周辺の土浦学園線やつくばセンター広場、中央公園、竹園公園などを会場に、みこしや山車のパレードのほか、ダンスフェスティバル、大道芸フェスティバルなどがにぎやかに催される。
土浦学園線の沿道はねぶたや山車が登場すると、大勢の市民が集まった。友人と見に来た近くに住む会社員、木村葉子さん(37)は「4年ぶりに祭りの活気が戻ってきてすごくうれしい」と話した。1年前に三重県からみどりの駅近くに引っ越してきて家族で初めてまつりつくばを見物したという会社員男性(42)は「思ったより祭りの規模が大きくて楽しい」と語った。
正午から大道芸フェスティバルが催された中央公園前の通りでは、2日間で中国雑技芸術団など15の団体や個人が芸を披露するほか、筑波山ガマ口上保存会のメンバーががまの油口上を演じ、人だかりが出来た。
同フェスティバルを運営するアートタウンつくば実行委員長の大和田直紀さんは「つくばはサイエンスシティと言われるが、江戸時代に始まった元祖大道芸のがまの油口上があり、大道芸の聖地。まつりつくばといえば、ねぶたのパレードに人気が集まるが、アートタウンにも注目して欲しい。今年は4年ぶりの開催となり、暑い中、たくさんの人が訪れてくれたことに感謝したい」と話した。
市によると、4年前の2019年は2日間で47万人が訪れた。今年は天気も良く、4年前と同じぐらいになりそうだと予測している。
つくば市の26日の最高気温は33度を記録し、かき氷や飲み物を販売する屋台はどこも行列が出来た。一方、午後3時までに熱中症などによる救急車の出動は無かったという。
まつりつくばは1981年に市民有志により大清水公園で始まり、今年でちょうど40回目。会場はつくば駅を中心に、つくばセンター広場、大清水公園、中央公園、竹園公園などに拡大し、実施されてきた。新型コロナの感染拡大で2020年から3年連続中止となった。昨年は研究学園駅周辺で計画されたが、今年は会場をつくば駅周辺に戻した。