総務省が26日公表した住民基本台帳に基づく人口動態及び世帯数調査によると、つくば市の2023年1月1日現在(2022年1月1日から12月31日まで1年間)の人口増加率は2.30%となり、市区部で全国1位となった。つくば市が1位になるのはデータが比較可能な1995年以降初めて。
2位は千葉県印西市の2.16%、3位は流山市の1.90%、4位は東京都豊島区の1.89%、5位は台東区の1.85%で、つくばエクスプレス(TX)沿線のつくば市、流山市、台東区の3市区が全国ベスト5のうちの3つを占めた。
つくば市統計・データ利活用推進室によると、同市の人口増加率は2016年以降、1.5%前後の増加と堅調に推移してきた。特に沿線の区画整理事業が完了し宅地分譲が本格化しているここ数年は増加率が全国トップ10に入っており、2020年(2019年1-12月)の人口増加率は1.64%で全国9位、21年(20年1-12月)は1.75%で4位、22年(21年1-12月)は1.96%で2位となり年々順位が上がっていた。
人口増の主な要因について同市は、子育て世帯がTX駅近辺に転入を続けていることのほか、特に新型コロナの影響で控えられていた国外からの外国人の転入が、2022年中に再び活性化したことによる一時的な影響も大きいと分析している。
五十嵐立青市長は「転入超過数が2年連続、一般市で全国最多となったことに加え、人口増加率も全国1位となったことは、つくば市が選ばれるまちとなっていることが数字で示されており意義がある」とし「ランキングに一喜一憂することなく、持続可能で包摂的な都市を市民と共につくる努力を続けていく」とのコメントを発表した。
同市の人口は、合併してつくば市が誕生した1987年は11万人だったが、TXが開通した2005年は19万人になり、08年には20万人を超過、22年6月に25万人を突破した。今年7月1日現在の人口は25万5152人となっている。