選手宣誓は運命的
―今年は新保玖和主将が選手宣誓の大役を引き当てました。選手宣誓の文章はどうやって考えているのですか。
高橋 副部長の直井先生が国語科教員なので、新保と2人で相談して考えています。新保の気持ちをベースにした中で、いかに新保のオリジナルな言葉で、かつ新保が心の底から発した言葉になるようにと考えています。昨日(7月3日)ようやく本文が出来上がりました。本校の校長がそういうのが好きなんですよ。今は校長が最後の添削をしています。開会式の前日に職員室で朝会の時に、新保に本番さながらに選手宣誓をやってもらうことになっています。みんな学校では盛り上がってますよ。
―準備は万端ですね。
高橋 本校の選手宣誓は2回目なんです。
―そうだったんですか。前回はいつですか。
高橋 私が監督に就任して2年目の2002年です。太田浩之というキャプテンが引き当てました。私は2001年にバレー部の監督から野球部の監督になったのですが、春高バレーから帰ってきてすぐに野球部監督になった。その時のメンバーなので本当によく覚えています。太田君は立派な選手宣誓をしました。その太田の息子が太田翔都といって、今年うちの1年生にいる。これは何かの運命ですかね。私にとっての2度の選手宣誓に、太田が絡むという。彼が選手宣誓を引き寄せたのかもしれない。
―なんだか運命的なお話しですね。
高橋 それと同時に、キャプテンの新保玖和の兄は、5年前の第90回選抜甲子園で瀬戸内高校のキャプテンとして選手宣誓を引き当てています。今回、新保が選手宣誓の大役を任されるということで、何か運命的なものを感じざるを得ません。本校への入学の経緯にしても、あらゆる縁が積み重なって新保と本校の糸がつながったという感じです。新保は人としてもみんなから好かれているし、もう素晴らしいと思います。
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