つくば市最大の夏祭り「まつりつくば2023」(まつりつくば大会本部主催)は今年、会場をつくば駅周辺に戻し、8月26、27日の2日間開催する。昨年初めて会場を研究学園駅周辺に移し開催を予定したが(22年6月27日付)、新型コロナの感染拡大により中止とした(8月6日付)。今年は例年通りつくば駅周辺に立ち戻る。
第40回目となる今年は、47万人が来場したコロナ前の2019年と同規模を予定し、4年ぶりの開催を目指す。つくば駅周辺のつくばセンター広場、大清水公園、中央公園、竹園公園などを会場に、ねぶたと市内の神輿などが競演する「まつりパレード」や、市内のグルメが勢ぞろいする屋台の出店、大道芸人によるパフォーマンスなどを予定している。
昨年は研究学園駅周辺で予定したが今年はつくば駅周辺に戻す理由について五十嵐立青市長は16日の市長定例会見で「複合的要素があった。パレードをする際にどのような形で実施できるかという調整の課題が多かった。今般、関係各位の理解を得て調整が十分できたので例年通りの開催ができる」などと説明した。
来年以降の会場について五十嵐市長は「多くの人がやはりあちら(つくば駅周辺)でやることを望んでいるので、そうでありたいと思っている」と述べた。
大会本部事務局の市観光推進課によると、2月に今年第1回目の本部会議を開き、会場をつくば駅周辺に戻すことを決めた。
4年前の2019年時点と比べつくば駅周辺はマンションなどの開発が進んでいる。まつりの2日間、パレード実施のため夕方から夜にかけて、つくば駅近くの土浦学園線の一部を通行止めにする。通行止めにより車の出入り台数を制限されるなどの影響を受けるマンション住民が増えているほか、まつりの資材置き場としていた空き地が減少したり、駐車場が減るなどしている。
同課によると現在、各マンションと調整を進めている。代替の資材置き場はほぼ確保できたという。駐車場については、今年はまつり関係者に公共交通機関を利用するなど呼び掛けるとしている。
まつりつくばは1981年に市民有志が開催したのが始まり。当初から現在のつくば駅周辺で開催され、1998年からは土浦学園線を通行止めにしてパレードが実施されてきた。新型コロナにより2020年から3年連続で開催中止となった。(鈴木宏子)