埼玉に降雨コールド
プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの茨城アストロプラネッツは8日、龍ケ崎市松ケ丘のTOKIWAスタジアム龍ケ崎で、今季開幕戦として埼玉武蔵ヒートベアーズ(本拠地熊谷市)と対戦し、6回途中降雨コールドにより0-9で敗戦。今季就任の伊藤悠一監督は、公式戦初采配を勝利で飾ることができなかった。
【ルートインBCリーグ2023公式戦】
茨城アストロプラネッツ-埼玉武蔵ヒートベアーズ
(4月8日、TOKIWAスタジアム龍ケ崎)
埼玉 530 001 9
茨城 000 00 0
(6回途中 降雨コールド)
茨城の先発は二宮衣沙貴。昨季10勝を挙げたエースだが、この日は立ち上がりから相手の勢いに飲まれた。1、2番に2連打を浴び、四球で満塁にされると、2点タイムリーと3点本塁打でいきなり5点を失う。埼玉は下位打線でも小柄な選手でも、パンチのある打球をフェンス際まで運び、チャンスを拡大した。
「ホームランを打たれたのは甘いスライダー。自分としては決して状態は悪くなかったが、ボールが先行し、本来の投球スタイルができなかった」と二宮。「打者を早い段階で追い込みたかったが、ストライクを取った後の球が緩くなり、浮いた球が打たれてしまった」と話すのは霞ケ浦高出身の捕手、日渡騰輝。
ベンチとしては二宮に6回まで任せるプランだったこともあり、もう少し行かせてみようと次の回もマウンドに送り出した。だがこのイニングも3つの四球と3安打を許し3失点。
ここで救援に向かったのが水戸啓明高出身の小島正也。「肩はでき上がっていたので、いつも通りのピッチングができた。1死満塁の場面だったが、最初の打者を2球で追い込んで余裕が持てた」と1人目を三振、2人目を2ゴロに抑えてピンチを切り抜け、伊藤監督からも「ナイスピッチング」と声を掛けられた。
その後も小島と3人目の清原浩斗が好投を見せるが、打線が援護できない。良い当たりは出るものの、散発に終わってしまう。次第に雨が強まり、6回表を終えたところで一時中断、コールドゲームが宣告された。
「いいスタートを切りたかったが、序盤から点差をつけられ残念。ファンの方々も雨の中を来てたくさん声掛けしてくださった。いい雰囲気で入っただけに先制点を取って流れを作りたかった。この完敗を糧に次へつなげていきたい」と伊藤監督の敗戦の弁。
茨城の次戦は9日、神奈川県平塚市のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで、神奈川フューチャードリームスと対戦する。(池田充雄)