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いばらきフラワーパーク 《日本一の湖のほとりにある街の話》10

【コラム・若田部哲】茨城県の花「バラ」をメーンとするテーマパークとして、長年地域に愛されてきた「茨城県フラワーパーク」。同園は2021年4月、「見る」から「感じる」をコンセプトに、「いばらきフラワーパーク」としてリニューアルオープンしました。

園の設計・運営を手掛けるのは、都内を中心に洗練されたお花を提供する「青山フラワーマーケット」を運営する「株式会社パーク・コーポレーション」。今回は同園広報の潮田さんに、リニューアル後の見どころをご紹介いただきました。

まず挙げられたのが「地域とのつながり」。エントランスに大胆に積み上げられた大きな石は、地元の石職人が切り出した筑波石の石積みです。さらに最初に出迎えてくれるバラは、園の所在地「八郷」にちなみ、フランス語で「八」をあらわす「ユイット」、「郷」を意味する「カンパーニュ」に日本語の「結い」という言葉を組み合わせた、同園のための新品種「ユイット・カンパーニュ」。

レストランでは茨城県・八郷の食材をふんだんに用いたメニューが楽しめるなど、バラを中心とするコンセプトを引き継ぎつつ、地域文化を洗練した形で散りばめたものとなっています。

そして、種々の工夫により体で「感じる」フラワーパークが広がっています。中心となるバラ園は、360度バラの香りに包まれる「バラのトンネル」にはじまり、「バラテラス」や「色別バラ」といった目を楽しませるエリアのほか、「香りのバラ」として様々な香りを楽しめるエリアなど900品種も。

見るだけでなくバラを用いたスイーツなど、味覚でも楽しめるうえ、バラなど季節の植物の蒸留体験といった体験プログラムなど、まさに五感で感じられるコンテンツが展開されています。

八郷の風土を丸ごと楽しめる施設

もちろん、バラだけでなく四季を通じて折々の花々が楽しめるようになっており、4月の今は関東でも有数、100万本のシャガの群落が咲き誇ります。白いかれんな花が、森の中の小道を埋める清々しい美しさは格別。その他の季節も、季節ごとの美しい花やイルミネーションが園内を飾ります。

そして、「100の体験」アクティビティとして、「バラ摘み体験」「季節のボタニカルリースづくり」「季節の花々のポストカードづくり」「パークヨガ」など、花とロケーションを生かし、季節にあわせた様々なアクティビティが用意されています。こうした取り組みにより、リニューアル前と比較してお客様の滞在時間が大きく伸びたそうです。

さらに、リニューアルに合わせ整備された宿泊施設「花やさと山」では、コテージやグランピングなどで気軽に自然と触れ合うことが可能。日中に花を楽しんだら、夜は都会では味わえない満天の星空に出会えます。また、宿泊者だけの特別な体験として、花が最も美しい開園前の早朝の園内を散策することができる、スペシャルな特典も!

22人ものガーデナーが丹精込めて育てる折々の季節の花々と、八郷の風土を丸ごと楽しめる同施設。爽やかな散策が楽しいこれからの季節に、ぜひ足をお運びください。一回では味わいつくせない、四季折々の美しさを体感するために、年間パスポートの購入がおススメです!(土浦市職員)

<注> 本コラムは「周長」日本一の湖、霞ケ浦と筑波山周辺の様々な魅力を伝えるものです。

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