土曜日, 11月 15, 2025
ホームスポーツつくばFC 男女とも勝利 開幕前にプレシーズンマッチ

つくばFC 男女とも勝利 開幕前にプレシーズンマッチ

つくば市を本拠地とするサッカークラブ、つくばFCの男女各トップチームが12日、ホームグラウンドのセキショウチャレンジスタジアム(つくば市山木)でプレシーズンマッチを開催。男女とも勝利を挙げ、4月1日のシーズン開幕に向けはずみを付けた。この日はつくば市民ファン感謝デーとして観戦無料、試合の合間には親子サッカー教室のイベントも開かれた。

つくばFC 2023プレシーズンマッチ(3月12日、セキショウチャレンジスタジアム)
第1試合 つくばFCレディース 2―1 筑波大学女子サッカー部
前半0-1
後半2-0

【つくばFCレディース―筑波大学女子サッカー部】後半40分、赤嶺が勝ち越しのゴールを決める

第1試合は女子のつくばFCレディース(なでしこリーグ2部)と筑波大学女子サッカー部(関東大学女子サッカーリーグ1部、関東女子サッカーリーグ1部)の対戦。前半11分、筑波大がMF山田美優羽のミドルシュートで先制するが、つくばFCは後半10分、MF赤嶺美月のミドルシュートで同点とする。さらに後半40分、FW三浦晴香の左クロスに中央で赤嶺が合わせ、つくばFCが逆転に成功。赤嶺は今季、日本女子サッカーリーグのディアヴォロッソ広島から移籍、三浦は浦和レッズレディースユース出身で日本体育大学を卒業し入団。新戦力2人がさっそく結果を出した。

赤嶺は「前半先制されてしまい、その後も苦しい時間帯があったが、チャンスもつくれていたので、絶対逆転できると声をかけ合って後半に臨んだ。自分はサイドからの攻撃やアシストが得意なので、チャンスにつなげ、上位争いに貢献できるよう成長していきたい」とコメントした。

今季就任したつくばFCの白馬聡監督は「まだ仕上がりは6割ぐらい。しっかりと守備をしてボールを奪いに行き、攻撃につなげていきたい。選手にはサッカーがうまくなってもらい、次のステップアップを図りながら勝ちにもつなげていきたい」と抱負を語った。

筑波大の田井楓監督は「シーズン開幕まで1カ月を切り、いいチームづくりができている。ここからさらにギアを上げてレベルアップを図る。昨季はできなかったインカレ出場を果たし、優勝まで駆け上がりたい」と目標を見据えた。(高橋浩一)

【つくばFCレディース―筑波大学女子サッカー部】前半11分、ゴールを決めて喜ぶ筑波大の山田(白いユニフォーム、中央左)

第2試合 ジョイフル本田つくばFC 1-0 アイデンティみらい
前半0-0
後半1-0

男子による第2試合はジョイフル本田つくばFC(関東サッカーリーグ1部)と、アイデンティみらい(関東サッカーリーグ2部、本拠地つくばみらい市)の対戦。試合開始からつくばFCはFW熊谷誠也、MF鍬田一雅らを核に攻勢を見せるが、相手GKの好セーブなどでなかなか得点は生まれず。後半30分、左サイドの崩しからクロスのセカンドボールがMF升田大誠に渡り、逆足での一振りが決勝点を生んだ。

升田は昨季SC相模原U21から移籍、来週3月20日に20歳を迎える若い選手だ。ポジションはボランチだが、得点やアシストなどゴールにからむプレーでアピールしたいという。今日の得点についても「サイドの選手が駆け上がるのを見て、前に入ればボールがこぼれてくると思った。シュートコースが空いていたので、後は落ち着いて決めるだけだった」との振り返り。

【ジョイフル本田つくばFC-アイデンティみらい】後半から出場し、左サイドを活性化させたつくばFCの恩塚幸之介(中央、青のユニフォーム30番)

新チームについて、副島秀治監督は「選手の多くが残留し、昨季のベースを継続できている。全員のハードワークによりボールを大事にし、攻守に主導権をしっかり握るサッカーを目指す」と話し、菅谷将人主将は「やり方や感覚が近い選手がそろっている。動き出しのタイミングなど相手を見なくても分かるようになり、迷いない攻撃ができるようになった。新しい選手も溶け込み、チームに自信が感じられる」とコメント。リーグ戦での活躍はもちろん、天皇杯本戦に出場し、Jリーグのチームを倒すという夢を今年こそ現実にしたいという。

今季開幕戦は男女とも4月1日、セキショウチャレンジスタジアムにて。つくばFCレディースはノルディーア北海道と、ジョイフル本田つくばFCは流経大ドラゴンズ龍ケ崎と対戦する。(池田充雄)

親子ふれあいサッカー教室の様子

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緊急消防援助隊が合同訓練 1都9県の隊員ら1400人が集結 

県内で20年ぶり 大規模災害発生時に全国各地に駆け付ける緊急消防援助隊 関東ブロックの合同訓練が12日、土浦市小高にある採石場、塚田陶管柳沢工場の敷地内で実施された。1都9県(東京、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川、山梨、長野、静岡、福島)の緊急消防援助隊による合同訓練の一環で、県内での開催は20年ぶりとなる。 12日と13日の2日間、土浦市のほか、ひたちなか、神栖、鉾田、鹿嶋、水戸市の13会場で、1都9県の緊急消防援助隊員や関連機関など約1400人が参加し、倒壊建物救助訓練、多数負傷者救助訓練、石油コンビナート火災対応訓練などのほか、宿営地設置・運営など後方支援訓練や、指揮本部運営訓練なども実施されている。 土浦の集落が孤立したと想定 訓練は、連日の大雨により河川氾濫や土砂災害が発生している中で、茨城県沖を震源とする震度6強の地震が発生したという想定で行われた。津波や大規模火災などが県内各地で発生し、多数の負傷者や孤立者が出た複合災害の状況を想定した。 土浦市の会場では、東京、埼玉、栃木の3都県の緊急消防援助隊210人と、茨城県内の消防広域応援隊14部隊60人が参加。同市東城寺地区の集落が土砂崩れにより孤立したと想定し、消防隊員らが専用重機で道路の障害物を除去したり、崩れた土砂に埋もれた車両や倒壊した家屋の中からの救助、ヘリコプターによる上空からの救助などの訓練が実施され、部隊同士や関係機関との連携、指揮系統の確認などが行われた。 ほかに自衛隊、国土交通省、茨城DMAT(災害派遣医療チーム)なども加わり、がれきが散乱して通行が困難な場所でも走行できる救助車両や消防ヘリコプター、照明車など約80台が救助訓練に当たった。 鬼怒川水害では支援受け入れ 緊急消防援助隊は、1995年1月に発生した阪神・淡路大震災をきっかけに創設され、大規模災害時に消防庁長官の要請などにより、他の都道府県から派遣される。2011年の東日本大震災や24年の能登半島地震でも活躍した。県内では、15年の関東・東北豪雨による鬼怒川水害の際に支援を受けている。 緊急消防援助隊ブロック合同訓練は、1996年から全国を6ブロック(北海道・東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州)に分け、各ブロック内の都道府県が持ち回りで実施してきた。茨城での開催は2005年以来となる。 茨城県消防安全課は今回の訓練について「県内での大規模災害の発生を想定し、近隣都県の緊急消防援助隊の応援を受け入れ、多くの関係機関とともに実施する今回の訓練は、受援体制の強化に大きく寄与する大変意義深いもの。本訓練を通じて、本県の受援体制の見直しを図り、茨城県緊急消防援助隊受援計画へ反映させていきたい」と話している。(柴田大輔) https://youtu.be/OkVy1R0cUdQ