つくば市上広岡の下水道工事箇所で16日午後7時ごろ、路面が幅約2メートル、長さ約80センチにわたって約18センチ陥没し、自転車に乗っていた71歳の男性が転倒した。男性は病院に搬送され17日時点で入院中。しびれや痛みなどの症状があるという。
同市上下水道局下水道工務課によると、現場付近では工事受注業者が昨年11月から今年3月までの工期で市発注の下水道敷設工事を実施、現場では縦横2メートルの大きさの穴を掘って、マンホールを敷設する工事をしていた。
敷設が終わり14日に、掘った穴を路面の高さまで砂利で埋め戻したが、2日間で18センチ陥没したという。同課によると、大型車が現場付近をひんぱんに行き来したことも陥没に関係したとみられるという。
事故発生を受けて受注業者は16日夜、陥没箇所を路面の高さまで砂利で埋め戻し、17日にアスファルトで舗装した。
一方同課は、受注業者に対し、路面の踏み固めや夜間の照明が適切だったかなど、現場管理と安全対策の徹底を指導したとしている。さらに市担当課で、安全対策が十分になされているか適宜確認し、再発防止に努めるとしている。
負傷し入院中の男性に対しては、新型コロナ感染防止対策のため病院で面会できないことから、電話で市が謝罪した。今後正式に謝罪する予定という。けがに対する賠償等については受注業者が対応するとしている。