死亡に伴う行政手続きを1カ所で済ませられる「おくやみ窓口」が30日、つくば市に開設される。設置場所は、市役所本庁舎2階の45番窓口。計31の手続きのうち、27の手続きを1カ所で済ませることができる。
1日2件限定、要予約
家族などが死亡した場合、一般に国民健康保険、年金、介護保険など5カ所程度の課にまたがり10程度の手続きをすることが必要となり半日ほどかかる。自家用車や農地、森林などの所有者である場合や扶養の子供がいる場合などは、市役所だけで13課にまたがり計29の手続きが必要になる。ほかに年金事務所など市役所以外でも手続きが必要。
新設するおくやみ窓口では、1カ所に担当課の職員が代わる代わる来て、1時間から1時間30分ほどで手続きを済ませられる。
遺族の行政手続きの負担を軽減するため開設する。同市によれば、県内では小美玉市の「おくやみデスク」をはじめ、取手、日立、つくばみらいなどで同様の窓口が開設されている。
ただし年金の手続きや自家用車の名義変更手続きなどは、市役所以外の年金事務所や自動車検査登録事務所などに行ったり、農地を相続する場合などは登記確認後に再び市役所に行かなくてはならない手続きもある。
同市のおくやみ窓口の利用受け付けは、午前9時15分からと午後3時からの1日2件のみで、事前予約が必要。おくやみ窓口を利用しない場合、従来通り予約なしで各担当窓口で手続きができる。
詳しくは電話029-883-1111(市役所市民窓口課)へ。