任期満了に伴って12月2日告示、11日投開票で行われる県議選に、新人の佐々木里加氏(55)=無所属=が15日記者会見し、つくば市区(定数5)から立候補すると表明した。
佐々木氏は7月の参院選で維新から県選挙区に立候補し、次点で敗れた。つくば市では1万6000票を超える得票があった。
会見で佐々木氏は「参院選で(県全体で)16万票の負託をいただき、県民にお返ししたい、県民のために働きたいという思いがある」とし「お困りごとを傾聴する中、筑波山周辺ではバスが不便、買い物が不便、高齢者同士のコミュニケーションがとれない、県道が荒れているなどの声を聞いた。皆さんのお困りごとを解決すべく、県に質問したい」などと立候補の動機を話した。
今回、維新ではなく無所属で立候補することについては「茨城県内に原発があり、不安がある。無所属で出馬するので、原発には賛成しない、茨城県は洋上風力発電に力を入れるべきということが言える」などと話した。
公約は①高齢者の介護サービスを県内でさらに拡充し高齢者を大事にする②教育と出産を無償化し子育て世代への手厚い支援を拡充する③観光資源を最大限活用し筑波山周辺の魅力を創出し「食」を誘致するーなどを掲げる。
佐々木氏は東京都出身。多摩美術大学大学院修了。現代美術家。栃木県鹿沼市議を歴任し、現在は女子美術大学非常勤講師。
県議選つくば市区をめぐっては、現職5人のうち星田弘司氏=自民=、鈴木将氏=同=、山中たい子氏=共産=、塚本一也氏=自民=の4人が再選を目指しているほか、新人で元市議の宇野信子氏(57)=つくば・市民ネットワーク=、新人で前市議の山本美和氏(52)=公明=が立候補を表明している。ほかに現職の男性市議が立候補に意欲を見せており、定数に対し3人超の8人が立候補するとみられている。