火曜日, 2月 3, 2026
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社会を変えるはじめの一歩 土浦で高校生らのワークショップ

「つくば駅周辺に高校生が楽しめる場所がない」「通学路にゴミが散らかっている」「SNSでの誹謗(ひぼう)中傷をなくしたい」「LGBTへの理解を深めたい」―。そんな、自身や周囲が関わる課題に取り組もうと、県南地域の高校生や大学生によるワークショップ「ユース・チャレンジ・プロジェクト」が土浦市大和町の県県南生涯学習センターで、再来年3月まで、年8回程度のペースで開催されている。これまでに高校生が22人、大学生が3人参加し、問題解決にむけた、はじめの一歩を踏み出そうとしている。

医師不足に取り組みたい

「医師不足を抱える茨城で、診療看護師になりたい」と語るのは、同市内の高校に通う栗山大雅さん(18)。診療看護師は、看護師にはできない特定の診療行為を一定の条件下で行うことができるため、医師不足が進む過疎地域での活躍が期待されている。現在、全国で数百人が活動しているとされる。

栗山さんはこれまで野球に打ち込んできたことから、スポーツに携わりたいと理学療法士を目指していた。「絶対ためになるから」と高校の先生に勧められてワークショップに参加した。これまでに参加した4回の中で話題にのぼったのが医療過疎。その中で、診療看護師の重要度が高まっているのを知った。

参加者一人ひとりにアドバイスを送る入沢弘子さん=同

参加者へのサポート役を務めるのは、大手広告代理店で企業広報を務め、つくば市のプロモーションや新設された土浦市図書館の初代館長を務めるなど、地域の情報発信を担ってきた入沢弘子さん(60)。栗山さんへは「医師が不足しているというが、実際にどの程度不足しているのか、また、『医師不足』が地域のどの問題と繋がっているか、メディアなどをもとに実際の状況を裏付ける資料を探すと、提案としてより強くなる。医療不足解消へのアクションとして、具体的に何ができるのかも考えてみるといい」とアドバイスを送った。栗山さんは、診療看護師の重要性に反して実際の人数が少ない理由を探るために「まずは、医療関係者へのアンケート調査をしたい」と今後の活動目標に力を込めた。

自分たちで考えることを大切に

ワークショップは、県による「課題解決チャレンジ事業」の一環として県南生涯学習センターが実施。同センターの幸田尚志さんは「スキルを身につけるだけでなく、異なる高校や大学生とのネットワークづくりにもなる。将来的な地域の活性化につなげたい」と思いを込める。

ワークショップはこれまで4回開催された。土浦青年会議所のメンバーやOBから課題に向き合う実例を聞くなどし、参加者同士で課題について話し合った。その中で参加者の変化について入沢さんは、「みんな堂々と話せるようになったと思う。報道やウェブサイトで調べたデータと照らし合わせて裏付けを取るなど、皆さんの成長が感じられる」とし、「最終的には、大人への働きかけはしていきたい。動画での発表など、見える形にしていくことも。課題に関係する自治体があれば、そこへの提案もしていきたい。何らかの形で社会に知らせることはしていきたい」と語る。

「押し付けではなくて、自分たちで考えることを大切にしている。生涯学習という点とも結びつく。過程が大切。見ず知らずの人が集まり一つの課題に取り組むことは、どんな仕事でも基本的には同じこと。突き詰めて考えることを含めて、社会人になってからも役立つ。大変意味があると感じている」
(柴田大輔)

◆参加者は随時募集をしている。問い合わせ・申し込みは、県南生涯学習センターへ電話(029-826-1101)、またはホームページへ。

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仏英に海外出張 五十嵐つくば市長 目的、費用など初めて事前公表

議会の指摘受け つくば市の五十嵐立青市長は2月1日から8日までの8日間、フランスとイギリスに海外出張する。職員5人が随行し、航空運賃や宿泊費などの概算費用は計約450万円。フランスのグルノーブル市で開催される国際会議に登壇などするという。 市長の海外出張をめぐっては昨年、議会から「回数が多く、期間が長い」などの指摘があり、東京都知事の海外出張に関する運用指針にならって、つくば市でも運用指針を策定するよう注文が付いていた。市は今年1月に運用指針を策定。指針に基づいて今回初めて、事前に目的や出張概要、概算費用などが市ホームページで公表された。 五十嵐市長が海外出張に行くのは今年度は今回が初めて。当初予算では2回分の予算を付けていた。 公表資料によると、つくばの魅力を世界に発信し優秀な人材に目を向けてもらうことを目的に、フランスのグルノーブル市で開かれる国際会議「ハイレベルフォーラム」に招待されたことから、同会議に登壇し「つくばエコシステムの最新動向」というテーマで話す。さらに、グローバルな知見を市政運営に生かすことを目的にイギリスを訪れ、マンチェスター市で労働者協同組合による地域課題解決の仕組みを、バーミンガム市で生物多様性施策の推進に向けた取り組みを視察する。 市長の具体的な日程は▽1日夜、羽田空港を出発▽2日、フランスのリヨン着。陸路でグルノーブル市に行き、国際会議「ハイレベルフォーラム」のレセプションに参加する▽3日は、同ハイレベルフォーラムに参加し登壇するほか、グルノーブル市長に面談する。夜は再びレセプションに参加する▽4日は、グルノーブルからリヨンに移動。飛行機でイギリスのマンチェスターに移動する▽5日は、労働者協同組合発祥の地、マンチェスター市のロッヂデールで、自治体と連携した同協働組合について話を聞いたり意見交換し、数カ所の組合を視察する▽6日朝、バーミンガム市に列車で移動、市長を表敬訪問し生物多様性施策の推進について意見交換するほか、図書館と生物多様性関連施設を視察する▽7日朝、列車でロンドンに移動し、帰国の途に就く▽8日夜に帰国するという。 随行職員は5人で、秘書課職員1人が全日程の8日間、市長に随行するほか、科学技術戦略課職員2人が6日間、国際都市推進課職員と市長公室政策員の2人が5日間随行する。 概算費用450万円の内訳は、五十嵐市長が約170万円、随行職員5人が計約280万円などで、航空運賃、宿泊費、日当、現地の移動費、海外旅行保険、wifi賃借料など。五十嵐市長はビジネスクラス、職員はエコノミークラスで渡航する。出張費用については議会の指摘を受け策定した運用指針に基づき、各課いずれも3社から見積もりをとったという。 帰国後は速やかに、出張費用の詳細と出張報告を公表するとしている。 市長の海外出張をめぐってはこれまで、山中真弓市議(共産)が昨年の市議会一般質問で取り上げ、直近3年間で計5回の海外出張を行い、2365万円の市税を使っていたと批判、「回数が多く、期間が長い」などと問題点を指摘していた。さらに昨年9月の定例会議では、市長の航空運賃の条例改正をめぐって、ファーストクラスまで利用できるとなっていた市長提案の条例案を、市議会がビジネスクラスまでと修正。その際、山中市議のほか小森谷さやか市議(市民ネット)から、市長海外出張の運用指針を策定し①出張の目的を明確にし、事前に目的、出張概要、概算費用を公表する②航空券の手配は複数の事業者から提案を受け経費節減に努める③出張後は速やかに出張経費の項目ごとの内訳、数量を含む詳細な情報と、出張の成果を公表するーなどの内容の指針をできるだけ早く策定するよう求めた経緯がある。 山中市議は「運用指針が作られたことは前進だが、日程を見ると、海外に行ったついでにあれこれ予定を詰め込んでいるように見え、市長が行く必要が果たしてあるのか疑問」だとし「国際会議に招待されているなら相手方が旅費を出してくれるはず。その他の視察先をさらに入れることで旅費がかさんでおり、節減に努めたと感じられない」などと話している。(鈴木宏子) 【訂正:3日午前10時】第一段落、イタリアはイギリスの誤記載です。関係者にご迷惑をお掛けしました。

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