国際的な社会奉仕団体、ロータリークラブ(RC)の茨城大会に相当する国際ロータリー第2820地区の2022-23年度地区大会が29、30日、つくば市吾妻のノバホールで催された。今年度の地区長を務めるつくば学園RCの大野治夫ガバナーは「大いに楽しみながら奉仕活動をしましょう」などと呼び掛けた。
2820地区は県内60のRC(会員総数1872人)で構成され、今年度はつくば学園ロータリークラブ(大堀健二会長)がホスト役を務める。例年、年度後半の春や年度末に地区大会を開催してきたが、今年は年度前半の10月開催となった。
国際ロータリー会長の代理として、甲府RCの高野孫左ヱ門さんが出席したほか、茨城地区の友好国であるフィリピンとネパールのRC会員らが参加した。来賓として五十嵐立青つくば市長らがあいさつした。
大会では県内のRC会員約1100人が一堂に会して、今年度の国際ロータリーのテーマ「イマジン ロータリー」を推進していくことなどを全会一致で決議し、地区目標に「エンジョイ・ライフ(人生を楽しむ)」を掲げて活動していくことなどを確認し合った。
大野ガバナーは「イマジン ロータリー」の意味について、国際ロータリーのジェニファー・ジョーンズ会長が「想像してください。私たちがベストを尽くせる世界を。私たちは毎朝目覚める時、その世界に変化をもたらせると知っています」と呼び掛けていることなどを話した。
高野会長代理は「117年前の創設時のRCは、信頼できる仲間づくり、仲間の中で仕事の紹介などが行われていた。社会環境の変化の中で、個の利益より社会や地域の豊かさをどうつくり出すかが求められている」などと話し、テーマを推し進めるため、多様性、公正さ、インクルージョン(包摂性)の強化などが重要だなどと説明した。
県国際交流協会やつくば市への寄付金贈呈なども行われた。
大会後、ホテル日航つくばで催された大懇親会ではマグロの解体ショーなども披露され、参加者を沸かせた。