つくば市9月議会最終日の6日、山本美和氏(52)=公明=が市議を辞職した。任期満了に伴い12月2日告示、11日投開票で行われる県議選つくば市区(定数5)に同党公認で立候補する。県議を4期16年務める同党の田村けい子氏の後任候補となる。
山本氏は「教育や福祉など基礎自治体の現場でいろいろなことを進めていくためには、県議会や県の取り組みや支えが大きい。市議の経験を生かして県議会に挑戦していきたい」などと話す。
教員を目指し教育学部で学んだ経験から、教育の大切さを強調し、不登校や発達障害などのほか、教員のなり手不足など教育現場の課題に対し「県という単位で、教育の根本に向き合い、できる限りのことをやっていきたい」と語る。
公約として①いじめ、虐待、ひきこもり、ヤングケアラー、産後うつ、一人暮らし高齢者、外国人などの孤独、孤立対策のための居場所づくり②国際会議等の誘致を図り、つくばの自然観光の魅力度アップ③県立高校対策、教員不足対策、特別支援教育、多様な学びの場など適正な教育環境の整備ーなどを掲げる。
山本氏は東京都練馬区出身、創価大学教育学部卒、同大学職員を経て、市議を4期14年務め、副議長などを歴任した。ほかに県立土浦一高PTA会長を務めた。現在、党県本部女性局次長。
県議選つくば市区をめぐっては、現職5人のうち星田弘司氏=自民=、鈴木将氏=同=、山中たい子氏=共産=、塚本一也氏=自民=の4人が再選を目指しているほか、新人で元つくば市議の宇野信子氏(57)=つくば・市民ネットワーク=が立候補を表明している。ほかに複数の名前が挙がっている。