プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグの茨城アストロプラネッツは29日、土浦市川口のJ:COMスタジアム土浦で埼玉武蔵ヒートベアーズと対戦し、2-1で勝利。これによりルートインBCリーグ南地区(茨城、栃木、埼玉、神奈川)での優勝を決めた。茨城は球団創設4年目にして初のタイトル獲得となった。
【ルートインBCリーグ2022公式戦】
茨城アストロプラネッツ-埼玉武蔵ヒートベアーズ
埼玉 000000100 1
茨城 00020000X 2
(8月29日、J:COMスタジアム土浦)
2019年のBCリーグ加盟以来、3年連続で最下位に沈んできた茨城。だが今季は見違えるような活躍となった。開幕5連勝でスタートダッシュを決め、4月を6勝2敗で終えると、その後も5月は7勝2分4敗、6月は7勝8敗、7月は8勝3敗と好調を維持。8月はここまで6連勝を含む9勝5敗の成績で、16日に優勝マジック7が点灯してからは、順調にカウントダウンを続け、ついにこの日マジック1で埼玉戦を迎えた。

「前2試合は勝ちきれず足踏みしてしまったが、今日はホームなので絶対に勝って優勝を決めようと、みんな気持ちが出ていた」と土田佳武主将。先発投手は二宮衣沙貴。ここまでハーラーダービートップの9勝を挙げ、7、8月は登板した8試合全てでチームに勝利をもたらしてきた。「チームとして大事な試合を任され、いつもより集中力が上がり、直球も変化球も思った通りにコントロールできた」と、危なげないピッチング。
エースの好投に打線が応え、4回裏には先制点。イサベルの右前打を皮切りに、死球と牽制悪送球で無死二・三塁となり、大生竜万が適時打。「相手投手の緩急とコースの投げ分けにやられてきたが、自分のところでチャンスが来て、何とかくらいついていこうと。当たりは良くなかったがしっかり振り切ることができた」と、ボール気味の直球を中堅へ運んだ。さらに次打者の高橋竣は、狙い球の変化球をレフトフライ。タッチアップには十分な飛距離で、1点を追加し2-0とリードした。

二宮は1点を失いながらも7回を投げ切り、8回は渡辺明貴、9回は森祐樹がそれぞれ3人で切って取りゲームセット。セレモニーでは村山哲二BCリーグ代表から優勝盾が贈られ、松坂賢監督、土田主将、山根将大代表らが次々と胴上げされ宙を舞った。
「キャンプで描いたロードマップ通り、シーズン40勝と8月中の優勝がほぼ達成できた。明日からは次の目標であるリーグ優勝と、ドラフト会議への選手輩出に向けて進んでいく。まだ道のりは途中」と松坂監督。

今後の日程は、9月10、11日に常陸大宮市民球場で南地区2位のチームとプレーオフを戦い、勝てば北地区代表とのBCLチャンピオンシップ(9月17~25日、ホーム&アウェー方式)に出場できる。その先には四国・九州・北海道の各独立リーグ優勝チームと日本一を争う、日本独立リーググランドチャンピオンシップ(9月30日~10月2日、熊本県で開催予定)も待ち受けている。(池田充雄)