第104回全国高校野球茨城大会は20日、4回戦8試合が行われた。土浦・つくば勢は霞ケ浦、土浦日大、つくば秀英が4回戦に挑み、いずれも快勝しベスト8に進出した。準々決勝は22日行われ、ベスト4をかけて霞ケ浦はつくば秀英と、土浦日大は下妻一と対戦する。
ノーブルホームスタジアム水戸では、霞ケ浦が牛久を3−0で破った。
霞ケ浦は3回1死後、大徳岳登が左中間への3塁打で出塁すると、2死後、木村優人のレフト前タイムリーで先制した。
4回にはヒット、四球、送りバントで二、三塁のチャンスに、大塚碧人がセンター前にタイムリーを放ち追加点を入れると、さらにボークで1点が入り、3−0とリードを広げた。
投げては霞ケ浦先発の渡邉夏一が、144キロの速球を武器に牛久打線を2安打11奪三振の完璧な投球を見せ、112球で完封した。渡邉は「今日球場に着いて先発を告げられた。『自分のボールを思い切り投げてこい』と監督に言われ、初回から真っ直ぐなボールで相手の打者と勝負出来たのが良かった。腕を振って高さだけ意識して投げた。無駄な四死球を3つ出してしまったので改善していきたい」と話した。
高橋祐二監督は「渡邉がよく投げてびっくりした。人として優しく真面目でひるんでしまうので大事なところで腕を振れなかったが、今日は攻める気持ちでストライクが先攻し、カットボール、フォークボールが低めに落ちたので高さが良かった」と渡邉をたたえた。さらに「次の試合もコツコツつないで点を取り、投手中心に守り勝つしぶとい野球をする」と話した。
霞ケ浦は初戦の2回戦から3試合連続完封勝利。20日は終業式のため一般生徒の応援はなかったが、スタンドには吹奏楽部と44人のチアリーダーが気温34度の猛暑の中、熱い応援で球場を盛り上げた。(高橋浩一)
ノーブルスタジアム水戸の第2試合に登場した土浦日大は13-3で6回コールド勝ちし、2回戦で常総学院を破った科技学園日立に圧勝した。J:COMスタジアム土浦の第2試合は、つくば秀英が2-0で水戸桜ノ牧を完封した。