土曜日, 10月 17, 2026
ホームつくば3次元集積に足場 TSMCジャパン研究開発センター、産総研つくばにクリーンルーム

3次元集積に足場 TSMCジャパン研究開発センター、産総研つくばにクリーンルーム

半導体の受託製造で世界最大手のTSMC(本社・台湾 新竹市)の子会社、TSMCジャパンは24日、つくば市小野川の産業技術総合研究所つくばセンター内に建設していた3DIC(3次元集積回路)研究開発センターのクリーンルームの完成を発表し、同日オープニングイベントを開催した。

半導体を立体的に積み重ねて高性能化を目指す「3次元化」技術を研究する。TSMCとしては台湾以外に初めて開設する研究拠点となる。総事業費370億円の約半分に当たる約190億円を日本政府が支援する体制を組んでおり、2021年3月に3DIC研究開発センターを設立した。これまでに旭化成や信越化学工業など国内24社の半導体関連企業が参加している。

台湾本社から魏哲家(シーシー・ウェイ)最高経営責任者(CEO)がつくば入りし、萩生田光一経済産業相と会談した。式典に臨んだ萩生田経産相は「かつて世界を席巻した日本の半導体産業は凋落(ちょうらく)著しい。過去を反省して国際連携に可能性を見いだした。3Dパッケージの技術に日本の装置、材料メーカーの支援を得てイノベーションを起こしていきたい」とあいさつした。

あいさつする魏哲家CEO(左)と江本裕3DIC研究開発センター長

式典には国会議員のほか、大井川和彦知事、五十嵐立青つくば市長、石村和彦産総研理事長らが出席。口々に期待を述べた。

高度なパッケージング技術の研究

3DIC研究開発センターは、産総研西事業所のTIA共用施設に向かい合う形で建設された。2階建て施設の2階がクリーンルーム。建設規模などは明らかにされていないが、産総研によれば1800平方メートルの広さがある。研究者・従業員数の詳細も伏せられたが、台湾からの派遣と日本国内からの採用がほぼ半数になるという。

稼働開始した3DIC研究開発センターのクリーンルーム=TSMCジャパン提供

材料科学における次世代の3次元集積化技術や高度なパッケージング技術の研究を推進する。これらにより、コンピューティング性能の向上や多機能化を実現するシステムレベルの革新が実現され、従来のトランジスタサイズの縮小に加え、半導体技術を前進させる新たな道が開かれる。

江本裕センター長によれば、半導体の性能を高めるため、ナノスケールの微細な加工によって密度を高める従来の手法では、物理的な限界が近づいているそう。発熱や静電容量の問題もあり、異種プロセスで製造した複数の半導体チップを混載し、縦方向(3次元)に集積する手法に注目が集まっているという。

この際、「日本には、世界の半導体サプライチェーンにおいて重要な機能性材料や主要技術を保有する企業が数多くあり、共にスケール(規模)を大きくしていくことで、半導体プロセスの革新に取り組んでいく」(江本センター長)としている。

同センターが技術開発に注力するのはウェハーからチップを切り出して製品化する「後工程」の部分となり、「前工程」技術に取り組んでいる産総研と共同研究の体制をとる。産総研から研究者が直接、同センターに所属して研究に加わることはないそうだ。(相澤冬樹)

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給食のご飯の量半分に つくば市の小学校2校1268人分

つくば市は15日、同市桜学校給食センターで調理し14日に提供した栗ご飯のコメの計量誤りにより、市内の小学校2校の39クラスに提供した計1268人分の児童らの栗ご飯の量が半分になってしまったと発表した。半分しか提供できなかったクラスには、栗ご飯半量のほか、給食センターが備蓄していた非常用カレーライスを提供したという。 市教育局健康教育課によると、給食センターが、栗ご飯に使用するコメの分量を計量する際、炊きあがったご飯の量から栗の量を差し引いた分量のコメを計算して炊くべきところ、誤って、炊く前のコメの量から栗の量を差し引いた分量のコメを炊いたことから、本来炊くべきはずのコメが約110キロ不足してしまったという。 桜学校給食センターでは14日、栗ご飯の献立を、幼稚園2園、小学校4校、中学校1校に計3442人分提供した。 炊きあがった栗ご飯は配送する順に、各学校ごとにクラス別の大型の保管容器に入れる。午前11時ごろ、調理員が、炊きあがった栗ご飯を大型の容器に移し替える作業中、配送の順番が遅い小学校2校の栗ご飯が足りないことに気付き、調理の分量を間違えたことが分かった。 小学校2校のうち1校は、1~4年生全員と5年生の半数に栗ご飯を半量しか提供できなかった。もう1校は2~4年生全員と5~6年生の多くに栗ご飯を半量しか提供できなかった。市は14日、半量しか提供できなかった児童の保護者に、お詫びの通知文を送付したとしている。 同課によると、これまで桜学校給食センターで混ぜご飯を調理する際は、コメを炊き上げてから具材を混ぜていたが、具材と一緒に炊き込んだのは今回の献立が初めてだったという。 再発防止策として同課は、計量の手順などの業務マニュアルを改めて見直すと共に、給食センターの調理委託業者と市の双方による確認体制を強化し、再発防止の徹底に努めるとしている。

國井美香さん主演 26日 つくばでオペラコンサート

オペラ「Concert for peace(平和へのコンサート)」が26日夜、つくばカピオホール(つくば市竹園1丁目)で開かれる。高萩市出身のアルト歌手、國井美香さんが主演し、「セルビアの理髪師」「ホフマン物語」「ドン・ジョバンニ」など、オペラの名曲を上演する。 主催は国井美香・県南コンサート実行委員会(委員長・友末忠徳 茨城県イタリア・エミリアロマーニャ州交流協会会長、元茨城新聞社長)。同じ演者によるオペラ・音楽祭は、21日に高萩市、23日に水戸市でも開かれ、県北、県央、県南での連続公演になる。 國井さんはイタリア在住。武蔵野音楽大学卒業後、二期会オペラスタジオ研究生、文化庁国内研修生として研さんを積んだ。二期会オペラ「カルメン」でデビューし、国際ロータリー財団研修生としてローマに留学。「フランチェスコ・パオロ・ネーリア国際音声コンクール」で優勝した。その後、多数の歌劇場などで幅広く活動している。 コンサートの音楽監督はアントニオ・モッチャさん。ピアノ奏者のほか、ソプラノ、メゾソプラノ、バリトンなどの若手・ベテラン歌手も出演する。 ローマ教皇の前で歌を披露 今回の音楽ツアーを企画した友末さんは「昨年は高萩と水戸で開催したが、今年はつくば市も加え、県内縦断ツアーになる。國井さんは、ローマ教皇の前でも何度か歌を披露しており、イタリアではとても有名な方。音楽監督のモッチャさんはご主人でもある。楽曲の合間には、私がお二人にイタリアの政治事情などを質問することも考えている。つくば公演はオペラだけでない、とても面白い音楽祭になると思う」と語っている。(坂本栄) ◆オペラコンサートは10月26日(月)午後5時30分開場、6時開演、8時終演。入場料は3000円(全席自由)、チケット申し込みはつくば市商工会(電話029-851-2886)へ。