金曜日, 9月 30, 2022
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動物は取り換えのきく玩具ではない 《晴狗雨dog》4

【コラム・鶴田真子美】私が理事長を務めるNPO法人CAPIN(Citizens for animal protection,ibaraki network)は、2008年に設立された「捨猫防止会いばらき」の活動を引き継ぎ、虐待動物保護、被災者支援、法改正運動などに取り組んできました。毎週末に開催する里親会、地域イベントへの参加を通じ、「捨てない、増やさない、終生飼養(しよう)」を訴えてきましたが、避妊去勢手術、フィラリア予防薬、疾病治療など、犬や猫にお金をかけることへの抵抗感がまだ根強く存在しています。

茨城県動物指導センターに収容される迷子犬や捨て犬たちの多くが、フィラリア陽性でせきをしています。避妊を怠ったために産まれてしまった子犬や子猫。老いたから、皮膚病になったから、捨てられたと思われる、決してお迎えの来ない収容犬たち。

動物は取り換えのきく玩具ではない、1匹ごとに命ある生き物です。飽きたら捨てることは許されません。飼い主には責任があることを伝えていかねばなりません。

学校教育で子どもたちの意識を変えていくことが大切と思います。子どもたちが学校で新しい法律や世界の潮流を学び、啓発チラシを家に持って帰り、親御さんに読んでもらうのもよいでしょう。また、学校も子どもたちにお世話の仕方を体験するきっかけを与え、動物との暮らしの豊かさを教えたら素晴らしいと思います。

つくばインターナショナルスクールと交流

地域の意識を変えるには学校教育が鍵を握ります。我々は10年前から公立の小中学校、学童保育に招かれ、命の授業を行ってきましたが、新型コロナにより出張行事はストップとなりました。その代わり、公園などのオープンエリアやCAPINのシェルターで、子どもたちとの新たな連携がスタートしています。

2021年春からは、つくばインターナショナルスクール(TIS、つくば市上郷)との交流を図ってきました。幼稚園児たちと洞峰公園でパレードを行い、多くの市民に啓発チラシを配りました。また、筑波山麓にあるCAPIN第2シェルターでは、毎週末、小中校生のボランティアを受け入れ、犬散歩やごはん作りの体験も重ねています。

昨年12月からは、高校生を中心に親子30人がシェルターで研修を受けることとなりました。12月は犬トレーニング教室を開き、1月9日には参加者が4グループ(犬の散歩、鳥と猫の世話、犬65頭分のごはん作り、支援物資の運搬)に分かれて活動しました。

TISとの交流により、このように動物の域を超えた分野でも様々な刺激がCAPINにもたらされることになりました。2年半前からCAPINスタッフとして働くカナダ人女性イングリッドさんのネットワークは小さくありません。各大学、公私立小中高の研修も受け入れており、これからも「命の教育」に力を入れていきます。(犬猫保護活動家)

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