水曜日, 10月 29, 2025
ホームつくば成人式はワクチン接種か陰性証明提示を

成人式はワクチン接種か陰性証明提示を

新型コロナウイルスの感染がかつてない勢いで拡大しているとして、大井川和彦知事は7日、成人式の出席は、ワクチン2回接種を済ませた人、またはPCR検査や抗原検査で陰性が確認された人のみとするよう、式典を運営する全市町村に要請したと発表した。

知事の要請を受け、つくば、土浦市はいずれも、式典参加者全員に、ワクチン2回接種済証または陰性確認の検査済証などの提示を求める。接種済証または検査済証などを持参しないと入場できない。

当日会場では、つくば市がPCR検査、土浦市は抗原検査が受けられるようにする。PCR検査は結果が出るまで1時間程度かかるため、つくば市は時間の余裕をもって来場するよう呼び掛けている。会場のつくばカピオでのPCR検査は9日午前8時~午後3時30分、10日午前8時~午後1時30分まで実施する。

抗原検査(前日または当日のみ有効)は県のワクチン・検査パッケージにより、ウエルシア薬局などの検査実施薬局で事前に無料で受けることができる。つくば市の場合、ウエルシア薬局学園中央店(同市東新井)で8日午後1時~7時まで30人、9日午前9時~午後2時まで100人分の検査を受け付ける。ほかはすでに予約でいっぱいという。

1週間後に200人超予測 県

県全体の7日の新規感染者は58人で、50人を超えたのは9月24日以来、105日ぶり。オミクロン株も新たに4人確認された。7日時点の週平均の新規感染者は前週と比べ11.6倍に増えた。

県は、このまま感染が拡大すると1週間後には週平均の新規感染者数が200人を超えると予測されるとしている。年末年始の帰省や集まりなどによって感染が拡大したとみられている。

大井川知事は対策としてほかに、会食で同一テーブルにすわるのは原則4人までとし、5人を超える場合は、店側がワクチン2回接種や検査で陰性が確認されていることを確認するよう要請した。

さらに県外への移動は、まん延防止重点措置が9日から適用される沖縄、山口、広島県への不要不急の往来は自粛するよう要請している。

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

19 コメント

コメントをメールに通知
次のコメントを通知:
guest
最近NEWSつくばのコメント欄が荒れていると指摘を受けます。NEWSつくばはプライバシーポリシーで基準を明示した上で、誹謗中傷によって個人の名誉を侵害したり、営業を妨害したり、差別を助長する投稿を削除して参りました。
今回、削除機能をより強化するため、誹謗中傷等を繰り返した投稿者に対しては、NEWSつくばにコメントを投稿できないようにします。さらにコメント欄が荒れるのを防ぐため、1つの記事に投稿できる回数を1人3回までに制限します。ご協力をお願いします。

NEWSつくばは誹謗中傷等を防ぐためコメント投稿を1記事当たり3回までに制限して参りましたが、2月1日から新たに「認定コメンテーター」制度を創設し、登録者を募集します。認定コメンテーターには氏名と顔写真を表示してコメントしていただき、投稿の回数制限は設けません。希望者は氏名、住所を記載し、顔写真を添付の上、info@newstsukuba.jp宛て登録をお願いします。

19 Comments
フィードバック
すべてのコメントを見る
スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img

最近のコメント

最新記事

報酬改定の加算分を5年間未払い 障害児放課後デイサービス つくば市

45事業所に901万円  障害児を対象とした放課後デイサービスで、つくば市は28日、同事業を実施している障害児通所支援事業所45事業所に、5年間で計約901万2458円の未払いがあったと発表した。2021年度に障害福祉サービスの報酬が改定され加算があったにもかかわらず、事業者に加算分を支払っていなかった。 市障害福祉課によると、未払いがあったのは放課後デイサービスの個別サポート加算で、食事やトイレ、移動などの際、より手厚い介助が必要な障害児に対する支援。 2021年度から障害福祉サービスの報酬改定があり、併せて障害児に対する支援や介助の状況を判定する調査票の指標の一部が見直された。市は新しい様式の調査票で調査すべきだったにもかかわらず、改定前の旧来の調査票を使い続けたことから一部判定を誤り、加算分の未払いが生じた。判定指標の見直しに関する厚労省の通知は市に届いていたが、確認が漏れていたという。 今年3月、他の市町村から、報酬改定後の新しい様式の調査票を使っているかどうかを確認する問い合わせがあり、改定前の旧来の様式の調査票を使い続けていたことが分かった。これを受けて同課は、報酬改定後の2021年度から25年度まで5年分、計6000件の調査票について、新しい様式の調査票で再判定を実施した結果、5年の間に複数の事業所を利用した障害児を含めて、計36人の障害児が利用した放課後デイサービスについて、加算の未払いがあったことが判明した。 45事業所に対しては、8月から順次、未払い分の支払いを実施しているという。再発防止策として同課は、国の通知や関係法令を再度確認し、チェック体制を強化して、適切な運用を徹底するとしている。

古民家開放しカフェやコンサート 筑波山麓秋祭り㊤

筑波山麓の歴史と文化を楽しむ秋祭り「筑波山麓秋祭り2025」が、山麓のつくば市筑波、田井(神郡、臼井)、北条、平沢、小田地区で開かれている。地域で活動する21団体が、古民家を開放したり、コンサートや体験ツアーを開いたり、地元特産の福来みかん狩りを開催するなど、29会場で39の企画を開催し、秋の山麓をにぎやかにする。開催は10月25~26日と11月1日~3日の5日間。 今年で15回目となる。新たな企画として、10カ所のスタンプ台で手ぬぐいに秋祭りスタンプスタンプを押して自分で記念てぬぐいを作る「手ぬぐいスタンプめぐり」や、賞品付きフォト・動画コンテストなども開催される。 神郡塾生が作品展示 古民家「美六山荘」 同市臼井にある古民家、美六山荘では、飲食チェーン、坂東太郎の青谷洋治会長が塾長を務める「神郡塾」が11月3日に「古民家ギャラリー&カフェ」を開催し、塾生による作品を展示したり、絵手紙体験、味噌玉作り体験などを催す。 神郡塾は教育者、経営者、地域のリーダーを育成することを目的とした塾で、毎月セミナーを開催、著名人を講師に招いて歴史、文化、芸術など様々な分野で講演会を開いている。塾生は県内外から100人を超える。 当日展示されるのは、同塾理事で彫刻家の磯山芳男さん(70)による発泡スチロールや真ちゅうで作られた二つの作品で、毎月のセミナーの中で実施された講座で、塾生が作った文人画・刻字なども並べられる。同塾理事の猪瀬愛子さんは絵手紙体験講座を開く。猪瀬さんは県内外の小中学校などで、絵手紙教室を開くなどしている。 磯山さんは「今回は普段使わない材料でいつもと違う作品を作ってみた。色々な形の芸術作品があることを知ってもらい、ぜひ見にきてほしい」と話す。 つくば道沿い4カ所で地区住民が中心 江戸時代につくられた筑波山神社の参詣道、つくば道沿いの神郡地区では、地区住民が古民家や石倉、寺院など4カ所で11月3日に「田井の里の秋祭り」を開く。山麓秋祭りの参加団体は有志や企業が多いのに対し、神郡だけは2008年に開催した「田井の里の秋祭り」を継続する形で地区住民が中心になり祭りをつくる。 会場の一つで、元は農協の米倉だった「石倉Shiten:」前では、神郡地区の生産者が福来みかん、白菜、大根、柿、ユズなどの農産物を販売する。古民家、武井邸では囲炉裏を開放し、抹茶が楽しめる。古民家、佐治右衛門邸は庭を開放、古い家のたたずまいを見ながらくつろぐことができる。鎌倉時代に建てられた普門寺では古刹(こさつ)拝観とクラシックやポップスなどのミニコンサートが開かれる。 同地区の小松崎丈幸区長(72)は「地区をまとめるのが大変だった。それでも徳川家光の時代から続く古い町並みを多くの人に見に来てもらい、まつりを楽しんでもらえたら」と話している。(榎田智司) ◆筑波山麓秋祭り2025はつくば市北部、筑波山麓の筑波、田井(神郡、臼井)、北条、平沢、小田の5地区で10月25日(土)、26日(日)と、11月1n日(土)~3日(月・祝)の5日間開催。詳しくは同秋祭りのホームページへ。 続く

高校総体大会新、アジア選手権で三つのメダル 平泳ぎ 常総学院 中澤心暖選手

目標は「世界と戦える選手」 常総学院高校(土浦市)水泳部3年の中澤心暖(こはる)選手が、8月の全国高校総体女子200メートル平泳ぎで大会新記録で優勝、9月にインドで開催された水泳のアジア選手権で三つのメダルを獲得するなど輝かしい成績を残した。24日に土浦市の安藤真理子市長らを表敬訪問しこれまでの成績を報告。安藤市長は「今後の活躍に期待します」などと激励した。 中澤選手は、高校総体(水泳競技は8月17~20日、広島市ひろしんビッグウェーブほか)の女子200メートル平泳ぎに出場し2分24秒63で優勝。大会新のこの記録は、日本記録に4秒98差で迫る。「高校3年間で一番気合いが入ったレースだった。すごく狙っていたので優勝できてうれしかった」と感想を述べた。ほかに女子400メートル個人メドレーで2位、女子4×200メートルフリーリレーで5位の成果も上げている。 第11回アジア選手権(9月28日~10月1日、インド・アーメダバード)では女子200メートル平泳ぎで2位、女子400メートル個人メドレーで2位、女子100メートル平泳ぎで3位に輝いた。「日本とは違った環境で、周りの選手の強みやレースプランなども分からず心配だったが、レースが進む中で調整でき、いい経験になった」と中澤選手。具体的には「自分の持ち味である後半の強さを生かし、ストロークテンポを上げ過ぎず、落ち着いて自分のペースで泳げた」と振り返る。 中澤選手は古河市出身。保育園の時、古河あかやまスイミングスクールで水泳を始め、古河三中3年時には全国中学大会の女子200メートル平泳ぎで優勝するなど頭角を現した。得意種目の平泳ぎだけでなく、昨年のジュニアオリンピックでは400メートル個人メドレーで優勝しており、どちらでも戦えるような強い選手を目指している。 同校水泳部監督の飯嶋弥生教諭は「レース前は普段通りで、緊張もあるはずだが顔には出さず、控え室でみんなとわいわい楽しくやっており、競技になるとまた別な顔で、闘争心むき出しではないけれど、集中した表情も出てくる」と話す。「あまり緊張し過ぎても硬くなるので、リラックスしつつも緊張感を持ってレースに臨んでいる」と本人の弁。 現在は大学進学を控え「文武両道でどちらも怠ることなく頑張り、世界と戦える選手になっていきたい」と目標を語る。壁谷恵校長も「これから世界に羽ばたく人材。人間的にも大きく成長してほしい」とエールを送る。(池田充雄)

色彩とリズムの饗宴 フランス音楽研究会がサロンコンサート

11月9日 つくば 夢工房 つくばを中心に活動するフランス音楽研究会(阿部理香代表)が11月9日、同市豊里の杜、ギャラリー「夢工房」でサロンコンサートを開く。今回は「色彩とリズムの饗宴」と題し、シャブリエ、ドビュッシー、イベールら19世紀末から20世紀初頭のフランスの作曲家の作品と、同時代の印象派などの絵画作品を合わせて鑑賞する。ピアノ、フルート、歌唱による生演奏と生解説。 ドビュッシーに代表される19世紀末~20世紀初頭のフランス音楽は、ロマン派から印象主義への移行期で、色彩的な響きとモダンなリズムが特徴。手法としては全音音階や不協和音などを取り入れて、よりあいまいな気分や雰囲気を音楽に持ち込み、光や水など自然の情景も生き生きと描き出した。またアメリカやアフリカ、アジアなどの原初的でパンチの効いたリズムにも目を向け始めている。 今回のコンサートの趣向である絵画との取り合わせでは、シャブリエの「幸福の島」「小さなあひる達のヴィラネル」にはルノワールの「ぶらんこ」を合わせる。シャブリエ自身も印象派の画家たちと親しく、何気ない日常を描くセンスも両者に通じるところがある。ドビュッシーの「子供の領分」にはドニの「赤いエプロンドレスを着た子ども」。ドビュッシーとドニも楽譜の挿絵や、舞台音楽と背景美術などで直接の交流があった。イベール「物語」にはバルビエの「マケダ、シバの女王-エチオピア年代記」で異国情緒を、プーランク「村人たち」にはマチス「花と果物」で繰り返す明るいリズムを漂わせる。 プログラムの最後を飾るのはフランセの「ルノワールによる15の子供の肖像画」。ルノワールの絵からインスピレーションを受けた小曲集だ。フランセが選んだ15枚の絵にはあまり表には出てないものも多く、なぜこういうチョイスになったのかは長年の疑問だったが、元になった画集があることを今回フランス音楽研究会が明らかにした。 その画集とはミシェル・ロビダが編纂した「ルノワール―子供たち」。ロビダはフランスのジャーナリストで、ルノワールの伝記も著している。彼の大伯母は印象派の大パトロンであるシャルパンティエ夫人で、ルノワールを社交界に紹介し肖像画家としての道を開いた人物だ。 ロビダが選んだルノワールの絵には、良家の子女ばかりでなくルノワール自身の子どもの絵なども含まれ、いずれもかしこまった姿ではなく、普段の生き生きとした姿や、伸び伸びと自由に遊ぶ子供たちの一瞬の様子を捉えている。「天真爛漫な子どもたちへの愛と、描くこと自体の喜びや幸せが、こうした魅力的な表情を生み出す秘訣なのかもしれない」と阿部さんは推察する。 フランセの曲にも子どもたちへの愛が込められている。今回演奏されるのはピアノの連弾のバージョンだが、低音部を先生、高音部を生徒が弾く練習曲としての側面もある。特にユーモラスなのは12曲目「ピアノに向かって」で、ちょうど絵の中の子どもたちのように、習いたてのたどたどしい姿を再現しており、しっかりと譜面通りに弾かないと作曲者の意図がうまく伝わらない難曲でもある。 フランス音楽研究会は2003年結成。近代フランスの作曲家を中心に音楽、美術、料理、文学などジャンルを超えて研究し、その中から新たなムーブメントが生まれることを目指している。毎年秋のサロンコンサートでは、ホールコンサートとは異なる自由な発想で、観客との歓談の時間なども設け、より密に交流することができる。(池田充雄) ◆フランス音楽研究会サロンコンサート「色彩とリズムの饗宴」は、11月9日(日)、つくば市豊里の杜2-2-5、夢工房で開催。開場は午後1時30分、開演は2時。料金は2000円(お茶付き)。申し込み・問い合わせは電話029-852-7363(阿部さん)へ。 ➡フランス音楽研究会の過去記事はこちら