日曜日, 4月 26, 2026
ホームコラム大好きな霞ケ浦のあれこれ① 《夢実行人》3

大好きな霞ケ浦のあれこれ① 《夢実行人》3

【コラム・秋元昭臣】霞ケ浦は茨城県南東部に位置し、その先端が利根川に流れ込む、日本第2の面積の淡水湖です。西に土浦・高浜を持つ「西浦」、北に鉾田を持つ「北浦」、それに「常陸利根川」などを併せた総称ですが、一般的には「西浦」を霞ケ浦と呼んでいます。

その管理は、利根川の一部として「国交省関東地方整備局霞ケ浦河川事務所」が行っています。日本1の琵琶湖は国交大臣の委託を受けて滋賀県知事が管理しています。

昔は東京湾の一部で、「流れ海」と言われた時代もあります。海からの塩害防止の「河口堰(かこうぜき)」ができるまでは、汽水湖でした。銚子とは3時間遅れで潮の満ち干の影響があり、シジミや海の魚も獲れました。

そのころは水質もきれいで、湖岸には砂浜や13カ所の「湖水浴場」あり、学校の授業でも使われていました。小魚が泳ぐ姿を見て、子供ながら工夫して釣りを楽しんだものです。大きな黒いタンカイ(淡水域にすむ中型の貝)を足でほじくって遊びましたが、この貝が「貝ボタン」になっていたとは知りませんでした。

湖の干拓:霞ケ浦10%、八郎潟80

昔、霞ケ浦の広さは2位ではなく3位でした。では、2位はどこだったのでしょう。秋田県の八郎潟です。しかし、1956年から1977年にかけ、その80%が干拓事業によって農地になり、現在は18位です。

戦後の食料不足を補う干拓で、霞ケ浦唯一の島だった「浮島」も、本新島干拓(1942~1956年)によって陸につながりました。このように、10%もの水面が干拓されて農地になったものの、霞ケ浦の現在の広さは2位です。ちなみに、3位は北海道のサロマ湖、4位は福島県の猪苗代湖です。

霞ケ浦の流域人口と面積は、茨城県の約3分の1を占めています。琵琶湖の流域面積は滋賀県の79%、流域人口は12%です。

アオコが猛威を振るって湖面が緑色になり、腐敗臭が出たのは1974年ごろで、50年も前になります。最近10年の水質の指標「透明度」(30センチの白い円盤を沈めて見えなくなる深さ)は 50~90センチと、泳げたころの100~150センチには届きませんが、湖心では100センチも珍しくなくなっています。

今欲しいのが砂浜です。国交省では「里浜」造りを進めていますので、霞ケ浦が昔に戻りつつあることはうれしいことです。(元ラクスマリーナ専務)

➡NEWSつくばが取材活動を継続するためには皆様のご支援が必要です。NEWSつくばの賛助会員になって活動を支援してください。詳しくはこちら

1コメント

1 Comment
フィードバック
すべてのコメントを見る
スポンサー
一誠商事
tlc
sekisho




spot_img

最近のコメント

最新記事

「ツル植物の女王」クレマチス 筑波実験植物園でコレクション特別公開

約250種類のクレマチスを集めたコレクション特別公開「クレマチス園公開」が、25日からつくば市天久保の国立科学博物館 筑波実験植物園(遊川知久園長)で始まった。今回で36回目を数え、例年2万人を超える来場者が訪れる企画展だ。華やかな色彩と多様な形を持つことから「ツル植物の女王」とも呼ばれるクレマチスの魅力と、歴史、保全の取り組みを体感できる。開催は6月7日まで。 クレマチスはキンポウゲ科の植物で、北半球の温帯地域を中心に約300種が分布している。日本にも約30種の野生種が確認されている。日本の代表的な野生種で大きな花をつける「カザグルマ」は、中国原産のテッセンなどとともに19世紀の植物学者 シーボルトがヨーロッパへ持ち帰り紹介したことで、現在の多様な園芸品種のルーツの一つとなったことが知られている。 ヨーロッパでは150年以上前から品種改良が始まり、約100年前にフランスで生まれた紅色の花弁と黄色の芯が特徴の「ビル・ド・リヨン」など園芸品種は現在までに数千種に及んでいる。日本では戦後に育種が進み、青紫色から薄青色の花色を持つ12から15センチの大輪を咲かせる「藤娘」など、海外へ輸出される品種が生まれている。園内では、クレマチスが歩んだ歴史を知ることができるように、「100年以上前の品種」「昭和の品種」「新しい品種」などの表示が株ごとにつけられている。 同園では、カザグルマをはじめとするクレマチスの野生種と園芸品種、350種以上を保有している。今回の展示は「約250種類のクレマチスが時期をずらして開花し、100種類ずつ花がバトンを渡しながらリレーするような形で咲き変わっていく。訪れる時期によって異なる景観が楽しめる」と、展示を担当する同園研究員の村井良徳さんは言う。 ゴールデンウィーク頃には早咲きの品種が見頃を迎え、会期前半と後半で全く異なる種類を見ることができるのも特徴だ。昨年発表された常陸太田市の大内園芸による世界で初めてとなる緑色の壺型の花をつける「シェンロン」や、個人育種家の廣田哲也さんによる淡いピンクが特徴の「咲良(さくら)の妖精」など、流通量が少ない品種もある。 絶滅危機の野生種も 多様な園芸品種がある一方で、深刻な個体数の減少に直面する野生種がある。地域ごとに花の色や形が異なるカザグルマや、四国の限られた場所に自生するシコクハンショウヅルなどは、宅地開発やダム建設、乾燥化などの影響で自生地が急速に減少し、絶滅危惧種に指定されている。茨城県内でも近年、複数の自生地が消失しているという。園ではこうした貴重な遺伝資源の保全に力を注いでおり、DNA解析による系統研究も進められている。 村井さんは「野生種が持つポテンシャルに人の手が加わって、色と形が爆発的に多様化したのがクレマチス。これだけの花の多様性を間近に見ることができるのは、筑波実験植物園だからこそ。一つ一つの花が持つ個性を、じっくり楽しんでもらえたら」と来場を呼び掛ける。(柴田大輔) ◆コレクション特別公開「クレマチス園公開」は4月25日(土)~6月7日(日)、つくば市天久保4-1-1 国立科学博物館 筑波実験植物園で開催。開館時間は午前9時から午後5時(入園は午後4時半まで)。月曜など休館、5月4日(月)は開館。入園は一般320円、高校生以下、65歳以上、障害者などは無料。5月4日(月)と19日(火)は入場無料。◆5月3日(日)、4日(月)、19日(火)、6月7日(日)はそれぞれ午前10時~、10時半~、11時~の3回、同園研究員の村井良徳さんによる「クレマチス園見学ポイント紹介」を開催。会場は同園内のクレマチス園。各回先着10人。◆5月4日(月)と19日(火)午後1時半~、午後3時~、村井さんによる栽培講座「はじめてのクレマチス栽培」を開催。会場はクレマチス園。各回定員12人。◆5月10日(日)午後1時半~、カザグルマ研究者の飯島眞さんによる特別セミナー「風車の多様性および保全と、テッセンを中心とした種間交配の成果と今後の育種の可能性」を開催。会場は同園研修展示場3階セミナー室。定員30人。◆5月17日(日)午後1時半から村井さんによる「日本のクレマチスの野生種や園芸品種の多様性を楽しむ」。会場は研修展示場3階セミナー室。定員30人。※講座とセミナーはホームページから事前予約が必要。詳しくは同園ホームページへ。

自然の学校「宍塚」から学ぶこと《宍塚の里山》135

【コラム・吉田健人】僕は「宍塚の自然と歴史の会」の子どもスタッフをやっていて、宍塚にはたくさんの魅力があると感じています。今回、その魅力について説明します。 まず、宍塚にはたくさんの植物、鳥、虫、動物、粘菌などが暮らせる自然環境があります。特に、人の手が加わることで人と動物が関わり合いながら残されてきた、貴重な里山の自然があるのが特徴です。そこでは、生き物を実際に見て触ったり、鳴き声を聞いたりしながら、専門の先生が子供や大人のどちらにも、分かりやすく説明してくれます。 例えば、夜のカエル観察会では、その種類によって特徴的な鳴き方の違いや口の中の色や鳴嚢(めいのう)の位置など、図鑑には書いていないことを自分の目や耳で体験することができます。 また、魚の観察会では、釣りをしたり、手網などを使って、魚を観察し感じる体験ができます。そして、釣った魚はバケツやプラスチックケースに入れて先生や他の参加者とじっくりと観察することができます。先生は魚の名前の由来などを分かりやすく教えてくれます。 そして、外来種が増えることにより自然がこのあとどうなっていくのか、日本の在来種を守ることの大切さなどを教えてくれました。 先生にたくさん質問 植物の観察会では、先生の許可を得て食べられる植物を実際に食べて味わってみたり、摘みとって遊んでみたり、虫めがねで花びらや茎を観察したりして、今まで知らなかった植物のつくりなどを知ることができました。 秋に行われる収穫祭は田んぼの学校での収穫を祝う行事で、祭りでは竹を割ってコップやお箸、お皿などを作り、自分が作ったお皿に赤飯をのせて食べることもできます。普段使っている道具を、自然の材料を使って自分の手で作れることも、それらを作る材料があることも、宍塚の魅力の一つです。 僕が初めて宍塚に行った時にもたくさんの生き物がいましたが、名前などが分からず、先生の話についていくことができずにいました。そこから、生き物を知り、名前が分かったら楽しいだろうなと思うようになり、自分でも調べてみるうちに生き物がもっと好きになりました。特に大好きな鳥の観察会では先生にたくさん質問をしました。 すると、先生は僕の質問に何でも答えてくれました。僕が宍塚での活動ができている理由は、生き物のことを優しく教えてくれる先生と、ぼくのことをいつも評価し宍塚の面白さを教えてくれるスタッフのみなさんのおかげです。 僕はこれからも宍塚の子どもスタッフとして、自然のしくみや面白さをみんなに伝えるお手伝いをしながら、自分の身の回りの自然を大事にするようにしていきたいです。(小学6年、宍塚の自然と歴史の会 子どもスタッフ)

7カ国96人を歓迎 4月入学者2.8倍に 日本つくば国際語学院 

つくば文化学園が運営する日本語学校「日本つくば国際語学院」(つくば市松代、東郷治久理事長兼校長)の2026年度4月生の歓迎会が24日、同校に隣接する同市小野崎の日本料理店、つくば山水亭で催された。ネパールやミャンマーなど7カ国から来日した18歳から28歳の96人が鮮やかな民族衣装などに身を包み、新たな一歩を踏み出した。 同校では4月と10月に新入生を受け入れている。4月の入学者は昨年の34人と比べ2.8倍に増えた。昨年から入学式という名称を使わず、かしこまらない形での歓迎会としている。 入学者を代表してのあいさつはなく、歓迎会に出席した83人全員が一人ひとり自己紹介をした。それぞれ習いたての日本語で、出身国、年齢、趣味などを語った。日本での生活に憧れを持ち、それが実現したという熱気に包まれ、多くは「日本の大学に行きたい」「日本の企業で働きたい」などの目標を語った。 在校生を代表して中国出身の吴瑞燿(ゴ・ズイヨウ)さんがあいさつし「授業では文法や漢字を勉強するだけではなく、ゲームをしたりして、日本の文化を体験する。海や東京タワーに行ったりして、楽しく日本語を学ぶことができる。楽しく勉強しながらすてきな時間を過ごしてください」と新入生に言葉を送った。 東郷理事長は「日本語を学ぶことで、日本での生活がより豊かになる。日本語を通じて日本の文化や考え方を知るだけでなく、皆さん自身の文化や価値観についても新しい気付きを与えてくれる」などと話した。 新入生の出身国はネパール35人、ミャンマー34人、中国10人、スリランカ9人、ベトナム4人、バングラデシュ3人、フィリピン1人。 歓迎会では新入生、全校生徒の順で記念撮影が行われ、最後は教職員も加わり全員で記念写真を撮り、歓迎パーティなども催された。 東郷理事長は記者団の質問に答え「海外は日本で学びたい人であふれている。当校は全員が日本語教師の資格を持った講師で構成しているので、健全な学校経営をしていきたい」などと語った。(榎田智司)

県内初、知的障害者バスケ大会「スマイルカップ」 5月6日 つくばで開催

開催に向けつくばのチームが尽力 知的障害のある人によるバスケットボール大会「スマイルカップ イン つくば(SMILE CUP IN TSUKUBA)」(主催・茨城パラスポーツ協会)が5月6日、つくば市竹園のつくばカピオで開かれる。県内では初の試みとなる大会で、つくばを拠点に活動する県内唯一の知的障害者バスケットボールクラブチーム「スマイル」が開催に向けて尽力した。スマイル代表の福原美紀さん(54)は「知的障害があってもバスケを楽しめる。それを多くの人に知ってもらいたい」と思いを込める。 競技は一般のバスケットボールと同ルールで行われる。国内では1999年に日本FIDバスケットボール連盟が発足し、全国大会「FIDジャパン・チャンピオンシップバスケットボール大会」を主催するなど普及が進められてきた。2025年の第28回大会には全国から男女計36チームが参加した。国際大会には日本代表も出場し、2015年のエクアドル大会では男子が5位、女子が銀メダルを獲得している。一方で、2000年シドニーパラリンピック以降、同競技はパラリンピック種目から外れている。 県内唯一のクラブチーム 福原さんが活動基盤とする「スマイル」は、2011年に発足し今年で16年目を迎える。自身も障害のある子を持つ親として「子どもたちが仲間と笑顔になれる場所をつくりたい。障害があってもやりたいことを諦めないでほしい」という思いで立ち上げたチームだ。 現在は小学生から20代中後半まで約30人が所属し、全国大会を目指す「スマイル強化チーム」と、障害の程度に関わらず参加できる「スマイル育成チーム」の2部制をとる。練習は、つくば市内の体育館で週に2回から3回行われ、つくばを中心に、土浦や常総、水戸、日立など県内各地から「バスケがしたい」という思いでつながる選手が集まっている。 大会開催の背景には、県内の競技環境の課題がある。現在、県内には知的障害者のバスケットボールのクラブチームが「スマイル」しかなく、選手たちは広範囲から通っている。他県では複数チームが存在し地域ごとに大会も開かれているが、県内では「チームを選ぶことすらできない状況」が続いている。 「まずは競技の存在を知ってもらい、チームを増やしたい」。福原さんはこうした思いから昨年6月、茨城FIDバスケットボール連盟を設立。大会開催はその第一歩となる。 大会は、神奈川、千葉、栃木から各県の強豪チームが参加する「チャンピオンシップ部門」と、競技経験の浅い選手たちによる「フレンドリーシップ部門」が行われる。フレンドリーシップ部門には、市内の福祉団体にも呼び掛けて編成した「入門チーム」が参加し、厳密なルールにとらわれず、全員がボールに触れシュートできるようにするなど配慮する。「まずはバスケットの楽しさを知ってほしい」と福原さんは話す。 楽しむ姿を見てほしい 福原さんは「障害があるからできないと諦めてしまう人が多いが、楽しむことはできる。大会を通してその姿を見てもらいたい」と語る。さらに「障害が重かったりルールが分からなかったりして最初から無理だと思われがちだが、バスケは誰でも楽しめるもの。それを子どもたちだけでなく、親や周囲の大人たちにも知ってもらい、その先に各地でチームが生まれ、選手自身が選べる環境につながってほしい」と期待を込める。 監督を務めるつくば市在住の遠藤裕さん(42)は、「県内で開かれる初めての大会であり、チーム名を冠した大会でもあるので優勝したい気持ちは強い。大会を通じてチームとしてもう一段階成長できれば」と話す。 キャプテンで水戸市在住の會澤心さん(24)は「チームメートはこれまでの大会経験で成長してきた。みんな自由だが、やる時はやる。若さと走力を生かして、強いチームにも勝ちたい」と意気込みを語った。(柴田大輔) ◆知的障害者バスケ大会「スマイルカップ イン つくば」は、5月6日(水)午前9時45分から、つくば市竹園1丁目10-1、つくばカピオ・アリーナで開催。入場無料。問い合わせは、茨城パラスポーツ協会に電話(090-2554-1301/090-8963-9296)またはメール(ibaraki.fid@gmail.com)にて。詳しくは大会ホームページへ。