月曜日, 10月 18, 2021
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プライドと劣等感 《続・気軽にSOS》93

【コラム・浅井和幸】①周りを低く見る言動をする。②自分は素晴らしいという評価を周りに押し付ける。ちょっとでも悪く言うと怒りだして、①や②の言動で周りを攻撃してくる。程度の差はあれ、誰にでもある性質です。ささいなことならば、子どもっぽくてかわいいで済みますが、程度がひどく、繰り返す場合は、厄介な人で、できれば関わりたくない人ですね。

関わらずに済むのなら簡単な話ですが、それが家庭、教室、職場でいつも顔を合わす人だと大変。気を使いすぎて、抑うつ状態になって、相談室を訪れる人もいるぐらいです。

DV、児童虐待、いじめ、パワハラなど、「自分のことをきちんと評価してほしい」という願望の持ち主(加害者)によって、弱者が苦しめられるという構図がしばしばあります。

「自分のことをきちんと評価してほしい」という願望は、「周りの評価が気になる」という性質と、「自分は正当な評価を受けていない」という気持ちが強ければ強いほど、大きくなります。これらの性質は、つまりは劣等感だと言うことです。

パワハラ上司と付き合う方法

自分とパワハラ上司という関係で考えてみてください。「自信満々で、自分のことを責めてくる上司が、劣等感を持っているなんて信じられない。大きな声で怒鳴られて、縮こまって苦しんでいる自分の方が劣等感の塊だ」と考えますよね。

上下関係で上から力で押さえつけられるわけですから、力が強い上司が劣等感を持っているはずがないと考えても当然です。しかし、力で押さえつけてくる上司は、誰にでも同じ態度をとっているでしょうか。もしかしたら、その上司にも頭の上がらない人がいて、小さくなっている場面があるかもしれません。

その上司が、誰かに悪い評価を受けることを怖がっていて、それを受け入れられないから、より弱いあなたを見つけて、強さを誇示することで高い評価を得ていると感じようとする動きとも考えられます。怒り出すのは、キャパシティいっぱいで、パニック状態なのかもしれません。

対抗するには、ひたすら謝ったり、こびへつらい続けたりしなければいけないのでしょうか。そのような方法も取らなければいけないこともあるでしょう。しかし、それ以外にも自分自身が本当に上司のことを尊敬できるところ(ちょっとは褒めてやろうかと思えるところ)を探して、伝えてみるとよいでしょう。どんな人でもよいところの一つや二つはあるものです。

もう一つは、そのような上司と面と向かうときに、こちらが緊張しすぎないことです。緊張が劣等感を持つ上司にも伝わり、上司を不安にします。不安になった上司は、自分が悪くみられているという気持ちになり、評価を上げようとパワハラをしてくるのです。しかも、無意識だから質が悪い。

完全にリラックスした最高の笑顔で接しろとは言いません。ひどい言動をする上司は劣等感に追い詰められて大きな声を出すのだなと考えて、ほんのちょっとだけ余裕を持つことを意識するところから始めましょう。(精神保健福祉士)

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