木曜日, 2月 5, 2026
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非正規率つくば市49%、土浦市45% 茨城労連調査

茨城県労働組合総連合(茨城労連)が、県内市町村職員の2020年度雇用実態を調査した結果、県内44市町村の職員数(病院・消防を除く)3万7124人(前年3万5815人)のうち、正規職員は2万244人(同2万330人)、会計年度任用職員は1万5635人(同非正規職員1万4383人)で、非正規率が前年より1.9%増え42.1%になったことが分かった。正規職員は前年に比べ86人減少、非正規職員は1252人増加した。

このうちつくば市は、職員数3196人のうち正規職員1533人、会計年度任用職員は1557人で、非正規率は48.7%、土浦市は1512人のうち正規784人、会計年度任用683人で、非正規率は45.1%だった。

茨城労連は、毎年、県内44市町村の労働行政の実態を把握する「公契約に関するアンケート調査」を実施している。今回は「同一労働、同一賃金」の流れの中で、非正規職員の労働条件の改善を目的としてつくられた会計年度任職職員制度(非正規職員)に焦点を当てた。

市町村で働いてきたこれまでの臨時職員、嘱託職員雇用のルールが見直され、2020年4月からすべての市町村で会計年度任用職員制度が始まった。

調査結果によると、非正規職員である会計年度任用職員が40%を超えている自治体は20自治体で、昨年より2自治体増え、50%を超えているのは牛久市(59.5%)と守谷市(50.2%)の2自治体だった。

今回の調査でも、会計年度任用職員の1.3%に当たる210人のみがフルタイム雇用で、98.7%の1万5425人はパートタイム雇用。時給平均は913円で、つくば市の1093円、牛久市の1000円など、1000円を超えている反面、大子町、小美玉市、稲敷市など昨年の非正規職員の時給より減額になっている自治体もある。

県は臨時・嘱託非正規職員の時給を2020年4月から1134円に改善した。

一方、昨年の調査では、非正規職員に一時金(ボーナス)を支給している自治体は、大子、大洗、河内、五霞の4町で、退職金はすべての自治体が不支給だった。導入された会計年度任用職員はすべての自治体で一時金(ボーナス)が6月と12月に年2回支給され、つくば市ではフルタイム任用職員に退職金が支給される。

また一昨年から調査している女性の比率では、今年の全県女性比率は80.9%で、再任用職員の多くが女性だ。4自治体では90%を超えていた。女性活用とうたいながら改善すべき課題だ。

茨城労連は、「公務・公共サービスを充実させるためにも、すべての市町村で会計年度任用職員のフルタイム化を進め、正規職員の削減にストップをかけ、(任用職員の)正規化を進めるべき」と主張しているが、自治体の腰は重い。

同労連は、茨城自治労連の運動に連帯して、会計年度任用職員の正規化、時給(賃金)の引き上げ、労働条件の向上に取り組んでいく」としている。(山崎実)

【会計年度任用職員】地方公務員法と地方自治法の改正により2020年4月から導入され、臨時・非正規職員が会計年度任用職員に移行した。任用期間は1会計年度内を超えない期間と限定された。フルタイムとパートタイムがあり、フルタイムは退職手当が支給できる。同一労働同一賃金をうたっていながら、賃金は正職員より大幅に低いことから、労働組合などから官製ワーキングプアなどの指摘がある。

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人の意見を聞く勇気《続・気軽にSOS》169

【コラム・浅井和幸】言葉は、その発する人の思いを相手に伝えるための道具です。そして、その言葉を受け取る人の解釈によって意味が変わることがあります。さらに、その人が相手に伝えるときに使われて、会話が成立します。 「白くてふわふわしている」という言葉も、発信した人と受け取った人とが思い浮かべるものが全く同じであることはほとんどないでしょう。経験も、その時の気分も、何を優先順位とするかも違う、それぞれの人生を生きているのですから。 相手との違いが分かっていると、より分かってもらおうと発信側も工夫するものです。違うことが分かっていると、より分かろうと受け取る側も考えます。初めて会う、違う文化の人には、ていねいなコミュニケーションを取ろうとするものです。 以前、学者の方から笑い話で聞いたことがありますが、世界各国から研究者が集まる学会などで、たどたどしい英語でコミュニケーションをとっているときは気持ちが通じ合う感覚があるのに、長年連れ添った妻とは同じ日本語で話をしているにもかかわらず、お互いが相手の言っていることが分からなくなることがある、と。 ていねいな対話とか情報交換 私たちは、関係性の距離によって、コミュニケーションがていねいになったり、雑になったりします。もちろん、ある程度お互いの癖が分かっているのに、ていねい過ぎるやり取りは無駄な時間を使います。簡単にした方がよいこともあるでしょう。 うまくいっているときは、コミュニケーションは端折(はしょ)ってもよいと思います。しかし、コミュニケーションがうまくいかないときは、自分の言いたいことを分かってと我を通すだけでなく、ていねいな対話とか情報交換が必要になります。 意外なことではありますが、ケンカをしている両者が実は目的や希望が相反することでないことは多いものです。それどころか、同じであることも珍しいことではありません。ケンカしている相手の言葉は聞きたくないでしょうが、相手の話したいことを理解することから始めましょう。(精神保健福祉士)

【ファクトチェック】外国人労働者は日本人の雇用を奪っているのか 衆院選’26

候補者の主張をデータで検証 衆院選では、一部の候補者から外国人労働者や移民をめぐる主張がなされている。「失業者が増える一方で、外国人労働者を受け入れている」「移民が増えれば治安が悪化する」といった訴えは事実に基づくものなのか、公的統計や国際的な研究データをもとに検証する。 日本人失業者と外国人労働者の関係は 茨城6区から立候補した参政党の堀越麻紀候補は、選挙戦の第一声で「180万人の失業者が出ている。去年も7万人増えた。苦しんでいる日本人がいるのに、政府は人手不足を理由に安い外国人労働者を海外から受け入れている」と述べ、日本人の雇用支援を優先すべきだと訴えた。 では、統計は何を示しているのか。 総務省が2026年1月30日に公表した25年12月の労働力調査によると、就業者数は6842万人で、前年同月比31万人増と41カ月連続で増加した。一方、完全失業者数は166万人で、5カ月連続の増加となり、前年同月比で12万人増加している。完全失業率は2.6%で、コロナ禍以降の2023年から現在まで、2.5から2.6%の範囲で推移している。 国際比較で見ると、日本の失業率は低水準にあることがわかる。OECD(経済協力開発機構)が2025年6月に公表した報告書によれば、加盟する38カ国の24年5月の平均失業率は4.9%で、日本はこれを大きく下回っている。OECDは同報告書で「日本の労働市場は安定を維持している」と評価している。 外国人労働者はどこで働いているのか 一方、外国人労働者数は増加を続けている。厚労省の統計によると、2025年10月末時点の外国人労働者数は257万人で、前年比11.7%増となり、13年連続で過去最多を更新した。 しかし、国内の雇用環境を見ると、全体としては依然として人手不足の状況にある。2025年の平均有効求人倍率は1.22倍で、24年から0.03ポイント低下し2年連続の低下となったが、求人数が求職者数を上回る状態は続いている。19年に1.60倍だった求人倍率は、コロナ禍の20年に1.18倍まで落ち込んだが、23年には1.31倍まで回復し、24年、25年はやや低下しつつも一定水準を維持している。 業種別に見ると、人手不足はより鮮明だ。2025年11月時点のパートを含む有効求人倍率は、建設・採掘従事者で5.31倍、介護サービスで3.96倍、飲食店やホテルなどの接客・給仕職で2.51倍、製造業を含む生産工程従事者でも1.55倍となっている。 外国人労働者の就業先は、こうした分野に集中している。2025年10月末時点の「産業別外国人雇用事業所数及び外国人労働者数」によると、外国人労働者257万人のうち、製造業が約63万人(24.7%)と最も多く、飲食・宿泊業が約31万人(12.4%)、医療・福祉(介護職を含む)が約14万人(5.7%)、建設業が約20万人(8.0%)を占めている。 これらのデータから、低水準の失業率と売り手市場ともいえる雇用環境の中で、特定業種において深刻な人手不足が続いており、外国人労働者が人手の集まりにくい分野を補う役目を果たしていることが読み取れる。 堀越氏は、日本人失業者と外国人労働者の双方が増えていることに関連があるかのように主張するが、両者のあいだに直接的な因果関係を示す統計的な裏付けは確認できない。 「移民が10%を超えると治安が悪化」は事実か 堀越氏は、「ヨーロッパで移民の比率が人口の10%を超えた国では治安が悪化している」とも主張した。 EU統計局によると、2024年1月時点で、EU全体の人口に占める外国出身者の割合は13.3%に達している。加盟27カ国のうち、約51%のルクセンブルクをはじめ、ドイツ、フランス、スペイン、スウェーデン、オーストリアなど11カ国で外国出身者が人口の10%を超えており、「10%超」はEUでは珍しい状況ではない。 ドイツ・ミュンヘンに拠点を置くifo経済研究所は、外国出身者が人口の14.5%を占めるドイツについて、2018年から23年までの警察統計を分析した。その結果、「地域内の外国人比率の上昇と犯罪率との間に明確な相関関係は見られない。特に、難民についても同様」と結論づけている。スペインでも、移民流入と治安悪化を結びつける統計的裏付けは確認されておらず、主要犯罪件数は横ばいから減少傾向にある。EU全体で見ても、治安が長期的に悪化している傾向は確認されない。23年の殺人による犠牲者数は3930件で、13年と比べて約15%減少している。この間、EU全体で外国出身者は約50%増加している。 フランスの経済学者ジェローム・バレット氏は、欧州の独立系メディア「ヴォックス・ヨーロップ」の取材に対し、「移民と犯罪のあいだに直接的な因果関係は存在しない」とした上で、「若年、貧困、不安定な雇用といった社会経済的要因は犯罪リスクを高めるが、これは移民であるかどうかとは別の問題だ」と指摘する。EUも公式文書で、「移民と犯罪を単純に結びつける言説は、事実よりも印象や先入観に基づいて広がりやすい」と警鐘を鳴らしている。 検証から見えるもの 以上の統計や専門家の分析などを踏まえると、「外国人労働者が日本人の雇用を奪っている」「外国人比率が人口の10%を超えると治安が悪化する」といった主張は、正確ではないと結論づけられる。(柴田大輔)