木曜日, 8月 5, 2021
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料理を作る楽しみ 《食とエトセトラ》11

【コラム・吉田礼子】料理作りに目覚めたのは小学3年のころと記憶している。その年、中耳炎の治療で通院するために、仙台に住んでいた伯母の家に10日ほど泊めてもらうことになった。大分よくなったころ、伯母が通っていた料理教室について行った。そのときのメニューは、缶詰めのサケとみじん切りのタマネギをマヨネーズであえたものを、くり抜いたトマトに入れる、「トマトのファルシー」だった。

あまりのおいしさに、家に帰ってから自分で作り家族に食べてもらった。そのときの家族の驚きと「おいしい」の連発を思い出すと、幸せな気持ちになる。その経験が料理作りのスタートだったと思う。もちろん食いしん坊で、母が料理をしているのを見て、手伝うのも大好きだった。

私の故郷は宮城県の鳴子温泉。母は「(9月の)温泉祭りのときに、初物のマイタケを食べるんだよ。雨が降ったら虫が入るから、水にトウガラシを入れて虫出しをするんだよ。マイタケのある場所は親兄弟でも教えないんだよ」と言っていた。

人はほめて伸ばす

料理修業の最初のころ、ダイコンの千切りはハードルが高い。冷し中華作りのときに、キュウリが切りやすいことがわかり、たくさん練習をした。最初は不器用な自分が情けなかったが、少しずつできるようになり、料理の喜びが分かるようになった。そして、新しいアイデアも出てくるようになった。

小学4年のとき、私は初めて創作料理を考えた。「ハヤシ卵」である。オムレツに乗せるのは、ケチャップ派、ソース派があると思うが、ケチャップとソースの合わせ技も。フライパンに直接入れ、卵が半熟の状態で混ぜると、口の中で三種一体となっておいしい。

ケチャップとソースを合わせるとハヤシライスの色になるので、この料理を「ハヤシ卵」と命名した。小4担任の先生はよく覚えていて、母と会うと、その話に花が咲いたと言っていた。くじけずにできたのは、母や先生の励ましがあったからこそ。「人はほめて伸ばす」を信条に育ててくれた母に感謝している。(料理教室主宰)

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