【鈴木宏子】つくば市長選で再選を果たした五十嵐立青市長が4日、選挙後初の定例記者会見に臨み。2期目の課題について「広報面」だと述べ「発信の在り方を根本から考えなくてはいけない」などと話した。
五十嵐市長は選挙戦を振り返り「(1期4年間で)かなりの取り組みを行ってきたが知らない方が多かった」「市民から『こういう制度がほしい』と言われ、『そういうのはもうありますよ』という会話を数多くした」などと話した。
さらに、市長選の公開討論会の際も「ほかの候補者の方たちが(市の)基本的な取り組みすらご存知なかった」として、「先方の無知が問題ということではなくて、こちらの周知の仕方に課題があった」と述べた。「選挙前になると多くのデマが飛ぶ。個人でも相当いい加減なことを書く人もいる」とも話した。
その上で「市民が必要としている情報をどうやって届けられるかをあらゆる手段を考えて検討していきたい。従来の市報やホームぺージだけでは不十分というのが問題意識。アドバイザーのアドバイスをいただきながらいい形の発信を考えたい。いろいろなものを組み合わせるなど、相当、本格的にやらないと届けたい人には届かないと思っている」と述べ、「かなりテコ入れをしていく必要があると思っている」と話した。
2期目の退職金「まだ決めてない」
一方、1期目に「市長特権の退職金廃止」を公約に掲げ、22円に減額した退職金を、2期目は受け取るのか否かについては「まだ決めてない」とした。
五十嵐市長は「選挙期間中『(公約を守り22円にして)立派だったね』と言う意見もあったが、数としてはそれ以上に『いい仕事をしたのにもらわないのは逆におかしい』というお叱りも相当数いただいた」と話した。
1期4年ごとに約2000万円が支給される退職金の金額に対しては「4年で2000万は多いと思っている」とする一方、「(22円にして)お叱りの方が多いというのが私の印象」「今の段階で、もらう、もらわないは決めてない」と明言を避けた。