水曜日, 12月 8, 2021
ホーム スポーツ サンガイア、昨季王者の富士通に苦杯

サンガイア、昨季王者の富士通に苦杯

【池田充雄】バレーボールVリーグ2部(V2)男子のつくばユナイテッドサンガイア(SunGAIA、本拠地つくば市)は10月31日と11月1日、ホームゲーム土浦大会2試合を、土浦市大岩田の霞ケ浦文化体育会館で開催した。31日はヴィアティン三重(桑名市)にセットカウント3-0で勝利したが、1日は昨季王者の富士通川崎レッドスピリッツ(川崎市)に0-3で敗れた。今季通算成績は2勝2敗。

2020-21 Vリーグ2部男子 第4戦(11月1日、霞ケ浦文化体育会館)
つくば 0-3 富士通
17-25
19-25
23-25

つくばはここまでホームの声援を後押しに2連勝を挙げ、勢いに乗って富士通に挑んだが、勝利には届かなかった。

第1セットのつくばは浜崎勇矢がセッターを務め、テンポが良く振り幅の大きいトス回しで、オポジットの上場やミドルブロッカーの廣瀬優希らが得点を重ねた。だがセット中盤から富士通が流れをつかむと、つくばを上回る多彩な攻撃で、的確にブロックの隙間を打ち抜くようになった。

第1セット、阿部主将のスパイクはクロスに決まる(撮影/高橋浩一)

つくばは第2セット中盤から土井友登をセッターに起用。浜崎のトスのテンポに富士通が慣れてきたため、相手のブロックを見て柔らかいトスを上げる土井の良さを生かそうという作戦だ。第3セットに入ってこれが奏功し、上場のバックアタックや廣瀬のブロックポイントなどでつくばがリードする展開。ただし最後は競り合いながらも相手の攻撃力に押し切られた。

「昨季も上位チームに苦杯を喫しており、上回るにはさらなる努力が必要。それを再認識したゲームだった」と五十嵐元監督は振り返る。

両チームとも目指すバレーは近いが、富士通の方があらゆる面で少しだけ上回っており、それが結果に表れた。阿部航平主将は「富士通の速い攻撃に対策が遅れ、終始劣勢になってしまった。それに対し、相手はこちらの攻撃に素早く対応してきた。その差が出たのではないか」と分析。

上場雄也は「富士通は強いが、無理な相手ではない。今日は守備の意思疎通が悪く、ブロックのサインが通ってなかったり、レシーブのポジション取りができてなかった部分があった。6人全員でしっかり守れれば、どのチームと戦ってもいい試合ができると思う」と、修正すべきポイントを挙げた。

次回ホームゲームは1月16、17日、つくばカピオ(つくば市竹園)で開催される。

第3セット、最後まで強い意気込みで戦うつくばの選手たち(撮影/高橋浩一)

戦う姿から感じてもらえたら

今後の戦いに向けて、五十嵐監督に聞いた。

ー今後の構想は。

五十嵐 チームとして総合的な力を高めたい。ここまでは上場が中心になって効果的なプレーができていたが、一人に集中しなくても突破できるような、的を絞らせない攻撃がしたい。それを今日は相手の方ができていた。

ー今季「変革」というスローガンを掲げている。目指すチームの姿は。

五十嵐 勝利やプレーのパフォーマンスはもちろんだが、それに留まらない何かを発信していきたい。われわれの大きな目的の一つは、茨城に元気を届け、バレーボールの価値を発信すること。目先の勝ち負けばかりに目が行っていると、その部分が抜けてしまいがち。新しく参入したチームが盛り上がりを見せる中、自分たちも負けてはいられないと選手に話している。

—勝利だけに留まらない価値とは。

五十嵐 観客に勝利を届けるのは第一だが、負けた時に何を伝えられるのか。去年は自問自答する部分が多かった。選手は必死にやっているが、にじみ出てしまう雰囲気というものがあった。感動というと大げさだが、戦う姿から何かを少しでも感じてもらえたら。それがわれわれの役割の一つだと思う。

1コメント

1 Comment
フィードバック
すべてのコメントを見る
名無しの市民
2020年11月1日 11:17 PM

さんがいあー!

スポンサー

注目の記事

最近のコメント

最新記事

人生100年時代のマネープラン 《ハチドリ暮らし》8

【コラム・山口京子】「人生100年時代のマネープラン」というテーマでセミナーを依頼されました。そのとき、2019年に話題になった「老後2000万円問題」のことが頭をよぎりました。金融庁の金融審議会報告書に載っていた、「老後の30年間で2000万円不足する」というデータ元は総務省の2017年家計調査報告でした。 それによると、月当たりの高齢夫婦無職世帯の収入は21万円台、支出は26万円台で、ざっくり5.5万円の赤字となり、それが30年続くと計算して出した数字です。また、この家計調査によると、高齢夫婦無職世帯の貯蓄は2484万円程度となっていました。 統計数字の平均はお金持ちが「かさ上げ」するので、実態を表してはおらず、注意が必要です。また、どこの機関が、いつどんな目的で、どんな方法で、どういった対象に向けて、どのくらいのサンプル数で、調査をしたのかによって、出てくる数字は変わってきます。 ですので、セミナーでは統計数字を参考にはしても、大事なのは我が家の家計であり、我が家の暮らし方、考え方、価値観に基づいて、お金の管理や生活設計をしましょうとお伝えします。 ちなみに、2019年の家計調査では、月当たり収入が23万円台、支出が27万円台で、ざっくり3.3万円の不足。2020年は収支とも25万円台で、ほぼ赤字は解消されています。解消された理由としては、コロナ禍で特別定額給付金などにより収入が増えたこと、外出制限などで支出が減ったことなどが挙げられます。 健康寿命・働く寿命・資産寿命を延ばす

筑波大教授、強制わいせつ容疑で逮捕

筑波大学教授が強制わいせつ容疑で7日、つくば警察署に逮捕されたとして、同大は同日、記者会見を開き「大学としてこのたびの事態を極めて重く受け止めています。被害者の女性に対し心からお詫びします」と謝罪した。 逮捕されたのは大澤良・生命環境系長(61)。今年4月から9月にかけて同大の研究室で、20代の女子学生の胸などを複数回触ったとされる。 同大によると、被害学生本人から9月28日、同大のハラスメント相談センターに「先生の研究室でセクハラ行為を受けた」などの相談があった。 10月11日、加藤和彦副学長に報告があり、加藤副学長は同日、被害学生の話を聞いた上で、大澤教授に対し、被害学生とは接触せず電子メールなども送らないよう申し渡した。 その後11月2日から同大懲戒審査委員会が、双方から聞き取り調査などをしていたという。同大は、大澤教授がわいせつ行為を認めたかどうかについては調査中だとしている。 一方、その後も大澤教授はj、他の学生に対し教育・研究の指導業務を行っていた。

50年の味、Aセットが出迎える【クルマのある風景】2

和風レストラン キャニオン 平田貴夫さん つくば 「表筑波スカイラインをドライブして、下大島の古いレストランで食事をした後、うちにやってくるお客さんがいます。そういったミーティングとドライブコースがあるそうですよ」と、前回取材したノスタルヂ屋の松浦正弘店主が教えてくれた。 つくば市下大島の古いレストランといえば、「和風レストランキャニオン」に違いない。創業して50年を過ぎている。昔から国道沿いのにぎわう店舗として地元の常連客やクルマ好きがやってくる。創業者である平田和夫さんが、無類のクルマ好きだったこともあり、当時の言葉で言えばドライブインとして成功した店だ。 創業50年を超える老舗レストラン 平田さんは2018年に亡くなり、助手として厨房に入っていた息子の貴夫さん(51)が2代目となって切り盛りしている。メニューは50年の間に増えているが、ほとんど変わらない和風の洋食が出迎える。

グローバリゼーションに新ルール 《雑記録》30

【コラム・瀧田薫】ダニ・ロドリック氏が「グローバリゼーション・バラドクス(The Globalization Paradox)」(2011年)を出版してから、今年でちょうど10年になります。この間、「グローバリゼーション」に関する論文・著作が数多く発表・発行される中で、この本の存在感はまだ失われていません。 この書物が発行された当時、著者は世界経済の「政治的トリレンマ」(民主主義、国家主権、グローバリゼーション)を同時にバランスよく追求することは不可能で、旗色の悪くなった国家主権と民主主義を守るために、グローバリゼーションをある程度制限することもやむを得ないと主張しました。 この主張を経済学の観点から見れば、いわゆる新自由主義的論理が市場と政府は対立関係にあると考えるのに対して、金融、労働、社会保障など、国家がコントロールする諸制度が補完しない限り、あるいは政府による再分配やマクロ経済管理が機能しない限り、市場はうまく回らず、秩序あるいは社会的安定も確保できないとする考え方と言えるでしょう。 政治学においても、国家の統治能力の向上なしに持続的な経済発展は望めないとの見方が有力ですし、ロドリック氏の考えは正鵠(せいこく)を射たものと思われます。 主権国家が新たな規制枠を用意