18日告示されたつくば市長選と市議選で、同市選挙管理委員会は19日、立候補届を18日に受け付けた際、市議選立候補者8人に、誤った番号のビラ証紙を渡してしまったと発表した。さらに、立候補者ポスターを貼る掲示板1カ所が未設置だったと発表した。
ビラ証紙は、選挙運動用ビラに貼る、切手よりもひと回り小さいシールで、立候補届の受付番号と同じ番号のものが手渡される。市議選の場合、市選管が立候補者にそれぞれ4000枚を交付し、証紙が貼られてないビラは配布できない。ビラの上限枚数を制限し、財力などによって選挙結果がゆがめられる可能性を防ぐ役割がある。
市選管によると、18日に立候補届を受け付けた際、「ビラ証紙はいらない」という候補者がいたため、次の立候補届け出者に、前の人に交付すべき証紙をそのまま渡してしまったという。すぐに気づかず、計8人に、番号がずれた証紙が交付された。
届け出の受付番号と異なる番号の証紙でも有効に使用することが可能であることから、市選管は、間違った番号を渡してしまった8人のビラ証紙を有効にした。
一方、4000枚が公正に使用されることを担保するため、立候補者8人に、ビラ証紙の番号を訂正する手続きを行ってもらうという。
市選管は「訂正手続きにより候補者ごとの証紙の番号を明確化することで、公正に使用されることを確保していきます」としている。
並木公園南の掲示板未設置
一方、ポスター掲示板が未設置だったのは、同市並木2丁目の並木公園南の1カ所。
市選管によると、告示日の18日、立候補者の選挙事務所関係者から、「ポスターを貼ろうとしているが、事前説明会でもらった資料に記載されている並木公園南に掲示板がない」などの連絡があり、未設置が分かった。
同掲示板の設置場所は市内462カ所となっており、掲示板の製作と設置は、市選管が掲示板製作販売会社に業務委託していた。同社からは10月14日に業務委託が完了した旨の報告があったが、実際は1カ所が未設置だった。
市選管は18日、ただちに掲示板を設置。市長選と市議選の立候補者全員に未設置だった旨を連絡したとしている。
【追加(21日付)】つくば市選挙管理員会は20日、選挙運動用ビラ証紙の配布について、ビラを配布する申請のなかった市議選候補者3人に、誤ってビラ証紙を渡してしまったと発表した。3人にはお詫びをし、20日までに配布したビラ証紙を回収したという。