土曜日, 12月 6, 2025
ホームスポーツ18日からライド&トリップ プレイアトレ土浦 県の推進事業に認定

18日からライド&トリップ プレイアトレ土浦 県の推進事業に認定

【山崎実】コロナ禍で打撃を受けている県内観光地の活力を取り戻し、地域経済の活性化を図る県の「いばらき観光誘客推進事業」の対象に、土浦駅ビル「プレイアトレ土浦」(運営・アトレ)が実施する大型イベント「WELCOME TSUCHIURA PROJECT~Ride&Trip~(ウエルカム・ツチウラ・プロジェクト~ライド&トリップ)」など2事業が認定された。2事業には県が各1億円の補助を行う。

プレイアトレ土浦は、9月18日から11月末まで、筑波山と霞ケ浦を結ぶ全長180キロの自転車道「つくば霞ケ浦りんりんロード」周辺で、県内の観光資源や自然を生かしたサイクリング、キャンプ、アウトドアイベントなどを実施する。さらに周辺市町と連携し、バーチャルとリアルを融合させた、withコロナ期の新たな形のイベントを提案していると評価された。

認定事業のもう一つは、茨城放送が実施する「偕楽園チームラボデジタルアート&周辺イベント」。来年2月中旬から3月中旬に、日本三名園の一つ、偕楽園(水戸市)で、梅まつり時期の夜間に、県内初の大規模なチームラボによるデジタルアートを実施する。また偕楽園周辺でのキャンプイベントや朝マルシェ、弘道館、大手門ライトアップなど市内各地で関連イベントを行う。来年度以降の開催も期待できると評価された。

同事業の対象は、県内の観光資源を生かした新たな集客コンテンツとなる大型誘客イベントで、8月末までの応募期間で38件の申請があった。今回、そのうち2件が第1次認定として採択され、あと2件程度ある残り枠(2億円)についても、今月中の第2次認定が予定されている。

バーチャルサイクリングや合宿ライド

プレイアトレ土浦が実施する「WELCOME TSUCHIURA PROJECT~Ride&Trip~」の主なイベントは以下の通り。

▽バーチャルサイクリング チャレンジ=9月19日~11月30日、プレイアトレ土浦2階特設ブースで、世界中の人とりんりんロードを一緒に走るバーチャルライドをオンライン上で体験できるほか、自宅に居ながら茨城の魅力あるサイクリングコースをオンライン上で体験できる。

ツアーゲストとして、アテネオリンピック出場の元プロロードレーサー田代恭崇さん㊨を招く(同)

▽オリンピアンと走る!上級者向けライドツアー=アテネ五輪出場の元プロロードレーサー田代恭崇さんを招き、3コースを走る。①10月10~11日・スキルアップ合宿ライド(星野リゾートBEB5土浦宿泊)②10月18日・筑波山ヒルクライムライド③10月25日・歴史探訪ライド

▽茨城の名所を巡る!ビギナー向けライドツアー=秋の紅葉シーズンに茨城ならではの酒蔵やグルメを楽しむ。3コースある。①11月6~7日・BEB5土浦に泊まる!宿泊ライド②11月8日・稲葉酒造酒造見学ライド③11月15日・秋のグルメライド

つくばワイナリーを会場にBIKE&CAMP FES 2020を開催(同)

▽BIKE&CAMP FES(バイク&キャンプ・フェス)2020=10月31日と11月1日、つくば市のつくばワイナリーで開催する。自転車・アウトドアメーカーなどが多数出展し、アウトドアの新たな扉を開きたいキャンパーや自転車初心者も楽しめる。旅に特化した自転車本体、パーツ類、パニアバッグなどを展示・販売するほか、自転車への荷物の積み方、輪行の仕方、ギアの選び方、ワインセミナー、たき火のおこし方などのワークショップやトークショー、グルメブースなど盛りだくさん。キャンプサイトでの宿泊もできる。

▽第2回つくば霞ケ浦りんりんサイクリング=初心者が週末に気軽に参加できるファンライドで、全長180キロのうちの一部約50キロをコースとして走る。初心者が不安に感じるサイクリングのハウツーをサポートするコンテンツを多数用意し、自転車イベントデビューを応援する。エイドステーションでは、地域ならではの味覚をご用意、秋の風景を感じながら、程よい運動とグルメを堪能できる。

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過ぎたる部分の緩和《続・気軽にSOS》167

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茎崎交流センター別館17日開館 旧庁舎跡地の利活用一段落 つくば

つくば市小茎、茎崎庁舎跡地の北側に隣接する旧茎崎保健センターが改修され、東隣に立地する茎崎交流センターの別館として17日オープンする。当初、旧庁舎跡地利活用の一環で解体する予定だったが、計画を変更した。同別館のオープンにより茎崎庁舎跡地の利活用事業は一段落する。 保健センターは廃止され、地域交流センターとなる。ただし保健センターとして実施していた地域住民の定期健康診断などは引き続き同別館で実施する。 別館は鉄筋コンクリート造2階建て。1階はだれでも利用できるオープンスペースとなる。住民票などが取得できる窓口センターは改修前と同じ1階に設置される。2階は会議室などの貸しスペースとなる。1階はロビー、キッズスペース、ミーティング室2室、和室と事務室がある。いずれも予約なしで、おしゃべりしたり、くつろいだり、中高生が勉強したり、自由に利用できる。2階は会議室3部屋と調理室、多目的室があり、隣接の茎崎交流センターなどで事前予約して利用する。建物は敷地面積約3880平方メートル、建築面積約1260平方メートル、延床面積約1480平方メートル。 改修工事は、建築から38年経ち老朽化していた屋上の防水工事や外壁の塗装工事、室内の壁や床のクリーニングなどを実施した。トイレは便座を洋式にしたほか、多機能トイレを新設などした。間取りは1、2階いずれも茎崎保健センターとほぼ同じ。総改修費用は約2億6600万円。 一方改修にあたって、住民から要望があったエレベーターは今回、設置されなかった。市地域支援課は「エレベーターを設置すると工事期間がさらに長くかかる。地域住民から『早く利用したい』という要望があり、今回は早く開館できるようにした。エレベーターについては今後、利用者の要望を聞いて検討したい」としている。 開館を前に11月30日、内覧会が催され、茎崎地区住民らが次々と訪れていた。1階では食生活改善推進協議会茎崎支部(寺内元子支部長)から来館者にサツマイモの炊き込みご飯と小松菜の煮びたしがふるまわれた。 内覧会に訪れた近くに住む男性(81)は「きれいになって良かった」などと話し、70代女性は「2階に行くには階段しかなく足の悪い人は大変。茎崎地区は高齢者が多いのでエレベーターをつくってほしい。1階和室に、高齢者が楽に座れる高座椅子などがあれば」と話していた。 市地域支援課の根本隆課長は「地域交流センター別館として生まれ変わるので、地域の方にどんどん使っていただきたい。(内覧会で)アンケートをとったので、予算のこともあるが、声を生かしていきたい」などと話している。(鈴木宏子) ▶旧茎崎庁舎跡地利活用をめぐる動き2002年 茎崎町がつくば市と合併2009年 市原健一前市長が「新庁舎建設に伴う現庁舎利活用方針」を策定、茎崎庁舎跡地をバスターミナルに2015年 旧茎崎庁舎を解体2016年 初当選した五十嵐立青市長が利活用方針を見直し2017年 跡地利活用について市が対話型市場調査を実施(17年11月8日付)2020年 市が公共施設を併設した商業施設誘致計画と保健センター解体方針を発表(20年8月7日付)2022年 市が計画を変更し誘致する商業施設の規模を縮小、保健センターを存続(22年6月11日付)2024年 庁舎跡地の一部にドラッグストアー開店(22年9月26日付、23年3月25日付、24年3月14日付)2025年12月17日 茎崎保健センターが廃止され茎崎交流センター別館として開館