水曜日, 1月 20, 2021
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《食う寝る宇宙》67 ネオワイズ彗星観察、筑波山に阻まれる

【コラム・玉置晋】2020年3月に発見された新彗星(すいせい)「ネオワイズ彗星」が7月に肉眼で見えるというニュースが流れ、観たいなあと思っておりました。都市部で天体を観るためには、肉眼だと1~2等級の明るさにならないと厳しいです。だから、彗星を肉眼で観られる機会はそうそうありません。

20年以上前になりますが、僕が高校生のころ、学校の帰り道、自転車をこぎながら「百武(ひゃくたけ)彗星」(1996年に接近)を観て以来でしょうか。ボヤ~とした小指の先ぐらいのコマがみえたものです。その数年前には、ハレー彗星(1986年に接近)も大きな話題になりましたね。

そんなわけで、是非とも観たかったネオワイズ彗星。今年は6月ごろから雨続きで、全く夜空を楽しめませんでしたが、7月19日には久しぶりに晴れ。今日こそは「観るぞ~」と決意していました。どちらの方角を向けばよいのか調べたところ、北西方向、地平面から拳(こぶし)2個分の高さとのこと。随分、低いところなのね。

僕が住んでいるのは茨城県土浦市。自宅窓から北西方向を観ると、そこには標高877メートルの筑波山。我が家から見て、拳5~6個分の高さでございます。「筑波山、どいてください!」。結局、ネオワイズ彗星を観ることはできませんでした。残念!

新たな太陽活動サイクルの始まり?

話を変え、最近の話題を紹介。太陽活動は11年周期で、活発な時期と静穏な時期を繰り返しています。今は、1755年に記録が始まった第1太陽活動サイクルから数えて、24番目の活動サイクルの末期の極小期におります。

太陽を眺めてもほとんど黒点が現れない状態が続き、このまま地球は氷河期に突入してしまうのではないかという話もチラホラ出ておりましたが、ここに来て黒点が姿を現すようになりました。黒点は強い磁場を持っており、S極とN極のペアで現れます。

S極とN極の並びがポイントで、太陽活動周期により入れ替わります。太陽の北半球の場合、今の第24太陽活動サイクルでは、地球から見て右側がS極、左側がN極という並びだったのですが、今見えている黒点の並びは右側がN極、左側がS極(南半球では順番が反対)です。次の第25太陽活動サイクルの並びに他なりません。

間もなく、新たな太陽活動サイクルの始まりが宣言されることでしょう。第25太陽活動サイクルのピークは2025年と予想されています。(宇宙天気防災研究者)

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