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公共施設併設のスーパー誘致 つくば市茎崎庁舎跡地

【鈴木宏子】2016年に庁舎が解体されたつくば市小茎、旧茎崎庁舎跡地(約1.15ヘクタール)の利活用に関する地元説明会が7日、茎崎交流センターで開かれた。市公有地利活用推進課は、敷地の一部に立地している市茎崎保健センターを解体・撤去し、跡地に公共施設併設のスーパーやドラッグストアなど商業施設を誘致する案などを説明した。

参加した市民からは、現在の茎崎保健センターが担っている公共機能を維持するよう求める意見が相次いだ。スーパーの誘致については、懐疑的な意見と、一刻も早く誘致を進めるよう求める意見の両方が出され白熱した。

3案を提示

説明会で市が提示したのは、①約1500平方メートルの平屋建て商業施設に、約540平方メートルの平屋建て公共施設を併設し、約200台の駐車場を整備する②約1900平方メートルの平屋建て商業施設に、約530平方メートルの2階建て公共施設を併設し、約200台の駐車場を整備する③約2300平方メートルの平屋建て商業施設と約640平方メートルの公共施設を別々に整備し、約170台の駐車場を整備するーの3案。

整備手法は、築40年ほど経つ保健センターを市が解体し、庁舎跡地を民間事業者に賃貸する。民間事業者は公共施設併設の商業施設と駐車場を整備し、民間が整備した公共施設を、市が民間から賃借する。商業施設と公共施設を別棟で整備する場合、公共施設は市が建設する。

整備する公共施設には、市役所窓口と相談センター、運動スペース、調理室をつくり、現在、茎崎保健センターにある機能を概ね維持できるようにする。ただし公共施設を別棟で建てる場合は、埋蔵文化財の調査が必要になるという。

スケジュールとして市は、地元住民の意見を聞いた上で、今年12月までに公募条件を定め、来年3月までに商業施設を公募したいとしている。

概算事業費は、市が保健センターを解体する費用が2億円、①平屋建て商業施設に平屋建て公共施設を併設する場合は、駐車場の整備費も含め民間の負担が約14億円②商業施設に併設する公共施設を2階建てにする場合は、エレベーター設置が必要になることなどから民間負担が約16億円③商業施設と公共施設を別々に建設する場合は民間負担が12億円、市の負担は保健センター解体費や埋蔵文化財調査、公共施設建設費を含め計7億円になるとした。

その上で市としては、総事業費が最も少ない、商業施設に平屋建て公共施設を併設する①案が最も優れていると説明した。

7日の地元説明会の様子=茎崎交流センター

意見相次ぎ白熱

7日の説明会には約35人が参加した。市民からは「現在の茎崎保健センターの機能を維持してほしい」「公共機能維持プラスアルファがあればいい」「下岩崎の茎崎老人福祉センターも老朽化しており、それらをセットにして茎崎全体の公共施設の老朽化対策を考えてほしい」などの意見が出された。市は保健センターの機能について「40歳以上の集団健診については最悪、谷田部保健センターになる可能性もある」などと話した。

商業施設誘致については「実際に民間の出店意向はあるのか」「茎崎は人口が減少しており中途半端な(規模の)スーパーなら閉店してしまう」など懐疑的な意見が出された。市が「具体的に民間事業者に当たっていることはなく、住民の理解が得られてから民間にヒヤリングしたい」と答えると、住民から「絵に描いた餅では」と反論が出るなどのやりとりもあった。一方「買い物ができ、家族で集える場所が身近にあればありがたい」「(商業施設誘致を)早く進めていただきたい」などの賛成意見もあった。

旧茎崎町は2002年につくば市に編入合併後、2010年に庁舎を閉庁した。その後16年に庁舎が解体され、現在は一部がバスターミナルとなっている。

跡地活用については、17年に民間事業者を対象にした聞き取り調査を実施、公共施設併設型スーパーやドラッグストアの提案があったことから、翌18、19年に区会連合会役員やPTA役員らと意見交換し、今回の3案が出来上がった。

地元説明会は8日にも開かれる。

13 コメント

  1. 鈴木記者様
    政治倫理審査会の条例改正で、市民参加が排除されたときの当事者です。
    説明会にいらしていたのですね。気が付きませんでした。
    すでに保健センターの本来の機能が、谷田部保健所に統合され、なくなるという市の方針を、参加した市議会議員も知らかなったようです。
    茎崎地域再活性化は、跡地利用だけではないはずです。
    都市計画部と担当課だけの説明で終わらせようとする意識なので、答弁がもたついていたようです。
    行政サービス、公共施設がどうなるのかについても、セットで提示しないとだめですね。

  2. 説明者が配布資料を読む時間が無駄などと言っている参加者がいたが、事前に読んでない人や病気や障害で目が見えない人、字が読めない人がいるかもしれないことくらい想像できないような輩が自分勝手な意見を言っているからいつまでたってもまとまらないのだ。

    そして、公共が施設を整備すべきなどと高度経済成長期のハコモノ行政の感覚のままでいる老害の存在。PPP.PFIなどという近年の考え方や手法を受け入れることができない老害の存在。

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    • お前のように何でもかんでも老害と、見下す輩が居るからまとまらないのかもなwww

      正論も台無しな言い方wwww

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      • いやぁ、↑の返信みたいなのを書き込む人がお
        り、中高生ならまだしも30代40代の人間がこん
        なことを書き込んでいるのかもと想像すると
        つらく悲しい気持ちになりますね。

  3. 単にスーパーやドラッグストアを誘致しても赤字化が目に見えている。特に魅力も見いだせない、建築仕様が違うだけで内容は一緒の3案を作って「A案がいちばん安いから優れている」なんて、根本からダメ。

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  4. 3案に分かれているのは単なる目くらましのように思います。
    内実は一緒じゃないですか。つまるところ。

  5. ここ10年間の森の里団地の惨状を見ても、こんな辺鄙な場所なんかにスーパーを誘致したところで需要なんか見込めるわけがない。
    限界集落に成り下がった茎崎地区なんかに見切りをつけて、交通の便や生活インフラが整った研究学園地区に引っ越したほうがよっぽど合理的だ。
    研究学園地区ならば、イーアス・コストコ・山新グランステージ等の巨大店舗があり、
    TXや圏央道も近く、つくば警察署も開設されて、子育てや終の棲家を構える上でも至れり尽くせりだ。

    いつ引っ越すか、今でしょ♪

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    3

      • こういう戯言をほざく輩は、インフラが整備された他所へ引っ越すことすら出来ず、草木も生えない限界集落で野垂れ死にする悲惨な末路が待ち受けているのである。

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  6. 現状のままでは進出しても見通しが厳しいのは多く指摘している通りだと私も思うので、改めて指摘するまでもない。
    じゃぁ、撤退されないためにはどうすればいいか。地元住民が使うしかない。使われることで少なくとも損が出なければ撤退はされないはずだ。「損が出ない」ためには、見込まれる売り上げや店舗規模をしっかり試算する必要があるが、記事からは検討した形跡がうかがえないのは非常に残念である(まぁ、箱モノをつくりゃいいと考えている市が試算するとも思えないので当然ではある→住民がやるしかない)。
    端的に言って、この地区の住民が本当にスーパー、ドラッグストアを近くに必要としているのかが試されているといえると思う。

  7. ごくまれに発生する役所等にいく要件ではない、買い物等日常的な利用で、
    あの場所に、車以外で行く人は、ほとんどいないのではないか。
    行くのは、近隣に居住する僅かな人たちと、上り坂でも自転車で行ける健脚の持ち主のみ。

    買い物等日常的な利用は、自家用車やタクシーやバス等何らかの車でする人は、
    高見原や牛久のあちこちやイオンモール等々行きつけがいくつもある。
    選択肢が増えると賛成するのは、市の人たちを過大評価し過ぎ。商業施設に対する
    需要がどれくらいあるのか、近隣にどれくらい商業施設がどれくらいあるのか、
    適切で、正確な分析がされて、公表されたとはとても思えない。

    牛久駅の、西友の閉店、いずみやの閉店、たいらやの開業までの空白期間に限らず、
    商業施設が立ち行かなくなることは、この近隣でも多い。
    活性化と称して商業施設ができても、当の施設が閉店になったり、高見原やその他の
    つくば市内の店が閉店となることが5~10年後にも考えられるのではないか。

    そもそも市の職員や市長たちが、”活性化”を、企画・検討・判断できるような力量を
    もっているとは思えない。
    活性化を大義名分に、せっかくの土地を割安で処分して、市の現金を得て、業者に利益を
    得させるだけでは。

    この計画は、ご破算にしてほしい。
    市の人たちは、茎崎に必要な公共施設が何かを将来を含めてまじめに考えてほしい。
    保健センターはいらないのか。他の公共施設はいらないのか。
    商業施設にくっつけて、はっきりしない公共施設いくばくか作るというのでは
    また無駄になる。
    本当にいらない土地なら更地で高く処分すべき。(そうとは思わないが)

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